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  [No.714] [固定URL] 人狼傭兵応援 投稿者:久堂尋軌@せっしょー  投稿日:2014/07/06(Sun) 00:08:01

提出はこちらに返信の形でお願いします。

尚、フォームなどは問いませんので、
 1:状況(イベント名など、いつの話かが分かるもの)
 2:場面(戦闘中のシーン、戦闘後の宴会のシーン、など)
の二点の情報を添えていただけると、後の編集が楽になりますので、ご協力のほどをお願い致します。

※画像ファイルは130kb以上だとこちらの掲示板には貼れませんので、どこか任意の場所に貼っていただき、そこのURLの提示をこちらにお願い致します。

編集パス:1111


  [No.715] [固定URL] 人狼傭兵の撤退戦 投稿者:岸根 了@世忍  投稿日:2014/07/06(Sun) 17:51:42

状況:現在(2014.06)
場面:撤退戦


爆発が起きる。それを光源に影が走る。

「撃て、弾薬を空にしろ!そうじゃなければ撤退は許さん!」隊長が怒鳴る。

「了解!」命令違反は無く全ての傭兵が景気良く弾をばらまく。
弾薬を空にしなければ撤退できないというなら、撃ち切れば撤退できるという。
傭兵にも命をかけたいものも有る、が。これは出来れば命を賭けたくない戦いであった。

「しかし、あんな化け物相手に効くのかねえ?」と傭兵がぼやく。
「問題ないそうだ。ウチの裏の参謀が言っていた。アレにはアレと同じ位の化物が援軍としてくる」

「裏の参謀?あの星ばかり見てる奴?」
「ああ、結局のところ人間の及ばない範囲での戦略の方向性を決めてるようだね」

「な、その援軍とやらはいつ来るんだ?」
「そんなもんが来てもいい頃だと思うが」

うらがえりと呼称されるそれが獲物を見つけたように殺到する。この世界の子供だ。
「ちっ!嫌なもん見ちまった!」
「まだ撃ちきってないだろ?時間を稼ぐ!」
「アレ対策に、古式すぎる装備しかしてないのが恨めしい!FEGみたいな世界外規格装備を寄越せと何度も陳情したのになぁ!」
「恨むならそれも裏の参謀って奴のせいだ!」

傭兵はたまには金以外のことにも動く、いやむしろ金以外で動くからこその戦力になる傭兵だ。
本当に命を適正な値段で売れば、国庫はアッサリと傾いてしまう。

彼らはそんなバーゲンセールを毎日行う人間であった。

数えきれない程の目を持っている、手のような触手を突撃銃で撃つ。
触手は弾によって飛び散ることもなくそれを弾くが、質量を相殺しきれずそれがねじれる様に弾ける。

「要救助者確保!」傭兵が子供を抱き上げる。
「逃げるぞ!」その相棒が背中を守るように援護射撃を始める。

「クソッ!やはり全然効かねえ!」
「ファック!裏参謀!恨むぞ!」呪詛を飛ばす子供を抱いた傭兵。

うらがえりが傭兵と子供を飲み込もうとその巨大な体躯を展開させた時、

天が割れた。

そこから飛来する強化服を着た4人の戦士。
ただの人の業でうらがえりを殲滅する。

その所要時間は170秒、撤退に8秒。裏の参謀の予言通りに来た援軍は、これまた予言内容の180秒以内に消えた。
後にはただの肉塊だけが在った。

傭兵は助かったが、その事実に戦慄する。

助からない状況をひっくり返した人外の如く存在。そしてそれを予言した参謀。
一体何が起きているのか分からないが、己の矮小さ、無力さが恨めしかったが人間の枠を外れて何もかも守れる力が欲しいとは思えなくなった。

編集パス:1111


  [No.716] [固定URL] 人狼傭兵の訓練風景 投稿者:室賀兼一@リワマヒ国  投稿日:2014/07/06(Sun) 19:20:51

「訓練風景」

 笑顔号。という機体がある。人形戦車である。
人形戦車とは食料(精製タンパク質)を動力源として動く、
人狼領地の名機であった。
あった。というのは訳がある。今や人狼領地は世界忍者国の一部となり、
生産も今では難しい。
軍備の基礎は数を揃える事であるから、生産の難しい今となっては
人狼領地の栄光を伝えるのみとなった。
悲劇の機体である。


 リワマヒ国上空。深夜の事である。

「HQHQ、こちらカラスの巣。カラスの巣はヒタキを捉えた。」
漆黒の機体がきゃりっじの中で着座している。
おなじく漆黒に塗られたきゃりっじはランチを開く。
鋭い風が吹き込み機体を風雨が叩いた。

「HQ了解。カラスは降下を開始せよ」

ランチの外は暗い。明かりは何もなく、ただ闇だけが広がっていた。
漆黒の機体はすり足で外に近づく。笑顔号だ。背には落下傘パックを負い、
胴体の両側には分割式の機関砲が装着されていた。

漆黒の機体はランチの外縁に腰掛けると、そのまま闇の中に躍り出た。
いささかの躊躇もない。
そのまま闇にとけていく漆黒の笑顔号。自由落下のなかで開傘すると、
闇の中、地上に五点着地を決めた。
落下傘パックを捨て、空いた両手をもって機関砲を再武装。
静かにうなりをあげる機関砲は音速以下に調整された砲弾を吐き出し、
円形ターゲットを粉砕した。
呼応して、人形ターゲットが笑顔号の至近にポップアップされる。
笑顔号はそのまま機関砲を遺棄。
戦闘ナイフを抜くと、人形ターゲットを両断した。

「HQHQ。カラスはヒタキを食った オーヴァー」
「HQ了解。訓練終了。帰投せよ」

戦車による空挺降下、静音下での砲撃戦闘、格闘戦闘を
同時に一つの機体で行う。
笑顔号でしかなし得ない戦闘がそこにはあった。
今は傭兵部隊、人狼傭兵だけがこなせる技術である。

傭兵部隊への食料・資源の供給がある限り、この技術には
さらなる研鑽がなされる事だろう。
ああ、栄光あれ笑顔号。ゆけ、人狼傭兵! 明日の笑顔の為に! 


  [No.717] [固定URL] 【一言応援コーナー】絵も文も無理という方はこちらまで 投稿者:結城由羅  投稿日:2014/07/06(Sun) 20:02:38

時間的な問題もあり、絵も文もちょっと、という方はこちらに一言お願いいたします。


  [No.718] [固定URL] 人狼傭兵の定義? 投稿者:松葉@世界忍者国  投稿日:2014/07/10(Thu) 22:22:56

人狼傭兵。

一部の第7世界人にとっては忌み嫌う単語である。
「傭兵」という単語がそもそも良くないのではないだろうか。

一部の第7世界人にとってこの「傭兵」という単語は…
「金のために仕事として戦争に参加し、人を殺す残酷な人間」を指すものであり、つまり同時に
「人の命」を「ある程度の金銭」と等しく見ている人間を指している。

では、はたして傭兵とはどのような存在なのだろうか。
現在「ジュネーブ条約」では以下のように定義されているらしい。

1 武力紛争において戦うために現地又は国外で特別に採用されていること。
2 実際に敵対行為に直接参加していること。
3 主として私的な利益を得たいとの願望により敵対行為に参加し、
  並びに紛争当事者により又は紛争当事者の名において、
当該紛争当事者の軍隊において類似の階級に属し及び類似の任務を有する戦闘員に対して約束され
又は支払われる額を相当上回る物質的な報酬を実際に約束されていること。
4 紛争当事者の国民でなく、また、紛争当事者が支配している地域の居住者でないこと。
5 紛争当事者の軍隊の構成員でないこと。
6 紛争当事者でない国が自国の軍隊の構成員として公の任務で派遣した者でないこと。


ここで、この「傭兵の定義」を「人狼傭兵」として筆者なりに当てはめてみようと思う。

1:人狼傭兵は武力が必要とされる場面において戦うために採用されている。
2:人狼傭兵は実際に敵の矢面に立つことが多い。

ここまではわかりやすい。
だが、3はどうだろうか。

彼ら「人狼傭兵」は本当に私的な利益のために戦っているのだろうか。

筆者は覚えている。
彼ら「人狼傭兵」たちが「出世払いでいいですよ。」と言っていたときの事を。
筆者は覚えている。
彼ら「人狼傭兵」たちがろくに金銭や物資が支払われないと理解しながら戦っていた事を。

では、彼ら「人狼傭兵」の「私的な利益」とは一体なんなのだろうか。


筆者は、それは「この世界の未来」であると考えている。
そう考えれば彼らの行動に理解が及ぶのである。

つまり、3は以下のように説明できる。
3:人狼傭兵は主として「この世界の未来」をよりよくしたいとの願望により敵対行為に参加し、
  ならびに紛争当事者により軍隊において類似の階級に属し
  報酬として紛争当事者に「この世界のよりよい未来」を約束されている。

以上は筆者の独りよがりが妄想でしかないのかもしれない。
しかし、彼らの「この世界」に対する献身は実際に存在するものであることは確かなはずである。

筆者としては、願わくば彼らの一人でも多くが「この世界のよりよい未来」を謳歌することができる事を祈るばかりである。

pass:5121