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イベント/09/その頃のマルチフィクサー達

その頃のマルチフィクサー達

(別名:戌人レポート)

 戦場とは、何もパイロットやアイドレス達が血とオイルを流しながら敵と戦う場所だけではない。

 例えば病院。其処は無数のマルチフィクサー達が心に血とオイルの涙を流しながら、日夜死と戦う戦場である。

 世界忍者国において医療の要となるのは、中央病院。

 一度戦争が起これば、其処は容易に激戦区となり得た。 如何にして、全ての民に不幸をもたらす事なく乗り切るか。 マルチフィクサーにして民を守る騎士たる者達は、病院勤めの他のマルチフィクサー達と協力し、その為の事前準備に水面下で奔走していた

 準備としてやる事は山程ある。 その出来る限りをリストアップし、優先順位をつけて次々に処理していく。

 例えば、先ず行われたのは食料や医療資材の備蓄である。 患者の体力を整える為の食糧や、治療の為の物資、そして整備に必要なパーツやオイルが無ければ病院は機能しない。

 何故か大量のケーキが持ち込まれるという珍事も発生したが、その程度のユーモアをも受け入れる心のゆとりを誰しも持つ必要があった。

 そして国内で行われた炊き出しにも協力して、病院内では通常よりも工夫を凝らした病院食がふるまわれ、より病院と地域社会との緊密な関係を築くことも試みた。

 それと同時に応急手当や、病気予防の為の生活改善法の公演会、伝染病への注意の呼びかけ等を行い、病院にかかる負担を減らす努力も行う。地域のマルチフィクサーとも連携を取り、中央と地域での医療分業も推し進める。

 それらは今すぐに効果があらわれる事ではないが、誰かがやらなければ、そして今からやらなければ決して芽の出る事のない作業達である。 それが誰かの笑顔の為になると信じて、影ながらの努力が続く。

 世界忍者国は忍ぶ国。彼等にとって、誰かの幸せのために頑張れるのならば、それは彼等の幸せなのだ。


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Last modified:2007/01/09 22:15:22
Keyword(s):
References:[イベント/09] [組織/開発局/中央病院]