【SS】ＥＶ７０医療光景
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- 日時： 2007/04/07 21:10
- 名前： 川流鐘音＠世界忍者国
- 次々と運ばれてくる負傷者。
数少ない医師として、可銀と戌人は力の全てを吐き出して、治療を続ける。
先日の敗戦で、守りきれなかったあの人の笑顔を思い出しながら。
素早く、そして確実に治療を施す。
しかし、次々と運ばれ来る患者達。
いやなムードが立ち込める。
しかし、ここに立つ意味を考える。
「一心不乱の友情の為に」
誰も死なせたくない。
誰の悲しむかおも見たくない。
ただ、それを胸に体力と気力のすべてを無視して、次々と治療を続ける。
負けない
絶対、負けない
あきらめる事だけはしない
この消え行く灯火を消したりはしない。
ただ、ひたすらに希望を信じる。
あの人は私達の為に光になったんだ。
それを無為にする訳にはいかない。
「神に至る手」
まさにその名の通りの現象が起きる。
切れかけた糸をひどく優しい手で紡ぎ上げ、命の一つを救う。
死んでしまっていいはずが無い。
この先にあるのは悲しみを越えた笑顔なのだから。
世界忍者国の医師はあきらめない。
この先にある微笑みの為に、今、全てを捨ててこの絶望に立ち向かう。
すべてはあの時の光景を繰り返さないために・・・。
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