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【SS】攻撃(後ほねっこ用)
日時: 2007/04/22 21:06
名前: 川流鐘音@世界忍者国 

それは猫と犬が互いを認め合い、世界の為に手を取り合った瞬間だった。

タイミングをピタリと合わせ、敵を粉砕する一撃を放つ。

攻撃は隙間無く逃げる余裕もなかった。

この一撃はアラダへのメッセージでもあるかの様に・・・。

誰もが傘を差し出し、互いの明日の為に自らは土砂降りの雨に身を晒すことを厭わなかった。

この一撃は重い。なぜなら想いがこもっているからだ。

全ての涙を拭い去り、ただ笑い合える。そんな世界の為に放たれたからである。

敵は光に飲み込まれる。

そこにあるのは太陽の熱さをもった、想いの一撃。

すべてを焼き尽くし、死神を退けたい。

圧倒的な火力は猫も犬も必死だった。その証でもあった。

これ以上の犠牲は最早、許されない。

ただ、ただ。

誰かに笑っていてほしいのだ。

その為に、何もかもを振り捨てての渾身の思いを乗せた攻撃。

いま、それが敵を飲み込んだ・・・。
メンテ

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