時間と言うものは止められないもので、今年も二月がやってきた。そんな中での世界忍者国でのお話。
「さて、今年もヴァレンタインが近づいているわけなのですが、今年贈る面子としてはこれを予定しています」
「ふむ…ん?あれ、今日子ちゃんの名前が無いけどなんで?」
「あぁ、それですか?『今日子には俺から厳選してチョコを贈るから、藩国から無用だから』と濃紺さんからきつく言われまして…」
「へぇ〜厳選してねぇ…愛って籠ってるかな?(2828)」
「厳選だそうです。えぇ、頑張っていただきたいものですねぇ〜(2828)」
そんなこんなでヴァレンタインのチョコ作りが今年も始まった。何せ、ほとんどの国民に向けて渡すチョコである1万tの食料を使うからには半端ない数となる。
「今年もやるんですよね、うち楽しみにしてたんですよー!」
嬉しそうにするエドが、チョコ作成の日程表をもつと瞬く間に女性陣が普段から仕事をしている場所へと駆けて行った。
「おぉ…元気でいいねぅねぇ…」
「まぁ、この間の暴徒で相当凹んでましたからね。カラ元気も元気のうちって言いますしね。エドさんはカラ元気の使い道をよくわかってるみたいですよ」
「なるほど…まぁ、うちの強みは適材適所ですから。多分、おそらく?」
エドの様子をみた藩王と久堂の会話にくぅが二人にお茶を出しながらも、話に乗っかった。
「あぁ、かわいくラッピングするので、そういうデザインはカヲリさんに任せました。それと、今回は人狼傭兵にも贈ろうと思うのですが。こちらの方は可愛くラッピングするよりも、実用的なチョコの方がいいんじゃないかと濃紺さんが。」
「ん〜…まぁ、可愛くしてもいいけど、ミニ駄犬だからなぁ〜。濃紺さんと駄犬に任せちゃおうか、あの二人なら確実っしょ。」
「御意に…じゃぁ、二人の監視はくぅさんということで…」
「へっ?くぅですか?別にくぅは構いませんけど、くぅが思うかぎりにはチョコ作りにも参加してみたく思ったり思ったり?」
「いや、どこのシスターズですか。どこの…まぁ、二人が暴走する前に止めれるのは少ないですからね。よろしくお願いします」
「あいあーい、了解なりー。」
そんなこんなで始まったチョコ作り。そんな中でもドタバタなのは世界忍者国ならではということで…