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イベント/59/医療/医師 その2/なし

イベント/59/医療/医師(akiharu国)/なし

イラスト

iryou.jpg
製作者:和志@akiharu国

SS

医者吏族の戦争

兵士にとっての戦争が一人でも多くの敵を打ち倒すことなら、医師にとっての戦争は打ち倒された兵士を一人でも多く救うことだ。

タフさとすばしこさがウリのakiharu国医師団、彼らの武器は新型I=Dでも突撃銃でもない。 彼らの武器、それは自身とメス、そしてドラッグが実験し放題という夢のような条件に対する執念だ。

―前線の陣地の1つ―

「くそったれやられた!心臓が止まってる!」 「早く運んでやれ!敵は待ってくれないぞ!」 先の交戦で損害を受けたこの陣地では兵員の再編成が急ピッチで進められている。 だが既に動けない者も出始め、猫耳の前線軍医と看護兵が走り回っている状態だ。 その中にひときわガタイが良い医師がいる。 彼はある心停止状態の兵士に向かって屈みこむと手をかざして針を打ち込み身体の各所に指を突き立てていった。 「残念ですが貴方はまだ死にません。俺が来た以上は血反吐を吐いてでも生きてもらいます。さぁ、何時まで寝ているんですか、眼を覚ませ!貴方の死に場所はここじゃない!!」 それは傲慢な願いの言葉。 ズブリ、と左胸に突き立てれば猛烈に咳き込みながらその兵士は跳ね起きた。 「はっはっは、この世にお帰りなさい。さ、後は後ろに下がってください。俺は次に行きますから!」 元気に笑ってガタイのいい医師は走って去っていった。

―陣地後方―

消毒液と血液の臭いに苦鳴で満ちたテントの中でも戦場と同じく死闘が繰り広げられていた。 その中に女神の如く堂々と美しくメスを振るう医師がいる 切開、施術、縫合、彼女はまるで魔法のように次々と患者の傷を塞ぎ、治していく。 「死なせない、誰一人として死なせはしません。私たちはみんなそろって国に帰るんですからっ!死神はまだお呼びじゃありませんっ!!」 それは真摯な願いの言葉。 患者は次々に運ばれて来ていたが、彼女は力強く微笑んだ。 それは見るものに勇気を与えるakiharu国の太陽のようにまぶしい笑みだ。 「さぁ、いくらでも来なさい。早死にの運命なんて私が全部切り裂いてあげます!」 咆えるように微笑んでメスを振るう医師は次の患者へ走っていく。

―???(UNKNOWN)−

「今日は・・・鳥が居ないや」 小女(しょうじょ)は空を見上げて呟いた。 あの子達は大丈夫だろうか。 戦場に居ると言うのに小女は友達の心配もしていた。 仕事はちゃんとこなしている。 さっきも軽症でぎゃーぎゃー喚いていた坊やを特製絆創膏で黙らせたところだ。 小女は戦争が大嫌いだ。 多分普通の人の何倍も嫌いだ。 でも小女は国の仲間が大好きだ。 だから小女はここにいる。 「大丈夫。みんな強い子だから」 呟くと特製極太注射をさっきから骨が折れたー、死ぬーと喚いている坊やにぶっ刺した。 変な鳴き声を最後に静かになった。 小女はもう一度空を見上げた。 その時一羽の白い鳥が飛んでいくのが見えた気がした。 小女は何故か確信できた。 きっとみんな大丈夫だよ。 見るものを幸せにするような笑みを浮かべると、小女は次の患者(エモノ)を求めて歩き出した。

製作者:東西 天狐@akiharu国

RP

阪明日見「さぁて、このakiharu国特製治療薬の効き目を試す時が来ましたね」

阪明日見「そこ、治療から逃げようとしない!」

阪明日見「この程度の怪我、バンソーコー張っとけば治ります!」(スパァァン!

東西 天狐「壊す神あれば治す人あり、と」

東西 天狐「舐めるなよ。俺が治すと言ったら治すんだ!!」


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Last modified:2007/03/18 08:49:18
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