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イベント/すぺしゃる/藩王チーム

イベント/すぺしゃる/藩王チーム

基本作戦ほか

【最終目的】

  • 1.復活ロジャーの安全確保
  • 2.くろじゃーとの友好関係確保

【作戦目標】

  • 1.これまでの滞在についての感謝と謝罪を伝える
  • 2.競合すると見られる復活ロジャーを(見つけても)殺さないでくれと頼む
  • 3.くろじゃーの意思を尊重することを告げその幸せを祈る

【基本作戦】

  • 0.アメショーは作戦開始とともに乗り捨て、使えるなら陽動としてその場に残す
  • 1.戦闘は極力避け侵入を優先する
  • 2.警護側に見つかった場合には見合いそのものを妨害する意図はないことを伝え、通してくれるように頼む
  • 3.首尾よく遭遇できた場合には、メッセージを伝えて速やかに撤退する

【個別作戦:陽動】

  • 1.「アメショーがいる!」と陽動情報を流す
  • 2.建物破壊能力を活用する
  • 3.戦略的な意味があるように見せられる場所とタイミングを選ぶことで偽情報に説得力を持たせ、陽動と見抜かせないようにする

【個別作戦:侵入】

  • 1.陽動をもって侵入をしやすくする。
  • 2.世界忍者および世界貴族の侵入技能をフル活用する。
  • 3.窓から侵入するときはガムテープで押さえつけてライターであぶれば音が出ない
  • 4.建物の場合、一階よりも二階より上のほうが警戒が薄い
  • 5.一箇所の入り口で5分かかりそうなら別の場所を探してみる
  • 6.赤外線センサーには鏡を直角に置いて反射させて誤認させる
  • 7.猫妖精の技能でできるだけ音を立てない
  • 8.藩国の見合い参加者および秘書官から会場の情報をあらかじめ聞きだしておく

【個別作戦:説得】(トレンチコートに見つかった場合)

  • 1.武器(アメショー含む)を持たないことを示し、敵意がないことを示す
  • 2.有名人(藩王)の発言力を使う
  • 3.世界貴族の高い外見を利用する
  • 4.トレンチコートの事前情報より、説得されやすそうな「告白だけで妨害しないならOK」という人物を調査しておき、その人物を中心に説得をおこなう
  • 5.見合いの結城杏さんが何故か協力している

【個別作戦:告白】

  • 1.復活ロジャーが国にとっていかに大切な存在であったか語る
  • 2.謝罪の意を示し、くろじゃーの意思を尊重する旨を述べる
  • 3.ひたすら正直に真摯な口調で語る
  • 4.想いが嵩じる場面ではうっすらと涙を浮かべる

SS集

世界忍者国藩王の場合

(文:結城由羅

世界忍者国の藩王結城由羅は、ベランダに立ち尽くしていた。眼下の城とそれを包む鬱蒼とした森をただ見るともなく眺めている。かつて、アウムドラとチルに蹂躙され刻みつけられた跡も、国民たちの必死の復興の結果、今では見ることはできない。わずかに、巨木が減り若木が目立つが、それも徐々に落ちる夕闇に溶けて違いはほとんど見えない。

それでも…彼女の目にはまだ惨劇のさまが焼きついている。そこかしこで死闘を行っていた各国の戦士たち。そして、彼らを守るために光となって散った、彼――ロジャー。

敵の腕が愛しい男の胸を貫くシーンが、繰り返し繰り返し夢に表れては、幾度となく悲鳴をあげて目覚めた。今でも、目をつぶれば、その恐怖のシーンをまざまざと思い出すことができる。いっそ一緒に死んでしまいたかったと、続く夜に枕を濡らしながら何度思ったことか。

それでも生き続けることを選んだのは、彼に救ってもらった命を捨てるわけにも、ましてやともに悲しむ国民たちを捨てるわけにもいかなかったからだ。一時は、にゃんにゃん共和国を捨て、わんわん帝国へ亡命することも考えた。

にゃんにゃん共和国参謀による戦力削減に激怒していたからだが、参謀長と話し合い、考えを変えた。人に責任を転嫁するのは易しいが、なんの解決にもならない。せめてやれるだけのことをやろうと、二度と悲しみを繰り返したくないと、彼ら参謀が思うのであれば、それに手を貸そうと思った。

一縷の希望もあった。吏族の復活ゲームが掲示され、手に入れた人がいた。芥辺境藩国より、これ以上ACEが死ななければロジャーの目もあると、打診があった。ならば易しい、と。勝ち続ければいいのだ、と、目標は定まった。

にゃんにゃん共和国参謀への積極的な介入、中小国家の滅亡防止を目的とした連合網構築、公共的資産投下、すべては勝ち続けるためであり、ただロジャーを取り戻すためだった。その甲斐あってロジャーは復活した。中途半端ではあったけれども。

どこかの世界に飛ばされたロジャーを迎えに行くために、さらに苦闘は続いた。どこかゲートの先にいるはずだとしかわからない。早くゲートを開け、敵を撃破するしかない。早く資金を手に入れゲートを開かなくては…思いだけが焦る日々が続いた。

そんな先の見えない状況に、疲弊していったのはいつからだろう。実質的な藩王の長い不在に国民が疲れ始めたのは?歌姫が新番組を作っても、とうもろこし畑の管理人が新しい喫茶店を開いても、藩王はうわの空でどこか遠くを見ていた。天領で戦闘に明け暮れる藩王をただ遠くから眺めるしかできないのだと、彼女は気がついていただろうか?

失われたものを取り戻すために、周りを顧みなかった。それが臨界点に達したのが、ロジャー奪還だった。藩王の作業量の読み違いもあって国内指揮系統が崩壊、何のために戦ってきたのかわからなくなり疲弊した歌姫は国を離れた。

そして、それほどまでの犠牲を払って手に入れたロジャーを見て、藩王は決して喜ばなかった。記憶がないとしか見えないロジャーと直接的に対峙することを避けた。ずるずると時期を延ばした上に、会いたがっていた団長と元摂政を送り出したほどだ。そして、報告を聞いてやはり打ちのめされた。ある意味予測どおりの答え。黒にいたロジャーは、この国の記憶はおろか、光太郎のことすら知らないのだと。

嘘にしろ、本当のことにしろ、どちらにしろ、この黒のロジャーが黒の中で生きることを選ぶのなら、藩王はもはや止める理由を持たない。記憶のあるロジャーが別にいるのなら迎えに行かねばならぬし、首尾よく迎えられれば存在が競合する。記憶がある振りをしてるのならそれは考えあってのことであろうし、その目的への道筋に自分たちが必要とされてないのならば、それを邪魔はできない。

結城由羅は、はあ、と幾度目か数えるのをやめたため息をついた。では、私は何のためにグリーンジャケットに入り、騒乱を起こしてまで、彼の元へ行こうとしているのか?しばらくの熟考の後、彼女はふっと皮肉に口をゆがめた。

ただ、次のことを伝えよう。まずはこの国へ拉致してきたことへの謝罪と滞在についての感謝を。そして、もし記憶のあるロジャーが別にいて出会うことがあったなら彼を殺さないであげてください、と。最後に、自由にしてください、私たちはあなたの幸せを祈ってます、と。

お見合い直前(某藩王の場合)

世界忍者国藩王結城由羅は、そのお知らせを見て固まってた、とまことしやかに語られる。ロジャーとのお見合い権、それはまた全く期待してなかっただけに、パニックを起こすに十分であった。

うろうろうろ。ドレス選びに四苦八苦したり、結局やめたりして、ぐずぐずしていたが、とうとう覚悟を決めたらしい。別に何か特別なことがあるわけじゃない。ただ会ってちょっと話して…迷宮になぜ行くのかとか、まあ聞けたらいいな、とは思う。

理由が聞けるとも思ってないけれど…。たぶん自分たちは彼のしたいことの手助けがしたいのだと、それが伝わればいい、と思う。

sanbou.jpg
すったもんだの末の参謀服(白黒のみ)

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Last modified:2007/11/04 20:06:23
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