忍者猫。世界忍者国の猫である。
他国出身でも、世界忍者の心を持っていれば忍者猫なのである。
もっと細かく言えば猫士のことであり、猫士は決まった種類があるはずなのだが、元々親子でも模様が違い、双子でも父親が異なる猫である。
雑種もたまにいる。
更に世界忍者国の鷹揚さは群を抜いている。
本人が主張すればそれはマンチカンだったりロングヘアースフィンクスだったり耳の長いスコティッシュホールドだったりするのだ(あくまで猫士通訳でその猫が主張した時である)。
なので、世界忍者の猫士は種族がバラバラなのである。
忍者犬。世界忍者国の犬である。
公務員というわけではない。愛国者でも国の手先でも無い。ただの犬である。でも一部狼かもしれない。人狼領地だもの。
人狼から流れてきたのだが、人狼は元々世界忍者から分家のような形で発生した国家なのだ。
世界忍者の猫士が持つ人に化ける術を帝国に伝えたのだ。まだ変化の術という名が付く前のことである。帝国にも変化の術を使える犬士がいるのは人狼から伝わったらしい。
犬は規律を重んじる生き物である。雑種ならばコリーとシェルティの雑種とか言うかもしれない。
「君、上に報告するから種類を教えてくれ」
「自分はアラスカンマラミュートのチョビですが」
「他の奴らシベリアンハスキーだからシベリアンハスターで登録しとくわ。分けるのめんどい」
「ちょっと軍曹、俺のひいじいさん以外はみんなコモンドールなのになんで俺がシェパードなんですか!」
だが、こちらは人の方がいい加減だった。
もし、世界忍者で少し変わった犬士がいても、犬種を気にしないであげてほしい。それが優しさというものである。
てきとう。たまに猫士さん種類解らないのいるし。