偵察作戦における鍋の鍋作戦 ( No.1 ) |
- 日時: 2007/04/13 02:43
- 名前: 龍鍋 ユウ@鍋の国
- 広島への偵察作戦数日前の鍋の国
鍋の国では今回の作戦に対して鍋が作られることが決まった。戦争となっても鍋の事を忘れないのは鍋国民の国民性である。また今回の偵察作戦においてもお腹が減ってはどうしようもない。
「偵察の前に鍋食べてエネルギー補給、あ、でも、食べ過ぎたりお腹にもたれないように軽めでエネルギーになってしかも、偵察に向いた食材を使った方が良いですね〜」 「栄養も大事だけど携帯に便利な物の方がいいですよね」 「やっぱりカイワレヤガミはかかせませんよね〜」 「鍋専門図書館から借りてきた本で使えそうな食材探してきたよ〜」
今回出撃する鍋村 藤崎の目の前にドンドンと食材を積み上げる鍋国医者チームの諸君。
「いや、みんなの気持ちは嬉しいけど偵察任務だし。さすがに多いとアレだからちょっと減らそか」
鍋村 藤崎の言葉に一同少し考える。
「そうですか?」 「ん〜じゃあ、もう少し少なめにして」 「あ、でもカイワレヤガミは持っていってね」 「あ、メガネも」 「カイワレヤガミはともかく、メガネは他国の人にはインパクト強すぎるからやめた方が」 「あ、メガネを曇らせるように予備のメガネを持っていきましょう」
結局1ナベ(鍋の国の時間の単位)ほど時間がかかり、持っていく鍋の食材が決まった。偵察には感覚をシャープにし、また敏捷に行動する必要がある。だからといっていきなり目にいい食材を食べたから視力が上がったり耳がよく聞こえる訳ではない。
しかし、栄養豊富で滋養のある鍋を食べることはもちろん、鍋の湯気で誰かの眼鏡が曇り、それを見て笑うことで心理面からも病気を追いやってしまうことが分かった。病は気から、というやつだ。 (鍋国の医療鍋の説明より)
医療鍋は心理面も重視している。他国との食事に医療鍋の事を話し、効果があると言うことにより偵察任務に向いていない不安を持っている人へ安心感を与え、また偵察作戦への自信を高め鍋を一緒に食べる事により親近感を与え作戦の成功率を上げる……それは鍋国の趣味と実益を重ねた作戦であった。そう、けっして趣味で鍋国の鍋を広めるだけ……ではないのである。
ちなみにほぼ同期に行われる小笠原偵察作戦に参加する鍋衣千世にも同等の食材と鍋が送られ、両作戦ともに作戦準備中に食され、作戦への自信を与え、また鍋を食べる際の鍋談義も今回の作戦の犬、猫関係なしという特異性により犬、猫との交流にも役に立ったのだが、鍋国住民にとっては犬の国の鍋の話が聞けたのが大変嬉しいことであった。
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Re: 広島偵察SS@特殊(汎用・複数っぽいタイプ) ( No.2 ) |
- 日時: 2007/04/14 18:21
- 名前: 寅山 日時期@詩歌藩国
- 広島までの道中、誰も彼もがリラックスしているように見えた。
もちろん、そう見えているだけで、緊張はしていた。 しかし彼らは知っていた。 この仲間達がどれほど信頼に値する友か、ということを。
それを嫌というほど知っているのだ、 日々、目が回るような吏族作業を一緒にこなして来た仲間たちだから。
また、吏族、という一見事務作業を主にしている者たちが、 戦場で発揮する力の凄さも。 自分もその一人であるから。
だから、この作戦は必ず成功する、 いや、成功させてみせる、 兵たちは自らの心に、神に、愛する者に、そう、誓った。
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