アイドレス/北国人
アイドレス/北国人
アイドレス
L:北国人 = {
t:名称 = 北国人(人)
t:要点 = 暖かい服装,白い肌で美しい人材,白い髪
t:周辺環境 = 針葉樹林,木もないような雪原,豊かな小麦畑,豪雪対策された家,高い山
詳細データ:IDWIKI:北国人
参考:既存アイドレスの変更と置き換え(1),
電網適応アイドレス 基礎となるアイドレス(旧版)
イラスト
要点:暖かい服装 周辺環境:針葉樹林・木もないような雪原 ・豊かな小麦畑・豪雪対策された家・高い山 |
イラスト:濃紺,あんぐら2 |
設定文
NWにおいては世界忍者国本土の地下に位置する第3層には、帝國の藩国であった人狼領地がそっくりそのまま移動してきた。このため、温暖な第4層と異なり、酷寒の北国がこの層の気候となっている。
4-Aにある昇降施設から、第三層に降りた人々は、その余りの温度差に目を白黒させる。これを商機とみなしたか、昇降施設付近人狼側には【暖かい服装】を売る商店が多数見られるようになった。また、第三層から第四層には余りにもその服装が暑いため、これまた預かり所が本国側に作られるようになった。
気候が違うだけでなく、人種も違う。人狼領地の人種は北国人であり、【白い髪】に白い肌をしている。その肌が透けるように美しく(【白い肌で美しい人材】)、白くはあるもののそれほどではない森国人の間でその美しさが合併当時しばらく評判になった。
(設定文:結城由羅)
フェンリル山脈(高い山)
一方に海を臨む我らが人狼領地。その残り三方を囲む山々は我が国を守る天然の要害である。なかでも背後に聳えるこの輝くような白い山脈は古くから、この地を守る絶対堅固の白き盾として、また素朴な自然崇拝の対象として、人々の信仰を集めてきた霊峰である。
時代下って現代では、名誉を求める冒険家、登山家などの挑戦の舞台ともなっており、毎年、少数の征服者と、多数の落伍者(その多くは二度と帰らなかった)を生み出している。自然保護、観光資源保護のため登山については政府が完全に管理しているが、多くの制限にも関わらず、登山の申請は数年先まで埋まっている。
純白の雪に覆われた美しい姿はつとに有名であり、それを一目見ようと、観光客も多数訪れている。もし、あなたの友人が旅行先から絵葉書を送ってきて、その裏に輝くような白い山が写っているのなら、その人もきっとこの地を訪れているはずである。ふもとの辺りではスキーを楽しむことができる。北西部では温泉もわいている。
もともと、永らく国民しか知らない秘密の湯治場、所謂「隠し湯」だったこの場所は、今では帝國内でも名の知れた温泉郷の一つとして、広く観光客にも開放されている。これら観光に関連した収入は主要産業である工業、貿易と並んで我が国の大きな収入源の一つである。
また、水源地としても大変重要で、ここから流れる豊かな雪解け水はこの地に住む生きとし生けるもの全てを潤すだけでなく、この国の経済を支える工業用水はもちろんのこと、農業用水としても利用されている。近年では所謂ミネラルウォーターとして商品化・販売もされている。湧水を求めてやってくる観光客も年々増加しているが、観光資源保護の観点から採水地および一度の採水量は限られており、この点について今後どう対処すべきか議論が起こっている。
針葉樹林帯(針葉樹林)
フェンリル山脈の南側一帯が針葉樹林帯に覆われていたが、季節風によるフェーン現象による森林火災の被害が甚大であるため、災害対処のための調整と、新たな土地開発により現在の地域にまで減少している。 現在は新たな災害対処システムが整備され、災害対処が容易になったこと、併せて国の天然記念物である銀狼の保護のため植林により昔の姿を取り戻しつつある。
また、この地域は冬場の季節風「ぼら」から市街地を守る防風林の役目も果たしており、このあたりの人びとの挨拶で、“変わりないかネ”と聞かれたら、“海は岸まであるヨ”と言うのがある。これは市街地全体が現在のように壁で囲まれる以前の名残で、山から海の方向へ強い「ぼら」が幾日も連続し、海の水は沖へ押し返されるように感じる。海の水が海岸にはなくなるのではないかと思われてくるのが「ぼら」に吹かれて過ごす人たちの実感である。 だから、“変わりないヨ”と言うことは、“海の水が岸まであるヨ”で、表現されるのである。
構成樹林にはエゾマツ・モミが主要であるが、建材用にスギ・ヒノキの植林も行われています。
※入林にあたって 現在針葉樹林帯への入林は、乱獲、開発による銀狼の激減により一部許可を受けた者とガイドの森林レンジャー同行以外の入林は許可されていない。(森林レンジャーの同行申請は観光局で行われているので観光協会09*−3**−3***まで、身分証とわずかな時間で許可は下ります。単独での入林は危害予防のため厳に慎んでください。)
大平原(木もないような雪原)
■ロマン溢れる海の夢大平原■
海の夢大平原へようこそ!
人狼領地の北部に位置し、北にフェンリル山脈を望む海の夢大平原は、1年中雪が消えない気温と、木も生えない独特の風土から、スキーやスノーボードを楽しむ若者に人気の観光地であるだけでなく、数々のロマンに彩られた大変魅力的なスポットです。
ミステリアスな遺跡、特徴的な自然、可愛らしい動物達、ロマンチックな伝説、美味しい特産品に他では見られない珍しい郷土料理!
海の夢大平原の数々の魅力に、体当たりで触れてみてください。
■ 謎多き「竜宮遺跡」■
人狼領地のある場所には巨大な都市があった、という伝説があります。現在の王族が現れるずっと以前に滅んでしまったというその都市は、伝説の中では「海の夢を見る街」と呼ばれていました。近年までそれはただの伝説として扱われていたのですが、北部公園の拡充工事の際に古代都市の物と思われる遺跡が発掘され、にわかに伝説が脚光を浴びることになりました。現在では歴史マニアが足繁く通う観光スポットとして注目されています。
■ 蜃気楼(?)の街「海月楼」■
真冬、比較的暖かかった日の夕方から吹雪が発生して急速に気温が下がった場合に限って数分だけ姿を現す蜃気楼のような現象。海の夢大平原中央に雪をスクリーン代わりに現れ、遥か彼方の空中に浮かぶ巨大都市のように見えるこの現象は「海月楼」と呼ばれており、竜宮遺跡に眠る「海の夢を見る街」そのものだとも、「海の夢を見る街」が見ている夢だとも言われています。カメラ愛好家がどっと押し寄せる真冬の何日かは、旅館でも特別メニューの朝食を準備するなど、この現象を観光資源として生かすべく、鋭意奮闘中だとか。
■ 悲恋物語「おりんの沢」■
海の夢大平原の東部、小さな池とそのほとりの名も無い祠には、悲しい恋の伝説があります。
……。
主人公の少女の名はおりん。彼女は村の優しい青年に恋をします。が、おりんが自らの想いを伝えられぬうちに、彼は戦に狩り出されてしまいます。青年の無事を祈るために、毎日祠に通うおりん。そこは、2人が1度だけ一緒に過ごした思い出の場所でもありました。真冬のこととて、おりんはやがて体を壊してしまいますが、祠に通うことをやめません。ついには吹雪の中、おりんは祠の前で命を落としてしまったそうです。
……。
この悲しい恋の物語を、深夜ネットラジオのパーソナリティを務めていた売出し中のネット声優が取り上げたことをきっかけに、みるみる話題沸騰!「祠にお参りすると、おりんが告白する勇気を授けてくれる」という無責任な後付け設定が火に油を注ぎ、恋に悩む女性達がお参りに来たり、恋に恋する年代の少女達がはしゃいだりで、一躍人気スポットとなっています。 (心霊スポットとしての噂もございます。夜のご来訪の際はご用心ください。)
また、他では食べられない珍味「サラッコの巣」や、冬季限定 海の幸てんこ盛りの「流氷鍋」など、グルメの皆様にもご納得頂ける事間違いなし!海の夢大平原での休日を、どうか心行くまでご堪能ください。
■ 天然記念物「サラッコ」■
わんわん帝国の特別天然記念物に指定されているサラッコは、見た目はラッコに酷似していますが、雪原を主たる生息地とし、ニホンザルのような大きな群れを作る大変珍しい生物です。雪の上にノンビリと仰向けに寝そべって木の実を食べる様子は大変愛らしく、その姿を写したお土産用のポストカードも大人気。驚いた時に慌てて雪に穴を掘って隠れようとするさまも可愛らしいですよ。
■天然記念物「銀狼」■
この地域のみ生息する大型の肉食哺乳類であり、気性は大変獰猛と知られていたが、最近の研究で群れ単位の非常に深い絆で結ばれており、年老いた個体を世話する若い個体の姿も確認されている。
その毛並みは白銀色に輝き、年経た銀狼の毛並みは銀とも青とも称せられる。古の人狼領ではその毛皮を手に入れることは武勇の証とされた。(人狼領の旗はそれがモデルとなっている。)
また余談ではあるが、人狼領の始祖はこの森に捨てられたが銀狼に育てられ、成人した後この地方の蛮族を打ち倒して人狼領を作ったと言う伝承も残っている。
郊外の家屋(豪雪対策された家)
豪雪地帯として知られる人狼領地で最もよく見かける住宅の形態が、上図にあるような屋根が高く、庭が比較的広いものである。 俗に松永屋根と呼ばれており、一部の古老の中にはこれを略して「松屋根」と呼ぶ場合もあるが、更に略して「ま屋根」と呼ぶのは通ぶったただの素人なので、まともに相手をする必要はない。また、北部の集落のいくつかでは、日常会話の中で屋根のことを「松永さん」と呼ぶ場合がよくある。 (例:うちの松永さん、はようしなおしてくれにゃあ、どつきまわして南港に沈めるど。) (意訳:我が家の屋根を早く修理して頂けますよう、くれぐれもよろしくお願いいたしますね。)
ともあれ、屋根の上に積もった雪が落ちやすい松永屋根は、年に一度は数mの積雪を記録する人狼領地において、大変合理的な住宅形態だと言える。なぜなら、このように屋根に積もった雪が勝手に落ちてくれる形態にしておかない場合、積雪の重みで家屋が倒壊するのを防ぐために、雪下ろしという重労働が必要になるからだ。
かつて、まだ松永屋根がないころの人狼領地では、雪下ろしの際の事故が一冬に何件も発生し、中には人命を失うような不幸な事故もたびたび起きていた。これを重く見た当時の町奉行、松永久継(休日は送り狼)は国中の建築技術者に大号令をかけ、雪下ろし不要の住宅の開発に乗り出した。
この開発チームの中に、後に「油まみれの発明王」と呼ばれるなかだいまさやす(何故平仮名表記?)や、「炎の料理人(ルビ:きょうらんこっく)」真夕道胤、「鉄血宰相」濃紺近正が名を連ねている。
しかし、住宅の開発は困難を極め、心無い者の中には開発チームのことを「国庫を食い荒らすだけの穀潰し」と評価する者まで現れた。 開発チームの士気は下がり、御前会議(後に言う「夕焼け御前会議」)でも開発チーム解散の動議がなされた。が、これを跳ね返したのが、同御前会議にて松永久継が行った演説、俗に言う「雪はお友達演説」である。
この演説により、開発チームの士気はにわかに上がり、切り立った松永屋根と、落ちた雪が隣家の敷地へ入らないための高く頑丈な塀を持った現在の住宅形態が生み出されたのである。
・農産物生産区域(豊かな小麦畑)
人狼領地の民の主食は米と小麦である。国土が北の寒冷な土地にある関係で、手間のかからない分、小麦の生産量の方が多い。人狼領地では、地下街一区画及び、都市周辺に多脚利用の機械化農園・天然農園を開いている。
もともと人狼領地で栽培されていたのは、寒冷地ゆえにスプリングいわゆる春小麦であったのだが、生育期間の短い春小麦は収穫量が冬小麦の60〜70%程になってしまう。現在ではこれを官民共同の品種改良プロジェクトの成果によって90%程度にまで上昇させている。
実のところ、このプロジェクトは、もともと「うまいうどんが食いたい(うどんには冬小麦の方が適しているといわれる)」という、一部の熱狂的うどん好きが強引に予算をもぎ取って細々と研究を重ねていたものだったのだが、これに偏執的ラーメン党などが便乗し、あれよあれよという間に国家規模の一大プロジェクトとなった経緯がある。
この時は右も左も小麦、小麦となり、小麦以外を主食とする民族や、そもそも主食という食文化をもたない民族は、肩身の狭い思いをしたようで、この時代を指して「暗黒時代」と呼ぶ者もいる。(余談であるが、この流れに対抗して、民間団体“全国米食愛好連合”、通称ラブコメが、「食卓に米を」をスローガンにカウンターキャンペーンを張っており、なぜかこれに反応したパン食派との間で大層大人気ない争いが一年ほど続いた。最終的には、双方ともに世論から見放され自然消滅)
ともあれ、研究の副産物として結果的に、小麦の生産量は増大し、収穫を祝って小麦派の有志によって毎年行われるイベントは、今や人狼領地の名物となっている。また、最近では秋の米の収穫を待って「米VS小麦」をテーマにした料理対決なども行われており、「食欲の秋」という古い言慣わしの通り、各家庭の食費の占める割合が増え、女性が体型を気にしはじめるのもこの時期である。
厳しい冬の前の騒々しくも楽しい季節、それは人狼領地の秋である。
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