イベント/94/防御
イベント/94/防御
作戦
対白兵用
・相手の目線、体捌き、ポジションから間合いや攻撃のタイミングをはかる。
・攻防の流れの中で相手の動きを読む。
・相手が飛び込んできた際は体全体を攻撃線からはずして防御する。
・相手の打撃が来た場合、銃や杖、刀など手持ちの装備を使って防御する。
・相手の攻撃の軌道を見極め、上段・中段・下段受けを状況によって使い分ける。
・攻撃を受けた際は相手の近くから離脱するか、攻撃を続行するかを選択する。
・単純なスピードだけでなく、攻守のタイミングを常に意識する。
・突きによる攻撃は大きさと装甲を生かして最低限のダメージに抑える
・大剣は腹の部分が広いのでそこに腕をあてて逸らす
SS
名整備士による強化
「ふふふふ…出稼ぎとは言った物だ」
国内の仕事も数あれど、最近は国外に出ての仕事のほうが多いような気がする。 俺は最近入ってきた部下の中でも一等白眉なのを連れて同盟国へとやってきた。 それも商藩国が建国間もない頃には援助してくれた恩義ある国だ。 元属国と盟主国言う言い方をする奴も居るがお互いの藩王はそんな大げさに考えては居なかった。 ただいくぶんかうちの愚王が頭の上がらないの部分があるのは確からしい。 こうして整備改造のノウハウを融通するために俺みたいなのが派遣されるのはそんな一環だと考えていた。 この国の整備士は建国当初の商藩国のように兼業性で生き物まで治してI=D乗りの真似事までこなすらしい。 言っちゃ悪いがその分、専門性に乏しくなる。
「ようこそ、世界忍者国へ」
「ノワールの戦いの間、お世話になります。 早速ですが俺の整備の持分のアメショーの稼動データと、担当パイロットのシュミレータのデータをください」
「そんなものが必要なんですか?」
「機械の癖と、パイロットの癖を洗い出してしまわないと、マッチングをやっていてどこかで引っかかりますからね。 そう言った事前準備をしておけば対策してやれるんですよ」
「なるほど。 機体の担当者のデータは時間がかかるので先に機体の方を見てやってください。 うちは全部担当が同じなんで分野ごとのいささかいがありませんからね。 そう時間はとらないはずです」
「ありがとう」
さて、早速仕事だ。 世界忍者国はI=D産業に参入しておらずうちとその他から機体を融通してもらっている。 そのおかげかかなり系番の古い機体がそろっている。 メンテナンスハッチをあけてちょっと笑った。
製造番号にうちを表す15の文字が無くてもナニワ製なのが分かった。 製作時に雄雄しく活躍しますようにと願いを込めて描き込んだMOMOKA−TANNの落書きが見えたからだ。 って事は不具合が出た初期ロットだという事になる。 この国のマルチフィクサー達がこれをどう克服したのだろうと稼動データを片手に問題箇所を探し始めた。
「先輩、顔がにやけてますよ。 仕事中くらい好きな人の事を考えるのは止めてください」
「おっと、顔に出ていたか。 そんなんじゃないってだけは言わせて貰おう」
頭の中がピンク一色な後輩の戯言はさておいて調べてみると該当箇所丸々再設計されて総とっかえしてあった。 新型が出回っているこの時分に大切に大切に使ってもらっているこの子達は幸せだと思った。
「なぁ、織子。 この機体装甲重視で行こうと思う」
「筋力を上げて攻撃重視にするんじゃなかったんですか?」
「それより体格上げて生存率を上げてやりたい。攻撃の方は腕部のウエイトを上げて対処しよう」
「うさぎさん、パイロットのシュミュレーションデータと実践データ持ってきました。」
「ありがとう」
この国の整備士(代表1)にいろんな意味で礼を言うと作業に取り掛かる。
どうかこの国に愛されているこの老兵が生きて帰ってくるように祈りながら・・・
(1219、うさぎ@ナニワアームズ商藩国)
防御・回避・蘇生訓練
世界忍者国執務室。
珍しく藩王と摂政が揃うその部屋に、国の主要人物が一堂に会していた。
全員つなぎ姿の上に白衣を羽織り、鋭い目で見据えている。この国の誇る医療と整備のスペシャリストことADフィクサー・・・・・・・と思いきや、猫耳やしっぽの生えている者も混じっていた。
「藩王陛下にお話があります」
前に出てきたのは医療担当の緋乃江戌人、そして整備担当の可銀の二名。その後ろにそれぞれ医療部門と整備部門の面々が並ぶ。そして、財務大臣の川流鐘音。
「給料は今はちょっと・・・・」
みはえる摂政が目を逸らしつつ、頬を掻く。
「給料の話はいいんです!」
鐘音財務大臣が叫ぶのを手で制止し、可銀工場長が苦笑しつつ前に出た。
「前回の戦闘で、わが国の防御力の弱さが露呈しました。そこで、I=Dと歩兵装備の見直しを行って頂きたいのです」
「防御、ねえ。それよりは火力を上げたいと思うけど。うちはどうしても後方支援だしね」
結城由良藩王が、みはえる摂政より渡された報告書をぺらぺらと捲っていると、緋乃江戌人病院長が微笑みながらついと一歩踏み出した。。
「危うく摂政二人が帰らぬ人となるところだったんですよ!」
バン、と叩かれ、胡桃材でできている筈の机が軽く床の上を飛び上がった。
「まあまあ、俺は助かったわけだし」
「凍矢くんは黙ってて下さい!」
とりなそうとする氷野凍矢摂政を視線だけで黙らせる。
「それで、具体的にはどうするの?」
やや真面目な表情になった藩王に対し、皆の緊張が解けたらしく場の雰囲気が幾分明るくなった。
「よくぞ聞いてくれました」
川流鐘音財務大臣が口火を切る。
「ご存知の通り、わが国では軍事予算も技術力も、他国に比べて特化しているほどの物もありません。名整備士のいる国には、どうしても劣ってしまうでしょう」
「それで?」
「今から急に装甲を厚くしても、その分扱いにくくなります。ですから逆に、攻撃を受ける訓練を行って頂きたいのです」
きょとん、とする藩王と摂政。鐘音財務大臣の後を、今度は可銀工場長が引き継いだ。
「装甲を厚くするだけが防御力ではないんですよ。弾が貫通し難いフォルムの機体を作るだけでも守備力は上がりますしね。勿論、敵の攻撃を避けることでも」
「更に」
戌人病院長が口を開いた。摂政二人がその気配に怯んで、一歩下がる。
「最近、勝利することばかりを考えて、生き残ることを二の次にする人が多い。負けて良い戦ではありませんが、戦中よりも戦後に行うことの方が多い。・・・・特に、我々医師や“摂政”には。それを再確認して頂きたいのです」
「つまり、防御と回避の特訓をしろってことね。生き残れるような戦いの仕方の工夫。ついでに、どの部分に被弾するとダメージが少ないかってことと、故障しやすい部分の調査。O.K.?」
『ええ、怪我と故障ならばどんなものでも直しますので』
こうして、国内を上げての防御・回避・蘇生の訓練大会が行われた。
特訓の成果が、今、眼前の攻撃で役立とうとしている。
(1218字。環月怜夜@世界忍者国)
RP
参加者RP
月代由利@世界忍者国 「だからアメショたん紙装甲だって何度言えばぁ! えーん、耐えてアメショー;;」 (6/16-14:09:24)
環月怜夜@世界忍者国 「体を低くして、対G準備!舌を噛まないように」 (6/16-14:11:48)
扇りんく@世界忍者国 「アメショーは装甲が丈夫じゃないですから、なるべく避けてー! そしてダメなら、当たっても大丈夫なところに当ててー!!」 (6/16-14:12:01)
月代由利@世界忍者国 「歩兵さん達大丈夫かしら。ともかく陛下がご無事ならいいんだけど…」 (6/16-14:12:03)
うさぎ@ナニワ 「腕部に装甲を仕込んでおいた、使ってくれ!」 (6/16-14:12:09)
松永@世界忍者国 「南無三!!!」 (6/16-14:13:04)
月代由利@世界忍者国 「何かないー? 山の盾はこんなところでつかいたくなーい!!;;」 (6/16-14:16:42)
松永@世界忍者国 「畳返し!」 (6/16-14:17:26)
扇りんく@世界忍者国 「いざとなったら山の盾ですけど、でも耐えるに越したことはないです。負けないでー!!」 (6/16-14:17:46)
うさぎ@ナニワ 「共和国のI=Dがよけるだけが能だと思うなよ」 (6/16-14:18:18)
環月怜夜@世界忍者国 「国に帰って機体を直すのは自分!だから大破しないで!!耐えて!!」 (6/16-14:19:51)
うさぎ@ナニワ 「今回だけは特別だ、派手に壊して来てもいい。 注文は一つだ。 死ぬな!」 (6/16-14:21:26)
松永@世界忍者国 「どんなにやられても、自分の機体は必ず持ち帰るのがテストパイロットってやつでね」 (6/16-14:21:29)
月代由利@世界忍者国 「ともかく歩兵さん、陛下よろしくー!!! 陛下ドボンで滅亡ってわらえなーい!!」 (6/16-14:22:44)
ソーニャ 「きますよ、伏せの姿勢で被弾面積を縮小してください!」 (6/16-14:22:52)
環月怜夜@世界忍者国 「気迫は気迫で押し返す!」 (6/16-14:25:26)
緋乃江戌人@世界忍者国 「くっ、お二方、ショックに備えて。機体よ、後で整備してあげますからねっ。」 (6/16-14:54:53)
応援RP
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