【SS】EV70医療開始
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- 日時: 2007/04/07 20:53
- 名前: 結城由羅@藩王
- 可銀、緋乃江戌人は世界忍者国が誇る医療・整備士のエキスパート、マルチフィクサーの筆頭であり、それぞれ中央整備工場と中央病院の長でもある。テストパイロットとしてアメショー試作機のテストにも出たことがある。
「またご一緒に出撃となりましたね」
緋乃江戌人病院長が、イケメンと国内でも名高いその秀麗な面持ちで眼鏡を押し上げながら言った。
「そうですね。今回はあまり我らの出番がないといいのですが」
可銀整備工場長は、遠く国許に残してきた最愛の蜘蛛夜空さんと猫士バウニャンのことを思いながら答えた。さびしがってはいないだろうか。
今回の任務の厳しさは聞いている。帰れなかったら…ふっとそんなことを考えて彼は首を振った。今は帰ることだけを考えよう。仲間とともに、必ず帰る。そのためにやってきた。
「戦闘開始!」
重々しく伝令の声が伝わってきた。戦場が慌しく動き出す。
「いよいよですね…」
病院長が医療用具をいつでも使えるように並べだす。
「そうですね」
医療にすべきか整備にすべきか。医療かな?と整備工場長はそれを手伝い始めた。いつもは整備をするほうが多いが、今日は医師として働くことが多いだろう。
「負傷者発生!!」
その声に、顔を上げると2人は頷きあった。これからが彼らの戦闘の始まりなのだった。
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