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国内イベント/20/施策1

国内イベント/20/施策1

就学促進と観光施設宣伝をおこなう。

施策内容

大観光地&遊園地の建設祝いとして観光地&大観光地&遊園地の招待 券を、学校に所属している15歳以下の子供に配布する。子供本人と同伴の大人2人まで入場無料+遊具チケット(店舗は別)。

これに先立って、15歳以下の子供の就学促進活動をおこなう。

就学促進+配布期間:1ヶ月、チケット有効期間:3ヶ月

観光施設では子供対象の交流イベント企画を実施する。世界忍者ショー、世界忍者ガールショー、マジカルスターチスショーなどのショー。忍者体験大会など参加型イベントも。

施策実施の様子

イラスト

イラスト:

文章

「世界忍者ロジャー!ここに見参!!」

キーン

 鋭い音と共に、敵忍者の持つ刀が真っ二つになり、澄んだ音を立てて床に落ちた。赤いマフラーを靡かせた金髪の忍者はそのまま流れるような美しい動きで10人の敵を打ち倒す。

 一瞬、会場の全ての音が静止した。

 子供達はあまりの迫力に、そして大人達は完成された演技に呼吸すら挟む余地はなく――――やがて、会場は拍手によって包まれ、世界忍者ショーは盛大に幕を閉じたのだった。

 遊園地で行われた世界忍者ショーは毎回、大成功を収めていた。 何といっても、本物の世界忍者が役者として出演しているのだから、迫力が違う。国民の大半は国にある御神体やアニメの主人公が実在するとは考えていなかったが、子供達は本当の世界忍者に会えたと大喜びして、ショーの後のサイン会にも長い列ができていた。

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 その反面、困ったことに迷子も多い。

 「うわーーん。おかあさん、どこー」

 ぺち、とこけて泣き出す幼児。しかし自分の何倍も背丈のある人混みの中では、母の姿を見つけることもできない。

 不安で更に大声で泣き出したその時、ひょい、と抱かかえられた。深い赤色が眼前に広がる。

「あ、世界忍者ガール!」

くっ、と一瞬目を逸らして涙を隠す世界忍者ガールことロジャー子・ワインレッド。

(ううう・・・・・最終回迎えたからもう目立たないと思ったのに・・・・・)

(しっかり!私なんか放送があったことも知らないのに女装ですよ)

 瞑想通信でお互いを支えあう二人。

「あー!シルバーグレイスもいる!」

「ええ、初めまして。怪我をなさっているようですが、大丈夫ですか?」

 仕事はきっちりこなす彼・・・・・・彼女らしく、笑顔と優雅な仕草は消して崩さない。

「うん、もう痛くないよ。だって、世界忍者ガールだっていつもけがしてるもんね」

「ええ、私もさっき転んだけど、泣かなかったですよ。ところで、迷子なんですか?」

「そう、おかあさんがいないの。でもロジャー子・ワインレッドも迷子なんでしょ。ぼくがいっしょにみんなのところまでつれていってあげるよ」

「ええ、一緒に頑張りましょうね」

(しくしく・・・)

(しっかり!)

「あ、世界忍者ガールだ」

「また迷子になってるのか?仕方ないなー。おれたちが探してやるよ」

「僕たちも迷子だけど、世界忍者ガールは放っておけないもんな」

(今日は迷子じゃないもん・・・・・)

(気を強く持って!)

 世界忍者ガールはショー以外でも迷子の保護に大活躍だった。

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「夜がざわめく・・・・・月の光を浴びて今、マジカル☆スターチスが可憐に花開く」

 ナレーションの声と共に一瞬舞台が煙に包まれ、その中央から一人の少女が現れた。

「美少年と一部美少女の応援を受けて、マジカル☆スターチス登場!みんなー大好きよー」

 魔法のステッキ型マイクを片手に登場したマジカル☆スターチス。

「ん?今日も美少年の悲鳴が聞こえるわ・・・・・そこよ!!」

 指し示す方角には、ロープで縛られた美少年と彼を連れ去ろうとする悪漢の姿が。

「ふはははは。この美少年は生贄に頂いていく。ここまで来られるかな?マジカル☆スターチス」

「勿論よ!」

 魔法の箒に跨って、颯爽と飛び出すマジカル☆スターチス。ステッキを一閃して爆音と共に悪漢が白煙に包まれる。同時に、悪漢の放つ拳銃の音も響き渡り、様子が伺えない。

 もう一度大きな爆音が響き、そして――――花火と共にマジカル☆スターチスが上空に現れた!

 空からは小さな花が雪の様に舞い落ちる。じっと目を凝らすと、コメットの輸送用のかごの中にはストン、と囚われの美少年が入っていて、下の方に花を撒きながら手を振っていた。

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「さーて、最後はお楽しみ。忍者体験です。みんなー、忍者になりたいかー?」

『おー』

 子供達の歓声が響き渡る。

「じゃあ、順番に並んでね。まずはこのロープを使って壁のぼりの練習だよ。できた子は次の水蜘蛛の術・・・・・水の上を歩く訓練だよ。それもできた子は、世界忍者や世界忍者ガールが手裏剣の投げ方を教えてくれるからね」

 わー、と叫んで子供達が一斉に壁に集まる。

「こらこら、押さないで。ちゃんと順番に並ぶんだよ。順番を守れない子は手裏剣を教えてもらえないぞ」

『はーい』

 行儀よく並ぶ子供達を眺めて、世界忍者達は建国から国が消える日までこの笑顔を絶やすまいと心に決めるのだった。


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Last modified:2008/09/01 01:42:11
Keyword(s):
References:[国内イベント/20] [報告/治安維持報告20080909]