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アイドレス/ロジャー(ACE)

アイドレス/ロジャー(ACE)

イベント/21にて作成。Ver.0.75にデータ更新。

(イベント/21逗留有名人にも記載、イベント/59にて死亡・消滅、ロジャー復活ゲームで部分復活(式神世界との噂)、イベント/EXにて帰還?)

要点など

名前:・ロジャー(ACE)
要点:・例の忍者装束・忍者刀
周辺環境:・高いところ

詳細データ:IDWIKI:ロジャー
派生元:アイドレス/森国人+忍者+猫妖精
参考:既存アイドレスの変更と置き換え(1)イベント21 藩国改造(旧),ゲーム結果:新アイドレスチェック・ALL−OK&データ

設定文とイラスト

ロジャー・サスケ

 「世界忍者ロジャー・サスケ」、その名前は、この国においては神の名と同義である。まあ、当人そもそも世界移動存在だったり、根源力的にも神みたいなものだが、それはおいておいて。この国本来の神々である、「母なる猿」や「父なる猫」と同じように崇め奉られている、ということだ。

 しかし、その歴史は非常に浅く、現藩王が新たに国を起こしたのと同時に興り、急速に広まった。言い換えれば、つまり、藩王が広めたのである。

「ただ一心不乱の友情のために、わが身を捨てても義に殉じる。ロジャーのその生き方こそが我らの生き方」

 藩王はことある毎にそのように繰り返し、それを日夜実践すべく励んでいる。芥辺境藩国防衛戦において、負け戦とわかりつつ、全てを投げ打って出兵したその記憶はまだ新しい。なぜ死ぬと分かっている戦に行くのか、と問われて彼女は笑って答えたと言う。

「彼の人に顔向けの出来ない生き方はしたくない」と。

 などとかっこいいことも言っていたりもするが、「アニメ世界忍者」を放映して国民を洗脳したり、あらゆる場所にロイ像を建てて祈るように命じたり、碌でもないこともたくさんしていたりする。その結果、彼はこの国では神のように愛され、尊敬されているのである。
(説明文:結城由羅)

セッカーイニンジャ、ロジャー・サスケ 見 参 !!!

top_rogerS3.jpg
イラスト:結城由羅可銀

 高らかな笑いを響かせて彼の人が現れたのは、唐突だった。

「神出鬼没、それが忍者ゴザルよ。セッカーイニンジャ、ロジャー・サスケ 見 参 !!!」

 誰に答えてるんだ、というような名乗りを上げつつ、王都を覆う森のなかでもひときわ高い木の天辺に、彼は立っていた。その叫びにわらわらと駆け出した国民が、喜びの声を上げる。その姿とその口上は、日々目に耳にしてきたロイ像やアニメのもの。そう、彼らの国の守護神が、彼らの祈りに応えて、とうとう降臨したのだ。

 通報を受けて、藩王以下4人のロジャーフリークとそれを生温か…もとい暖かく見守る赤の騎士団団員が駆けつけた。ロイを追ってうっかりセプテントリオンに入ってしまい、うっかり式神世界でその後釜になってしまったこともある氷野凍矢摂政が、言葉もなく膝を付く。セプテントリオンに暗殺されそうになったロイを助けるためにエースゲームに身を投じたこともある環月怜夜赤の騎士団団長が、目に涙を溜めて唇をかみ締める。

「どれくらい心配したと、思ってるんですか。生きてるなら生きてると…」

 彼女が、木の上のロジャーに向けて懐刀を投げつけようとするのを、慌てて緋乃江戌人中央病院病院長が止めた。そして、優雅に一礼しつつ、歓迎の言を述べた。

「わが国をあげて歓迎させていただきます。世界忍者ロジャー・サスケさま。お待ち申し上げておりました」

 とてもとても長く、と心の中で続ける。彼のために犬の故国を捨ててきた。今でも心は痛む。それでも会いたかった人にようやく会えた。

「この国はあなた様のための国です。玖珂光太郎様の幸せを守るため、ご自由にお使いください」

 悶絶からようやく解放された結城由羅藩王が、そう言いながら氷野凍矢摂政の隣に跪く。残る二人もそれにならい、さらにその後ろに国民が跪くと、ロジャーはくるりと華麗に回転しながら地面に降り立った。輝く笑顔。

「さすが拙者一番人気! いやー照れるでござる、恥ずかしいでござる」

 みなは笑うと、彼を王宮に招いた。それから三日三晩歓迎の宴が国を挙げて開かれたという。これが、彼が現れたそのときの情景と伝えられている。
(説明文:結城由羅)

隠れ里でのロジャー

kakure_roy.jpg.jpg
イラスト:環月怜夜可銀

 三日三晩の宴の後、ロジャーは忍者の隠れ里へ招かれた。国民が我も我もとロジャーを見に来て、流石に疲れただろうというのもあった。折りしも、彼を理想として世界忍者を目指す猫忍者の若者も増えており、彼は喜んでその指導をした。

「クナイはこう使うでござるよ」

 膝に猫忍者の子をまとわり付かせて、優しく語る彼の姿が見られたという。その表情はいつものどこかおどけたものではなく、どこか遠くを見るような柔らかなものだった。遠い遠い昔を思い返していたのだろうか。彼とその家族と呼べる友たちとの大切な記憶を。

 ちなみに、国の大事な仕事をほっぽり出して某四人が、その様子を木の影から見ていたという。

(ちょ、ちょっと押すなってば) 藩王。
(押してるのは、藩王あなたでしょう) うっかり摂政。
(わ、私は押してませんよ。…かがんでますもん) 赤の騎士団団長。
(ともかくお三方、お静かに。ばれます) 中央病院病院長。

 とっくにばれていたという話もなくはない。大丈夫かこの国。
(説明文:結城由羅)


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