忍者猫。世界忍者国の猫である。
他国出身でも、世界忍者の心を持っていれば忍者猫なのである。
もっと細かく言えば猫士のことであり、猫士は決まった種類があるはずなのだが、
元々親子でも模様が違い、双子でも模様が異なる猫である。
雑種もたまにいる。
更に世界忍者国の鷹揚さは群を抜いている。
本人が主張すればそれはマンチカンだったりロングヘアースフィンクスだったり耳の長いスコティッシュホールドだったりするのだ(あくまで猫士通訳でその猫が主張した時である)。
なので、世界忍者の猫士は種族がバラバラなのである。
世界忍者が誇るもの…それは忍者としての技術である。
その中には変化の術が含まれていた。
変化の術は忍術としてはレベルが高いものである。これを習得できるから世界忍者国で猫が猫士へとなれると言っても過言ではない。藩国に所属する猫士は特殊な存在である。具体的には、アイドレスのシステムに組み込まれ、アイドレスプレイヤーの使用するPC同様、通常のNWの世界の法則から外れる。不老であり、アイドレスを変えることにより人種や職業まで変えることができる。それは畏怖の対象であり、場合によっては嫌悪と憎悪の対象ともなる。
現に、今も世界忍者国では猫士が増えているが一回に三匹が限度であることから大変な覚悟がいる事であることも判る。
猫士が変化の術で人型へと変わる時、猫士がイメージした人型に変わる。そのために王猫あある・えすやろにゃーは変化の術によって、ロジャーそっくりへと変わる。(参照:ttp://richmam.xtr.jp/kingdom/patio2/read.cgi?no=36)
ちなみに黒猫士のGは褐色の肌の少年型へと変化する。
猫士・犬士が変化の術を行うと人型になるついでに人語も話せるようになる。これは、発声機能をも変化させると共にコミュニケ―ションを行えるようにと変化の術を開発した忍者の思惑であったとされるが本当かどうかは定かではない。
現在の世界忍者国では猫士のほかに人狼領地からの犬士が存在する。犬と猫なのだから、相性が悪いと思われがちではあるが、国内でそういう争いは見かけられない。
それは、其々の頭である結城由羅ならびに大神重信の良く言えばおおらかな、悪く言えばおおざっぱな性格が影響していると見られている。
「「ま、いんじゃね?」」
まぁ、偶にケンカはするだろうが、「ケンカするほど仲がいい」とも言うしケンカをして本音を言い合えるようにならなければ真の友誼を理解することは難しいのかもしれない。
猫士たちの変化後の愛くるしい姿に影響された所為か、
猫妖精のアイドレスを着用する際には機械式のネコミミに猫しっぽの着用も義務付けられている。
ちなみに、ネコミミには猫語翻訳機能付き、猫しっぽは瞑想通信回路で可動する。
…ぴょこぴょこ動くだけであるが。
SS
忍者猫・忍者犬の一日
彼らは基本は寮で共同生活をしているが、藩王以下の面々が「家庭の温かみを感じさせることは大事な事」の方針のもとで国民の家や部屋で食事をしたり寝泊まりすることがある。
まぁ、パジャマ会だと思ってくれると判りやすいかもしれない。
〜朝〜
彼らの朝は、世界忍者国公認「世界忍者体操」で始まる。もちろん、人型に変化するものもいるが猫・犬型のままで身体を伸ばしたりしている者もいる。まぁ、そこら辺は自由なものであって強制でも何でもない。もちろん、寝てるのもいるのだが、それはそれで役目があったのであろう。
なお、ターンごとではあるが市民病院に勤めているものが病院の屋上で体操する姿を見ることができるので、その愛くるしい体操模様に患者や看護師たちが見学に来るほどになっている。
〜午前〜
普段の彼らは、運動をすることが大体多い。雨でなければだが…
人と同じくランニングしたり、木の上を登ったりと基本体型のままで身体を動かして身体能力アップと野生の勘を養っているのかもしれない。そういえば、寮の壁には「めざせ忍猫・忍犬!」の垂れ幕があったとか…(忍猫・忍犬とは忍術の免許皆伝を貰った猫・犬のことで、単独で行動できたり超優秀だったらしい)
〜午後〜
昼寝をしたり、のんびりと過ごすことが多いが偶に藩王主体で座学などが催されることがある。全員が変化して人型になって世界忍者大学の一室で「友誼とは何か」「世界忍者とは何か」などというメンタル面なことや、人型で生活する場合の生活の基礎的なことも交えて教えていることがある。
ちなみにT13でRBを操縦した時は此処で名パイロットの基礎を学んだ。
〜夕方〜
彼らたち忍者猫・忍者犬たちはこの時間になると、よく国のあちこちを歩いて回っている。塀の上や、野原など。要するに縄張りを見回っているわけなのだが、他にも大きな意味がある。
夕方は黄昏時とも言われて、犯罪が起こる可能性が高い。もし、縄張りで犯罪が起きた場合に鳴き声や物音をさせることで未然に防ごうという行為も兼ねている。(捕まえることもできるが、ある意味警察や軍でもないので逮捕権はないが、情報は警察や軍に提供される)
夕飯に関してはほとんどが商店街の看板猫状態なので、困ることはない日が多い。
〜夜〜
犬は兎も角として、猫の一部はこの時間に活動していることが多い。だから、朝の体操に起きなかったり昼寝をしていることがあるのだが…
主にこの時間は、猫間での情報のやりとりなどをしていることが多い。猫は猫なのだから普通の猫として過ごしても問題は当然ない。
眠くなったら、寮の屋根裏から入って寝床に帰ったり灯りの点いた国民の部屋にお邪魔するだけである。まぁ、お邪魔する場合は寝床は用意されていないので覚悟はいるのだが。
そして再び日が昇り、朝が始まっていく…