観光地携帯用/ガイド・世界忍者国の歩き方&温泉街&世界忍者屋敷
・世界忍者屋敷
この国の「世界忍者パーク」で私が、最も楽しいと思われたアトラクションをご紹介しよう。
「世界忍者屋敷」
…実にありがちである。名前からしていきなり外れを引いた感じである。私も仕事でなかったら外していただろう。世界忍者テーマパークには、他にも楽しそうなアトラクションが数多くあったのだから。(最近はアニメ番組とタイアップして「世界忍者ガールショー」もあっている。この版になって追加した取材コラムをぜひ読んでほしい)
所詮、忍者屋敷に世界のテイストを入れただけ、な陳腐なものを想像していた。しかし、しかしである…。見事に私の期待を裏切ってくれた。以下はその実況である。
入っていきなり黒装束の忍者に袋を被せられ拉致された。そして、いきなり床に放り出され自分が座敷牢にいる事に気付いた。
何事かとは思ったものの、大丈夫。何かのイベントだよ。と自分に言い聞かせた。周りに誰もいない事が不安な気持ちにさせてくれる。
しばらくすると、突然床がガタガタと動き、色鮮やかな衣装をまとった忍者らしき人が現れた。
「しぃ」
と唇に指を当てて私に静かにする様、指示して来る忍者。そして、私に近づき小さな声で話しかけてきた。
「すまない。どうやら手違いがあったらしい。君は他国のスパイと勘違いされている。」
「しかも、諜報保安局。通称、黒服と呼ばれる連中にだ。」
「やつらは完全な独立機関でね。命令を取り消すのには時間が掛かるんだ。」
「急がないと君が拷問を受けると聞いてね、助けに来たんだ。」
私はいきなりの展開について行けなかった。
「嘘だろう。ドッキリじゃないのか。でも本当だったら、拷問って何だ」
などと、ひどく混乱していたのを覚えている。
そして、この後は彼について行った。他に選択肢がなかったのだ。…これ以上詳しく書くと、長編小説になってしまうので割愛するが、大冒険をしたとだけ言って置こう。
〜世界忍者国のガイドブックの中でも最も売れている「世界忍者国の歩き方」の一部紹介〜
興味が出た方は、是非、ご覧になりご購入下さいませ。
イラスト:可銀 |
要点:観光地 周辺環境:おみやげ物屋,ガイド |
イラスト:カヲリ |
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