皇帝軍進軍の決行日がとうとう来た。聨合国ナニワからは悲壮な決意とともに、(設定)国民を頼むという打診が来た。快諾し、わが国の(設定)国民とともに避難させておくことを返答しておいた。夜明けと同時に、受け入れと避難指示をせねばなるまい。人狼との合併に備えて、整えつつあったロイ像からの避難経路がこんな早期に役に立つとは。
避難民には戦闘が終わるのを待ち、もし我々が破れ敵国から降伏勧告があった場合は抵抗せずに投降するように指示を出しておこう。谷口が鎮定軍のトップならばひどい事をされることはあるまい。皇帝は人間としてはあれだが、為政者としては優秀な部類だ。正直もう少し歩み寄ってくれてさえすれば、と今でも思う。
繰言はやめよう。運命を選んだ以上は、最善を尽くすのみ。さあ、夜が明ける…