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アイドレス/食糧生産地

アイドレス/食糧生産地

Ver.0.75のデータに更新。

要点など

既存アイドレスの変更と置き換え(1)より。

リクエスト:イラスト3点+設定文章
イラスト一点につき4時間です。設定文章は2000文字程度(時間)とします。

名称:・食糧生産地(施設)
要点:・食料・育成中の食料・生産地で働く国民
周辺環境:・食糧倉庫・食糧生産に向いた地形
評価:−
特殊:なし
*毎ターン食料+15万tされる。
→次のアイドレス:・神殿・農業機械・食糧倉庫・猫神(にゃんにゃん共和国のみ)

食料生産地

水田と食物倉庫

farm.jpg
(可銀結城由羅合作)

設定文:水田(文章:みなお)

 水田ととうもろこし畑を主体とする穀倉地帯は昨今、国土の開発を担う開発局の主導の元、王都のある中央部を拓いて作られた。北部がとうもろこし畑、南部が水田になっていおり、その間にはマベーラ林と精米などの各種加工を担う精製工場がある。畑や田んぼの間には貯蔵庫も点在している。

 もとより国土の大部分が森林であるこの国では、古来からの盟約によって森の住民である獣は地面に、人々は主として木々に住むという生活形態のため、開墾には当初異論もあった。しかし、環境という点でいえば少々の伐採では土壌にも大気にも影響を及ぼさないほどの広大な森がこの国にはあったこと、そして藩王および国民の「忍者といえば米!」という強い共通認識に基づき、獣から地面を借りるという形でこの農業地帯が生まれた。

 自然と共に生きるこの国の民の意識の中には、「いのち」を大切にする、という思想が根強い。伐採された木々は燃料としても使用されたが、建築物や生活用品、農具へと姿を変えるものもあり、それらは末永く大切に使われた。米の収穫後の藁や籾は土にかえされることで土壌の劣化を防ぎ、新たな収穫への肥やしとなった。また、最小限の農地から収穫量を確保するため、品種や育成法の研究が行われ、二期作が実践されている。

 幸いにも国土の地下には源泉があり、巨木を育てた肥沃な大地は、そのまま大きな収穫へと繋がった。マルチフィクサーと猫忍者の協力により新たに編み出された新技術は、これらを大いに活用した活気的なものであった(参考:イベント/14/プロジェクト食料増産)。天文台の観測に基づく天候の予知は農業の大きな助けとなっている。「自然より学ぶ」という共通性のため、天文台とも協力して農業に関する研究は行われている。

 作業用機械の開発はこの国ではあまり進んでおらず、最低限の耕作機による作業の他は、ほぼ国民の手作業によってまかなわれている。

 収穫された米は主食として用いられるのはもちろん、様々な調味料や酒の原料としても使われ、忍者に必須の携帯非常食としての加工についても研究が進んでいる。また、精白過程で発生する米糠も洗剤や調味料として利用される。ここにも人々の、「いのち」を無駄にしない、という思想が生きていると言える。

 育ちゆく稲穂の波を見て人々が笑いあうのは、収穫の喜びのためだけではない。自らの「いのち」と、隣人たる植物の「いのち」、そしてそれを育む大地がつながっていることを、何より実感できるからである。

とうもろこし畑

corn.jpg
(カヲリ作)

設定文:とうもろこし畑(文章:みなお)

 とうもろこし畑は、精製工場を挟んで水田地帯に隣接して広がっている。

 ここでも水田と同じく、農地を有効に活用するため、主に大豆との二毛作が行われている。収穫されるとうもろこしと大豆は、主として食用のほか、家畜の飼料としても使われる。

 作付け計画を立てるにあたりとうもろこしが選ばれたのは、ご神体のモデルとも言われる彼の人の誕生花であるからだという。そしてまた、一面に黄金色の揺れる風景がこの国の民に、金髪を思い起こさせるからでもあるという。その花言葉は「財宝」であり、その名の通りこの国の貴重な財産となることだろう。

 大豆については、加工の研究にあたって藩王の「味噌汁を作っておもてなしするのだ!」という強い要望を受け、他国の追随を許さないほどのバリエーションで加工が行われている。

設定文:精製工場(文章:みはえる)

 巨大な食料貯蔵庫に隣接して、国が誇る精米兼精製工場が建っている。大勢の民が働いているその工場では、年中無休で、国民の明日の食卓に並ぶ「ニッポン食」を形作る食料の加工を行っている。具体的には米と豆腐と味噌と醤油である。「米がどれだけあっても、これらが無ければ、忍者にはなれない」という藩王の勅命の元、国民はありがたく美味しい御飯とおみそ汁を毎日頂いている。

ベマーラ(果物)の収穫とその果実酒

bemara.jpg
(カヲリ作)

設定文:ベマーラの林(文章:みはえる)

 国の中心部から西側を眺めてみる。困難の末に開墾に成功したトウモロコシ畑と、水田が視界いっぱいに広がっている。更にその先に視線を進めると、この国特有の巨木とは違う、普通の高さの、青々とした葉を広げた木が林立して、林を形成しているのが分かる。ベマーラの林だ。林は畑や田を囲むなだらかな丘を北から南まで連なっている。

 ちょうど今は2度目の収穫の時期で、林の中には何人もの女性達がカゴを持って木をまわり、木からぶら下がるように実っている、梨によく似た形の実、ベマーラを収穫している。この時期のベマーラは赤い色をしていて、その外見からも果実特有のみずみずしさを感じる事が出来る。ところがこれは、ベマーラの片面の姿でしかない。

 ベマーラの実は、トウモロコシ畑と水田の開墾に成功するまでは、世界忍者国の主要食であった。この実は国では「天然の忍者食」と呼ばれている。「万能食料」と呼ばれる事もある。一口食べればHPがMAXになるわけではない。この実は食料として、非常に多彩な用途に使えるのである。

 まだ熟れる前のベマーラは深い青い色をしていて、7割ほどの実はこの時期に収穫する。
 これを天日に一週間干すと、表皮の水分だけが抜けて堅くなり、長期間にわたって保存が可能な非常食になる。堅くなった表皮をかじると、中にはまだみずみずしさを保った果肉が残っており、水分を補給する事が出来る。また、干した後に火であぶり、完全に水分を抜いた後にすりつぶすと、これがまた良い香りを持つ香辛料にもなる。

 そして、ちょうど今頃のように燃える赤色に熟れた頃に、残りの3割を収穫する。
 赤くなったベマーラは酸味が強く、絞った汁はジュースとして好んで良く飲まれる。また、種の部分にはマタタビに似た成分が含まれており、それを絞って溶かし込んだものは、多少苦みがある物の、猫な人達には心地よい酩酊効果を与え、お酒のような物として好まれている。

 ベマーラは藩国の初めから存在し、その終わりまで栽培が続く事だろう。今日も女達は、大きなカゴを持って、畑と水田の間を縫って、収穫を待つ果実の元へ向かうのである。


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