共和国がフィーブル新聞社に依頼した調査により、夢の剣による共和国全国の被害は、5000万人にのぼることが判明いたしました。あまりの数字になんと言っていいものか、もはや言葉もありません。今はただ、犠牲となった方々のご冥福を祈るのみであります。
わが国の犠牲者は、このうち500万人であったということがわかっております。あまりにも多くの人命が失われてしまいました。さっきまでそばで笑っていた妻が夫が父が母が子供が、目の前で命を奪われてしまった、その恐怖と苦痛はいかばかりであったでしょうか。国民の皆様の悲しみを思うと、悲しく、つらく、胸が潰れそうです。
今せめてわが国としてできることは、残された皆様の不安と苦しみを少しでも取り除くことだと考えております。このために、以下のような対応をさせていただきます。
1.被害者名簿作成と埋葬
国内の被害者について、天文台政庁、病院および診療所、神殿の連携により、被害を受けられた皆様のお名前を調査し、遺体・負傷者の調査・治療、墓地への埋葬・慰霊をさせていただきます。遺族の皆様の状況もこの時点で調査させていただきますので、よろしくお願いいたします。
2.遺族の生活支援
戦傷保険制度をこのたびの被害に拡大適用し、国内外問わず、このたびの被害によって働き手を失って生活に困窮することになった遺族に対して支援をおこないます。この支援のため国庫より50億を提供いたします。具体的な運用については、エミリオ氏に相談する予定にしております。
3.遺族の精神的ケア
このたびの経験には耐え難いものがあったと思います。中央病院にカウンセラーを配置させていただきますので、ぜひご利用ください。
4.今後の事故防止について
今回の事故はひとえに準備・検討不足と相談不足によるものと考えております。その志はともかくとしてこの不足が深刻な結果になってしまったことを理由として、ソーニャさんについては、芸能活動の一時停止と謹慎処分をさせていただきます。本件は決して彼女ひとりだけの責任とは言えませんが、このようなリスクに対する認識不足を広くいさめる必要があると判断したためです。
大きな力を持ったものは、その力を慎重に使わなければなりません。今後このようなことがないように、慎重な行動を呼びかけていきたいと考えております。
以上、なにとぞよろしくお願いいたします。