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アイドレス/観光地

アイドレス/観光地

イベント/21にて作成。Ver.0.75にデータ更新。

要点など

既存アイドレスの変更と置き換え(1)より。(旧:イベント21 藩国改造

名前:・観光地(施設)
要点:・観光地
周辺環境:・おみやげ物屋・ガイド
評価:−
特殊:なし
*毎ターン資金は+15億される。
→次のアイドレス:お祭り(イベント)、遊園地(施設)、大観光地(施設)

世界忍者国観光地

その1.世界忍者国の歩き方

GuideBook.jpg
イラスト:可銀

<世界忍者国の歩き方>
 まずは、数あるガイドブックの中から本書を購入頂いた事にお礼を述べたい。
「ありがとう」
(立ち読みしてる人、迷ってる人。買いなさいというか買って、お願いプリーズ)
 こほん、少々おみぐるしい所をお見せしてしまった。
「申し訳ない」
(私にも生活という厳しい現実があるのだよ)

 では、気を取り直して「世界忍者国の歩き方」をご説明しよう。

・ロイ像(観光ガイドでの解説はその3を参照)
 この国を最も端的に、そして実に分かりやすく象徴している。温泉街にある最も巨大なものから、土産物のミニチュアサイズまで多種多様無数にある。何せこの国で、ロイ像を視界から追い出すのは、ちょっと苦労するほどなのだから。
 中でも瞑想通信の中央塔、通称「暗黒舞踏塔」に安置されている純銀製のロイ像は必見だ。ふんどし姿に忍者刀を持ち、均整の取れた半裸のデザインに「ふしだらだ」との批判の声も聞いていたが、実物を見て驚いた。
 まずは目だ。挑みかかるような、こちらを見透かすような視線。心を丸裸にされる様な気分を味わった。そして、問題のふんどし半裸姿。ふしだらというよりも、何かこう覚悟の様なものを感じた。そう、秘めた悲壮な覚悟を感じたのだ。ふざけた装いは、秘めた覚悟を他者に悟られない為のフェイク。
 私にはそう感じられた。
 作者不明。作成年月不明。と限りなくその出自も怪しいながらも、この国の本尊として祭られているのが良く分かった。
 観光で迷ったらまずはここにいくべきだろう。ただし、地下に収められており、開陳時間は限られるため、予め確認しておくことをお勧めする。
 なお、各ロイ像でスタンプ台が設置されており、スタンプを全部集めるとミニロイ像が無料で進呈される。ただし、中にはひどく意地悪な隠し方をされているスタンプ台がある事を付け加えておく。

・温泉街(観光ガイドでの解説はその2を参照)
 この国の人々はじつに温泉好きである。温泉街では様々な温泉が軒を連ねており、全部入るだけで一日が終わるだろう。美容に健康といったスタンダードなものから、不老長寿、頭脳明晰、文武両道、美人薄命といった訳の分からないものまで、そのジャンルは広い。
 温泉街では、浴衣に草履を着て、旅館などの宿泊施設で手渡された割符を持っていれば様々なサービスを受けられる。人気絶頂。その長蛇の列を見ただけで、お腹がいっぱいになると言われている葉雨万堂の世界忍者饅頭をこっそりもらえたり。世界忍者グッズ一式をもらえるチャンスゲームにチャレンジ出来たりと、実に観光客を飽きさせないサプライズに満ちている。
 これのサービスは非公開で、泊まった場所によっても受けられるサービスが変わる。しかも、定期的にサービスは変更されている。すべてのサービス内容を知る事は困難を極めるだろう。

・世界忍者屋敷
 この国の「世界忍者パーク」で私が、最も楽しいと思われたアトラクションをご紹介しよう。

 「世界忍者屋敷」

 …実にありがちである。名前からしていきなり外れを引いた感じである。私も仕事でなかったら外していただろう。世界忍者テーマパークには、他にも楽しそうなアトラクションが数多くあったのだから。(最近はアニメ番組とタイアップして「世界忍者ガールショー」もあっている。この版になって追加した取材コラムをぜひ読んでほしい)
 所詮、忍者屋敷に世界のテイストを入れただけ、な陳腐なものを想像していた。しかし、しかしである…。見事に私の期待を裏切ってくれた。以下はその実況である。

 入っていきなり黒装束の忍者に袋を被せられ拉致された。そして、いきなり床に放り出され自分が座敷牢にいる事に気付いた。
 何事かとは思ったものの、大丈夫。何かのイベントだよ。と自分に言い聞かせた。周りに誰もいない事が不安な気持ちにさせてくれる。
 しばらくすると、突然床がガタガタと動き、色鮮やかな衣装をまとった忍者らしき人が現れた。
「しぃ」
と唇に指を当てて私に静かにする様、指示して来る忍者。そして、私に近づき小さな声で話しかけてきた。
「すまない。どうやら手違いがあったらしい。君は他国のスパイと勘違いされている。」
「しかも、諜報保安局。通称、黒服と呼ばれる連中にだ。」
「やつらは完全な独立機関でね。命令を取り消すのには時間が掛かるんだ。」
「急がないと君が拷問を受けると聞いてね、助けに来たんだ。」
 私はいきなりの展開について行けなかった。
「嘘だろう。ドッキリじゃないのか。でも本当だったら、拷問って何だ」
などと、ひどく混乱していたのを覚えている。
 そして、この後は彼について行った。他に選択肢がなかったのだ。…これ以上詳しく書くと、長編小説になってしまうので割愛するが、大冒険をしたとだけ言って置こう。

〜世界忍者国のガイドブックの中でも最も売れている「世界忍者国の歩き方」の一部紹介〜
 興味が出た方は、是非、ご覧になりご購入下さいませ。

亜流絵素書店の販促POPより

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アニメ 世界忍者ガール
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当店でもご予約承っております。詳しくはレジにてお申し込み下さい。
亜流絵素書店 CD販売担当:<ここは希望者募る!>
(説明文:川流鐘音)

その2.温泉&温泉街

onsen.jpg
イラスト:結城由羅榊朱利環月怜夜

 この国の国民の代表的なレジャーの一つとして、温泉がある。独特の医療が発展した現在においても、湯治は依然としてポピュラーな民間医療として残り続けるほど国民は温泉好きである。その御国柄は、伝説に起因するのかもしれない。
 その昔、世界忍者国の人々のルーツたる父なる猫が、母なる猿が病に苦しんでいるのをみて零した涙が温泉となって、それに浸かった母なる猿が病を癒したという伝説が存在するのだ。その伝説の温泉を謳う温泉は多いため、実在するか否か、実在するとしたらどこなのかというのは専門家を悩ませている。
 主に、左記の温泉を謳っているのは塩泉であるが、森が多い土壌からか、主流はアルカリ温泉である。前者は父なる猫の涙由来にせよなんにせよ、更年期障害に実際効果があるとかで、母なる猿が如く、ご年配のご婦人方に人気である。
 
 これらの温泉を持つわが国最大の温泉地には、みやげ物として忍者饅頭を売る店が立ち並んでいる。その店先では、遠景に望むロイ像を眺めながら、お茶を一服することができる。
(説明文:緋乃江戌人)

その3. ロイ像:

roy_st.jpg
(イラスト:榊朱利)

 この国の観光地に足を踏み入れて、まず目に付くのはひときわ巨大にそびえ立つ男性の像である。温泉街にある最大のものは全長約11m、クロムメッキ製で、晴天の日ともなれば目映いほどに銀色の輝きを放つ。
 この像は通称「ロイ像」と呼ばれており、そのモデルは、建国の際に初代藩王がこの地に奉ったといわれるご神体である。その実物は純銀製で、この国の各所に配置された瞑想通信を司る塔の中でも最大規模の中央塔の地下に安置されている。
 ロイ像はこの国の象徴ともいえる存在で、国内各所にその姿を見ることができる。大きなものでは藩国の中央機関である王宮のロビーに温泉街と同等のサイズのものが飾られており、最近では中央病院の中庭にも設置された。また水源にあるロイ像は、足元のガマガエルの口から水が滾々と湧き出るという凝った仕掛けになっている。
 縮小版のロイ像となると、藩国のあちこちに飾られており、そのすべてを把握するのはなかなかに難しい。その特質を生かし、近年ではロイ像の下にスタンプ台が設置されて、「ロイ像スタンプラリー」が行われている。これに参加してすべてのロイ像を見つけることができた者には、記念として「ミニロイ像」という手のひらサイズのレプリカが贈られる。
 ロイ像の足元には大抵、ベンチや休憩所に類する施設が置かれ、国民や観光客はそこで足を休め、あるいは話に花を咲かせる。国民にとっても観光客にとっても、憩いの場と言える。
 (説明文:逢瀬みなお)


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