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観光地携帯用/ロイ像

ロイ像

 この国の【観光地】に足を踏み入れて、まず目に付くのはひときわ巨大にそびえ立つ男性の像である。温泉街にある最大のものは全長約11m、クロムメッキ製で、晴天の日ともなれば目映いほどに銀色の輝きを放つ。
 この像は通称「ロイ像」と呼ばれており、そのモデルは、建国の際に初代藩王がこの地に奉ったといわれるご神体である。その実物は純銀製で、この国の各所に配置された瞑想通信を司る塔の中でも最大規模の中央塔の地下に安置されている。
 ロイ像はこの国の象徴ともいえる存在で、国内各所にその姿を見ることができる。大きなものでは藩国の中央機関である王宮のロビーに温泉街と同等のサイズのものが飾られており、最近では中央病院の中庭にも設置された。また水源にあるロイ像は、足元のガマガエルの口から水が滾々と湧き出るという凝った仕掛けになっている。
 縮小版のロイ像となると、藩国のあちこちに飾られており、そのすべてを把握するのはなかなかに難しい。その特質を生かし、近年ではロイ像の下にスタンプ台が設置されて、「ロイ像スタンプラリー」が行われている。これに参加してすべてのロイ像を見つけることができた者には、記念として「ミニロイ像」という手のひらサイズのレプリカが贈られる。
 ロイ像の足元には大抵、ベンチや休憩所に類する施設が置かれ、国民や観光客はそこで足を休め、あるいは話に花を咲かせる。国民にとっても観光客にとっても、憩いの場と言える。
 (説明文:逢瀬みなお)

roy_st.jpg
(イラスト:榊朱利)
要点:観光地

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Last modified:2008/09/25 01:59:00
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