FrontPage  Index  Search  Changes  PageRank  RSS  Login

アイドレス/高位森国人+新世界忍者+世界貴族+世界忍者

アイドレス/高位森国人+新世界忍者+世界貴族+世界忍者

更新履歴

  • 2009/11/22 01:05 アイドレス名を正規の形に修正、データ・数値追記
  • 2010/01/10 00:05 編成並びに特殊における注意事項の根拠追加(根拠1根拠2根拠3根拠4(2/2追加))
  • 2011/05/25 01:40 正規名のページに移動(旧ページ

要点など

L:新世界忍者 = {
 t:名称 = 新世界忍者(職業)
 t:要点 = 加速装置,シュリケン銃,より長いマフラー
 t:周辺環境 = 採掘場で背後爆発
  t:評価 = 体格7,筋力8,耐久力7,外見6,敏捷9,器用4,感覚9,知識3,幸運3
  t:特殊 = {
   *新世界忍者の職業カテゴリ = 派生職業アイドレスとして扱う。
   *新世界忍者は夜間戦闘行為ができ、この時、攻撃、防御、移動判定は評価+4され、燃料は必ず−2万tされる。
   *新世界忍者は白兵戦、近距離戦闘行為ができ、この時、攻撃、防御、移動判定は評価+4され、燃料は必ず−2万tされる。
   *新世界忍者は侵入行為ができ、侵入行為(判定:幸運)時、判定は評価+9される。
   *新世界忍者は施設破壊ができ、このとき施設の効果は無視される。}

t:→次のアイドレス = 分身の術(絶技),ガマ召喚(絶技),上忍(職業),成敗アタック(イベント)}

継承・置き換え元:

詳細データ:IDWIKI:高位森国人IDWIKI:新世界忍者IDWIKI:世界貴族IDWIKI:世界忍者
派生元:アイドレス/変化の術(技術)

評価値:

体格筋力耐久力外見敏捷器用感覚知識幸運
高位森国人100220120
新世界忍者787694933
世界貴族033520340
世界忍者-10012-12-10
合計71110141531583

イラスト

410.jpg
イラスト:カヲリ
要点:加速装置,シュリケン銃,より長いマフラー
周辺環境:採掘場で背後爆発

設定文1

SS:加速装置研究の経緯

「それで、どうやってTLO他の防止を?」
「まずはこれをみてください」
「・・・(女王なのに流されたねう)」

と、切ない顔をした女王を尻目に松永はモニターの映像を切り換える。

・実験1.魔法の力で加速してみる

――世界忍者国王宮某所

「で、僕はなんで呼び出されたんですか?尋軌さん、松永さん・・・にくうさんまで」

 何も知らない憐れな子羊であるところの神崎は首を傾げる、面子が既にカオスなのだ。

「実は、世界忍者も新しいステージに行くべきだと思うんだ」
「はあ・・・」

 悪い笑顔を浮かべる尋軌は怪しむ神崎をなかったかのように続ける。

「それで、世界忍者は白兵強化があるわりに体格が恐ろしく無い、それの対策を考え出したんだよ」
「体格どころか筋力もあんまり無いですね」
「さる文献をみると、体格差筋力差を超えて敵を倒す方法を見つけた」
「(聞いて無かったわけではないんだ・・・)」

 スルーされ慣れ初めた神崎から目を離し、尋軌は自信満々に下がる。
代わりに前に出て来た松永は神崎の背中に装備を付けつつ話を引き継ぐ。

「ようは超高速な剣技、高速切りみたいな、今回目を付けたのは自身が加速してそれを敵にぶつける技、それでも切れなくてもさらに加速して真っ二つ出来るような」
「神崎君、烈風にげふんげふん」

「尋軌さん危ないYO!じゃなくて言いたいのはわかりましたがこの背中の板は?」

その板の付いた背中を説明を受けようと3人に向けた、その刹那。

「ぶっ飛べぇぇえええええ!!!!」
「ちょ、ま、ぎゃああああああ!!!?」

 くうの魔法が神崎の背中に直撃、吹き飛ぶ神崎。

 キ・ラ☆――

「あー・・・・星になりましたね、そこはかとなく神崎君の笑顔が空に浮かんでるような・・・(遠い目」
「殺さないでください!!じゃなくて死にかけたわ!!!!」

 アフロな神崎が、そこにはいた。

「流石世界忍者、やっぱり仮説は正しかった!」

 それを見て満足そうに頷く松永。

「いやー、とりあえず率直に後ろから魔法撃ってあたったら加速しないかなって」
「どっちかというとあの世に加速していきそうです!」
「まぁまぁ、そう怒らないで」
「撃った本人が宥めようとするな!!」

-------------------

「と、このように新世界忍者へのスタートがですね」

 後ろにコメットの推進部だけをくっつけられ、発射された神崎がすりおろされかけたりする映像を指差しつつ松永は語る。

「それで、TLお」
「魔法だけでは足りないと確信した私達は次は機械の力を借りようとしたのです」

・実験2.科学の力

「まぁここはシンプルにWD風加速装置、早い話が高速装備で」
「何故、生身に直で付けてるんですか…」

 ひどく不安そうな不安そうな顔つきで、その装備を嫌々つけられながら神崎が呟く…のへ、目をぐるぐるさせた松永が答えた。

「そうじゃないとWDダンサーになるじゃなーい」
「じゃあ安全なんですか?」
「そんなわけないじゃないかw」輝く笑顔
「当たり前の様に否定するんですね・・・」

「じゃあカウントダウン様に今回はみはえるさんもいます」

 しずしずと現れたみはえるがにっこり笑って、ひらひらと神崎に向かって手を振った。応援、のつもりのようだ。

「何故!?」
「カウントダウンを3から数えるには一人足りないだろ?仕方ない」
「ちょ、まさかの様式美!?」

「という訳で」

「3!」
「やっぱりやめにしません?」

「2!!」
「絶対体に悪いですって!!」

「1!!!」
「助けて!!!」

「「「0!!!!」」」
「貴様らは!俺のぉぉぉぉ」

ゴキッ

 何かが折れたような音とともに神崎は飛んで、落ちた。

「ちょっとシリアス過ぎたか、さっきよりダメージが大きそうだな・・・」

-------------

「このように文明の利器もまぁまぁでした」
「それで、対策は」
「次は頑張ってどこまで行けるかの実験です」

 流石にスルーされ続け、怒りの表情に彩られた由羅はその怒りを…

「いい加減に・・・・し」
「次はくろじゃーに協力して貰ってます」
「そういう事は先に言うべきねう」

 爆発させなかった!!――むしろにやけた。

・実験3.世界忍者の実力で何処まで頑張れるかやってみる

「今回だけは安全だよ、神崎君」
「やっぱり【だけ】なんですね・・・」
「ゲストにくろじゃーさんに来て貰いました!」

 どんどんぱふぱふー♪

「・・・ごほん、今回は世界忍者国の民を守る力になれればと、女王陛下にも頑張って頂きたいので」

「それはいいんですが、何故僕達はワイヤーで結ばれてるんで?」
「今回は簡単、凄い速さが出るらしい、くろじゃーレベルで走る練習」
「そうは言ってもそこまで速くは走れませんよ」

 この時、人が走るレベルで音速を超えられる人種が何人も居る事を、誰も知らなかったのだった・・・

――1時間後

「久しぶりに全力で走りましたが・・・どうやら失敗の様です」

 暗い顔をしたくろじゃーのワイヤーの先に、泡を吹いた神崎が居た。
顔が青を通り越し白い、というか、死んでないよね・・・?

「はっ、ここは俺?俺は何処?」
「君は神崎零でここは世界忍者国(セッカーイと発音します)です」
「なんで気を・・・そうだ、確か音速を超えてさらに加速した辺りで気を・・・」
「「え?」」

 松永と尋軌もそこまでは考えていなかった、人間が音速を超えるどころか、更に加速するとは予想外どころではない。

「神崎君・・・冗談だよね・・・?」

 こっそりしかけてあったスピード観測機を取り外しデータを参照する。

「・・・最初の加速で既に180km、最高速度は計測不明、マッハ3まで確認・・・あははははは」

 むしろ、神崎の予想よりも上だった様だ。ただ気を失ってたあとどれだけのスピードが出ていたのか、まったくわからない。

「自分自身の回りに白い輪が一瞬出たあたりから涼しくなるのですよね」

 何て言うか、軽々音速の壁とやらは破られるようだ。

「実験1と2はなんだったんだろうってぐらいの速さだった・・・(ガタブル」
「あ、うん素直に謝るよ、いきなり難易度を上げすぎた、というか予想なんて出来ないよ」
「少しづつどころでこのスペック差は埋まるんですかね?」
「やはり日頃からの運動はいい事ですよ」

 くろじゃーだけが、爽やかな顔で答えていた。

-----------------

「という事で、くろじゃーが最速だったんですよ、ここまでだと」
「くろじゃー格好いいねう」
「最高ここまでは行けるらしいのと神崎君生存を考え、最終案の一瞬で加速装置による加速を可能にするものに辿り着いたのです」 「こっちのアングルも格好いいねう」
「早い話がカタパルトで発射しちゃえと言う」 「やっぱり少し申し訳なさそうな顔も萌えるねう」
「聞いてます?」
「あ、ああそうだな、やっぱり笑顔の方がいいな」
「(聞いてないな・・・・)」

・実験最後:やっぱりカタパルトだよね?

「神崎君、遺言は?」
「やっぱり殺す気だ!」
「失礼、間違いました」
「絶対嘘だ!」
「いや、うっかりだから」
「仕方ない気が・・・しなくもないけど」
「安全装置がついてない神崎君、死ぬとは思うけどなんか言いたい事は?」
「やっぱり殺す気だああぁぁぁぁ・・・・」

 それは間違いなく全ての実験の中で最高速度を誇っていた。
これの次に速かったのが、くろじゃーにくくり付けられて全力疾走した時だったりするのは酷い話だが。

 そして過去最高のスピードで地面にたたき付けられた――土煙を盛大に上げながら。

「さっきのは凄いドップラー効果だった、じゃないあの土煙、昔・・・白と戦った時を思い出す」

 みはえるは過去を懐かしむように空を見上げる。敵艦は既に無い、が、心にはその傷痕が残っていた。

「現実を見ろ!!世界忍法UKEMIが無ければ死んでいた!!!」
「あ、生きててよかった神崎君」

 一同うんうんと頷く。とてもいい笑顔で。

「せめてハンドクリーム装甲でも開発してからこういう実験はやってください!!!」
「考えておくよ、うん」

----------------

「というわけで、こんな感じで各種実験は終了した訳です」
「私には神崎君がいいように思い付きの実験材料にされてたように見えるんだが・・・」
「まぁ間違ってません、ただ、気づきませんか?」
「何を?」

「なんで、あれだけのダメージを受けながら神崎君は【生きて】るんです?」

「そんなの【世界忍者だから】って、まさか・・・」

 はっと、何かに気がついたように由羅が目をむく。

「そうです、【世界忍者ならあんなギャグみたいな展開で死ぬわけない】と思いますが実際それはおかしいんですよ、数値的には」

 ばばーん!

「つまり、【ギャグ状態の世界忍者はありえないスペックを出しても当たり前】のようにいられるのか・・・?」

 ばばばばーん!

「はい、くろじゃー等の黒オーマを見ていて気付いたんです、特に女王様の秘蔵のくろじゃーの映像は…ふべらっ!!」
「乙女の秘密を盗み見るとは許せんねう」
「なんでも許す女王とか嘘だ・・・(吐血」

――しばらくお待ちください(船の映像)

----------------

「こほん、とりあえずギャグならなんでも有りということなのね」
「げふっ、その通りです、しかも世界忍者がギャグみたいなものですから、道具にも影響するんですよ」
「どういう事?」
「実は魔力による電力で高性能超電磁加速機を作ったんですが作動しなかったんですよ」
「TLO寸前じゃ・・・」
「これでレールガンつくったらアウトな気はしてたんで作ったのは世界忍者用加速装置です、夢と希望のラ〇ダ〇キックならぬ忍者キックを撃てないかなぁと」
「うわぁ」
「それが、試しに神崎君を押し込んだら加速して吹っ飛んじゃって、くろじゃーにお願いしたら大気圏ギリギリまで行った、とか」
「流石!じゃなくてそれはまた・・・」
「これ意外に使えるんじゃ?となって量産してみたんですが、世界忍者たりえるギャグ力があればその加速機が稼動するみたいです、つまり、完全に世界忍者専用のアイテムですね」
「それはまた面白い制約の道具だな」
「悪用すら出来ませんよ、まったくセキュリティとか考えてたこっちが馬鹿みたいです」
「(そもそもそんな超加速で生きてる人の方が珍しいんじゃ・・・)」

 そこでふと由羅は気づく。

「でも、その装置ってそもそも魔力で起動するんだよね?」
「そうですね」
「ついでに言うと、レールガンって磁力で飛ばすんだったよね?」
「なんで世界忍者はそれを起動させられる?それにどうやって磁力を受けるようなものを装備して」
「それがよく分からないんですよね、ノリとかじゃないですかね?」

 由羅は流石にその言葉に表情を凍らせた。

「・・・は?」

「加速するためのものを作ろうとしてて、その実験を神崎君がやってたじゃないですか、もしかしたらイグドラシルというか世界忍者が自分にとって必要な加速装置というのを選んだのかもしれません」
「要は何も分かってないんだ」
「そうともいいます」

「「・・・・・・・」」

「あと、そもそも我が国の世界忍者というものがパワーアップしていたみたいですね、この加速機はいわばクラスチェンジアイテム、よりギャグへの扉を開くための、です」
「そういえば神崎君はそんなに根源力があるわけじゃ無かったもんね、って他にもあんなに凄い事なってる人がいるの!?」
「試しに配ってみたところ20人中18名が神崎君くらいに動けるようになりました、くろじゃーはより凄い事になってましたが団長とかもなかなか面白い事に」
「駄目だった残りの二人は?」
「恥もなにもを捨てて冗談で変身ポーズをとってもらったら光り輝いたあとに同じ感じに」
「うわぁ、可哀相に」
「本人達曰く【新たな世界が開けました!私達は世のため人のため友誼のために生きていきます!!!それだけで幸せ(照】だそうです」
「Σなんか凄いカオスねう」
「もとからもとから」
「そうだったそうだった、うっかりしてたYO!」
「一応完全版新世界忍者の映像もありますよ」

---------------

――世界忍者国は採掘場、らしきどこか。

「ここ・・・どこですか・・・?(もじもじ」
「まずは雰囲気からというからね」

 そこには少し恥ずかしそうにしている女性と男性がいた、立ち振る舞いを見る限り世界忍者であろう。

 その二人に、尋軌が真顔で身振り手振りを付けながら説明している。

「こうやって・・・こう、そして変身!!!」

 ポーズをバッチリ付ける尋軌(世界忍者国摂政、現在魔女アイドレス装着中)

「わかりました!わかりましたから摂政は仕事して来てください!」
「…仕方ない、じゃあ松永さんを後は頼みます」
「結局、人はいるんですね…orz」

 二人は諦めたのか顔を赤らめながらも深呼吸し、

「わかりました、俺達やります!」
「私達頑張ります!!」

 そして、さっき尋軌がやっていたポーズをきっちり決めて・・・

「「変身!!!!」」

 二人は光り輝きだし、光が消えた時には、よりいい顔をした、そして新しい忍者装束に変わった二人の姿があった。
そして・・・

 突如、二人の背後でカラフルな爆炎が上がる!

 ばーんばーんばばーん!

「これは・・・戦隊もの・・・?二人なら普通ただの爆炎じゃ・・あとなんか一瞬可銀さんの姿が見えたような・・・」

 困惑した(?)松永を尻目に二人はとてもいい笑顔で

「俺達も新たな世界忍者になったのですね、とても気分がいい、なんであんなに恥ずかしがっていたんだろう!」
「うん、新たな世界が開けました!私達は世のため人のため友誼のために生きていきます!!!それだけで幸せ(照」

 二人は見つめ合いながら宣言した。
何か二人で乗り越えたためか何なのか、ラブい空気を出している二人。

「ベビーラッシュの力か・・・っ、じゃなくて、じゃあ二人とも、テストといこうか」
「「はい!!」」

○性能テスト1:
厚さ1mの特殊合金製の壁を施設破壊能力で破ってみる

「とりあえず、難易度高めでここから行こうか」

「こんなものくらいっ!!」
「余裕ですよ!!」

 そんなセリフを発するとともに二人はそろってジャンプし、空中に加速装置を3つ放つ。

 そして!

 加速フィールドが並んで3層展開され、その中に跳びこんでいく!!!

「ダブル!」
「忍者!」
「「キィィィック!!!!」」

 加速フィールドにより一瞬で音速すら突破し、二人は一陣の疾風となる!!

 ズドォォォォン!

 凄い爆発音をバックにゆっくり立ち上がる二人。

「ここまでとは・・・」

 松永は、目から双眼鏡を離し、茫然と呟いた。

○性能テスト2:
大量の仮想敵と大型の仮想敵(さっきの壁の予備)を切り伏せてみる

「今回は一人で行こう、よーいドン!」

 そもそも刀を使っている以上は白兵攻撃である。そして、一体づつ切っていくためにAR切れするだろうということで、二人分全部で25体の仮想敵が用意してあった。
しかし、それでは甘かった事を松永は知る。

「はぁぁぁぁああああ!!!」

 二人は目の前に立ち並ぶ5体の仮想敵と自分の間に『加速装置』を2つ展開し、一度目の加速で音の壁を超えた。そして、二度目の加速で己が破った空気の壁が武器となる!!!

「な、なにぃ、本人はギャグで物理法則無視したようなものなのに、回りの物理法則は変わらないだとっ!?」

 巻き起こされたソニックブームは3体の仮想敵を引き裂き、1体はその刀身を受けこの世から消える。
そしてその余波は後ろの1体を、それでは足りないとさらに5体を吹き飛ばす!!!

「次はデカブツを!!」

 声を合わせ前方に6つの加速装置を設置した二人は、更なる加速を加え仮想敵(大)をその刀で横真一文字に切り裂く!!
宙に二つにされた上部分が浮いたところでその速さで見えていなかった姿を遠く離れた全ての敵より奥に見せる。

 ちん

 刀を鞘に戻す、その刹那、全ての敵がその身を二つに分けながら爆ぜる!!!

「ギャグだけじゃなくて演出のためにも物理法則を無視しただと!?」

 いつの間にか握りしめていたマイクに向かって呟く松永。そう、自分自身もその世界忍者のギャグフィールドのために、解説役と化していたのだった。

------------

「CG?」
「じゃないから困るというかなんというか」

 笑うべきか悩むべきか複雑な表情の由羅に、やはり困ったような表情を返す松永。

「いや、だって音速を軽々と突破したよ?」
「レムーリアの方なら加速装置無しで超えられるレベルじゃないですかw」
「意外にそれより凄い事してた人達が居たね、うん」
「とりあえず、まとめた資料やレポートは提出しておきますね」

「まぁ、そういう問題じゃないとこも多い気がするんだけど・・・」

 由羅はかりかりと頭を掻いた。

-------------

 提出された研究レポートを読みながら少し笑顔になる由羅。

「それにしても皆いい笑顔で写真に写ってるねう、ぶれまくりというか分身にしか見えない感じだけど」

 資料を読む限りは、皆頑丈になり白兵戦等は筋力、体格というより敏捷等に左右されるようだ。
基本的なスペックは高くなってるらしい、そして一様に面白くより世界忍者らしい心持ちになるらしい、本能的にギャグへと寄るのかもしれない。
いい笑顔のおかげか前よりももっと格好よくみえる、これでいて頭が悪いわけじゃないのが実にロジャー・・・じゃなくて世界忍者らしい。

「悪くはないんだけど・・・着地やらなにやらが派手過ぎねう!!というか解明出来た結果がギャグならなんでもありじゃないっすかねーってなんだYO!そして何よりも私もやりたいねう!くろじゃーと跳びたい!!」

 新世界忍者専用の武器の企画書等の大量の書類を前に叫ぶ世界忍者国藩王の姿がそこにはあった。

 そして、実際に新世界忍者を初体験したのは、第7世界での缶詰から解放された10日後だったという・・・・

SS:くろじゃーレポート(抜粋)

 大気圏ギリギリまで行ったという話を聞いてその時の感想を聞いてみたところ

「少し息苦しさはありましたが息を止めればなんとか、金魚鉢の一つでもあれば変わったかもしれません」
「え、落ちてきた時ですか?そういえば気付けば褌一丁になっていたので慌てて服を着ましたよ、お恥ずかしい限りです」
「熱くはなかった?ですか、そういうのはあまり・・・どちらかというと戻るのにそら(?)を少し泳いだ時の方が焦りましたよ(苦笑」

より、完全な黒は噂通り宇宙遊泳出来るかもしれません。

新世界忍者に関するレポート
一部より抜粋

超加速から完全にストップすることで飛ぶ斬撃が出そう、という話でしたが、出ない理由を研究した結果ネタが被りそうだからの模様。
試しに斬撃に炎や雷を纏わせる(方法不明)事で技が出たので上手くキャラ立ちしたら新技が出せそうです、ただし試験中のためどんな形に落ち着くかは想像もつきません。
また、原因不明な能力が判明、使ったはずの手裏剣や加速装置が何故か手元に戻ってる模様、恐らく【お約束】らしい。    (作:神崎)

SS:シュリケン銃

『シュリケン銃』
世界忍者国が成立する前、その国は忍者国と言った。
その国は忍者による国であり、忍者らしい文化を誇っていたのである。
それゆえに発展しなかった文化がある、それは銃による文化であった。

忍者国を知ることができる数少ない資料のうちの一つが先日発見された。
発見したのは世界忍者国の可銀・優羽カヲリ・エド戒の通称『世界忍者国の良心』チームであった。

「可銀さーん、書庫にあったうちで参考になりそうなのもってきましたー ><」
「ありがとうございます〜。とりあえずそこに置いておいてください」
「んしょんしょ…しかし、凄い量ですねぇ…」

三人は王である結城由羅より新世界忍者で使う武器の開発を命ぜられて、温故知新の名のもとに忍者からヒントを得るべく調べはじめた。
そして、見つかった資料…『〜忍者の秘密〜月光の章』によると、古の秘密部隊の教えにこういうものがあったと書いてある

「銃は最後の武器だ、手裏剣を使え」

三人が調べた結果、忍者が銃を使わない理由として最古のものと推測された。
忍者は隠密行動を主としており、音が立つ銃はあまり良い武器とは言えない。
しかも、当時は緑色の某微声拳銃は開発されていなかったのだから仕方ないと言えた。

そして、現在の世界忍者国…世界忍者は忍者とは微妙に違うと言えるだろう
とても派手なカラーで摩天楼のビルを飛び跳ねていき、友誼の為には世界を敵に回すことも恐れない。
もっとも効果的な攻撃を行うことにためらいはないのだ。

だからといって、新世界忍者も同じ派手にするのは容易ではあるが発展性を求めるものである。
『より長いマフラー』を身にまとい、『加速装置』をもって友誼の敵を葬り去っていく。
そして武器として開発されたものが、新世界忍者が手にもっている【シュリケン銃】であった。

シュリケン銃において特徴がいくつかあるが、まずはそのカードリッジシステムといえるだろう。
カートリッジを変えることで、普通の殺傷能力のある手裏剣と非殺傷能力の硬質円盤を発射しわけることができるのである。
(欠点としては、硬質円盤の方が厚い為に手裏剣の半分の数しかカードリッジに入らない)
しかも、射程に関しても付属のライフル用部品を付け替えることによってある程度は伸ばすことも可能としていった
付属の部品の付け替えで、狙撃仕様のライフルと連射仕様のマシンガンへと変えることもできる

「それで、安全装置ってどうするの?さすがに子供まで使えちゃったら拙いし…」
「そこはお任せください、本体の開発で丁度いい条件がでてたのでそれを採用することにしました」

安全装置は絶対に必要なものであった、流石に手裏剣を打つのだから当たり前である。
そこで新世界忍者の本体で使われている【世界忍者ならあんなギャグみたいな展開で死ぬわけない】の能力の応用であった。
シュリケン銃の安全装置を新世界忍者が放つギャグにのみに反応するようにしたのだ。
つまり、殺傷許可がギャグをいうことなのだからある意味性質がわるかった

「「「え、ギャグ言うのが安全装置なんですか…」」」

さすがに、予想がすぎたのか誰もが呟いたという。
一般的には高根源力のみが使えるようにするのが普通では、考えることもできない安全装置の開発。さすがは世界忍者国である。

「でもー戦闘中にギャグなんて言えるかなぁ…」
「そこは大丈夫です、陛下。どんな寒いギャグでも安全装置が解除されるようになるので」
「…それって、子供でも解除できるってことじゃね?」
「あ…でも、大丈夫ですよ!シュリケン銃は真に面白いことは反応しないので!」
「それは寒いギャグのみに反応するってことなのね…」

本当に面白いこと…それをコンスタントに言えるのならば、それは忍者ではなく芸人をめざすべきであった。   (作:久堂)


戻る→イグドラシル アイドレス