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特産品/清酒美青年

特産品/清酒美青年

イラスト

sake_2_cm.jpg
作:結城由羅

設定文

 世界忍者本国地区の水田で作られた米を原料に、山中の潤沢な水源から取られた軟水を加えて作られた、日本酒。発酵に使われている米麹は、わざわざ第七世界日本から取り寄せたと言われている。

 藩王の肝いりでブランドとして開発され、藩国建国当初より国家主催の宴席で振舞われ、贈答品として愛用されてきた。現在以下のような種類が作られている。

  • 純米酒:1升50にゃんにゃん程度で流通
  • 純米吟醸酒:1升100にゃんにゃん程度で流通
  • 純米大吟醸酒:1升200にゃんにゃん程度で流通

宣伝文

 野郎ども!収穫だー!!

 忍者装束をたくし上げ、若き美青年の集団が目にも止まらぬ早業で稲を刈り上げ、担ぎ去って行く。

 精米して米を蒸し上げるころには男達の額には汗が浮かぶが、それでも手は止めない。全ては酒の為!

 疲れも吹き飛ばぬまま熱い米を平らにし、寝かしつけては一刻ごとに揉む解す。大きな手で力強く優しく何度も揉み解す。

 蔵に男達が篭ること丸二日。

 出来上がったのは白く輝く麹の山。

 いよいよ仕込みの時を迎え、男達は鍛えられた腕で樽をかき混ぜ、磨かれた肢体で冷たい清水を運び込む。

 やがて一月以上寝かし、誕生した黄金色の酒。ここで初めて女人の登場が許される。

 藩王、結城由羅である。

 男達が静かに差し出す杯。

 こくり、と小さな音。

 杯を静かに返し、薄く唇だけで笑う藩王。

 「上出来だ」

 男達の歓声が上がったところをリーダーが手で制す。静まる男達。既に藩王の姿はない。ここは男達だけの場所なのだ。男達はすぐに次の作業に取り掛かった。出来上がった清酒を寝かせるという大切な作業が残っている。

 そして更に二月が過ぎた今―――

 大吟醸美青年。絶賛発売中☆


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