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公示文/20110214―01

バレンタインのお知らせ♪


 今年もバレンタインということで、藩王さまを筆頭として女性陣よりバレンタインチョコが用意されています。
例年通りではありますが、配布できる範囲で行って仕事がある方に関しては政庁の担当官がお邪魔させていただきますのでご了承ください。

 今の混乱の時期に、本当ならばもっと安定に関することを行わなければいけないことは重々承知しております。
しかし、せっかくの年に一回のイベントですしバレンタインでの皆さんへの感謝の気持ちを示したいということで行わさせていただきます。

藩国代表でエド・戒よりのコメントが届いております。

 「べ…べつにうけとってほしいなんて思ってないんですよっ、ぎり…そう、お世話になったおれいなのですよっ」(ツンデレ風味)
♯エドは顔を赤くしたまま、決して目を合わそうとしなかった。

チョコ

596.jpg(イラスト:カヲリ)バレンタイン用.jpg宣伝用(再利用)

SS1(作:久堂尋軌)

時間と言うものは止められないもので、今年も二月がやってきた。そんな中での世界忍者国でのお話。

 「さて、今年もヴァレンタインが近づいているわけなのですが、今年贈る面子としてはこれを予定しています」
 「ふむ…ん?あれ、今日子ちゃんの名前が無いけどなんで?」
 「あぁ、それですか?『今日子には俺から厳選してチョコを贈るから、藩国から無用だから』と濃紺さんからきつく言われまして…」
 「へぇ〜厳選してねぇ…愛って籠ってるかな?(2828)」
 「厳選だそうです。えぇ、頑張っていただきたいものですねぇ〜(2828)」

 そんなこんなでヴァレンタインのチョコ作りが今年も始まった。何せ、ほとんどの国民に向けて渡すチョコである1万tの食料を無駄なく使うからには半端ない数となる。

 「今年もやるんですよね、うち楽しみにしてたんですよー!」

嬉しそうにするエドが、チョコ作成の日程表をもつと瞬く間に女性陣が普段から仕事をしている場所へと駆けて行った。

 「おぉ…元気でいいねぅねぇ…」
 「まぁ、この間の暴徒で相当凹んでましたからね。カラ元気も元気のうちって言いますしね。エドさんはカラ元気の使い道をよくわかってるみたいですよ」
 「なるほど…まぁ、うちの強みは適材適所ですから。多分、おそらく?」

エドの様子をみた藩王と久堂の会話にくぅが二人にお茶を出しながらも、話に乗っかった。

 「あぁ、かわいくラッピングするので、そういうデザインはカヲリさんに任せました。それと、今回は人狼傭兵にも贈ろうと思うのですが。こちらの方は可愛くラッピングするよりも、実用的なチョコの方がいいんじゃないかと濃紺さんが。」
 「ん〜…まぁ、可愛くしてもいいけど、ミニ駄犬だからなぁ〜。濃紺さんと駄犬に任せちゃおうか、あの二人なら確実っしょ。」
 「御意に…じゃぁ、二人の監視はくぅさんということで…」
 「へっ?くぅですか?別にくぅは構いませんけど、くぅが思うかぎりにはチョコ作りにも参加してみたく思ったり思ったり?」
 「いや、どこの都市の妹たちですか。どこの…まぁ、二人が暴走する前に止めれるのは少ないですからね。よろしくお願いします」
 「あいあーい、了解なりー。」

そんなこんなで始まったチョコ作り。そんな中でもドタバタなのは世界忍者国ならではということで…

SS2(作:エド・戒)

○一年に一度、街中が甘い匂いに包まれていた。

王城も類に漏れず、女性陣が甘い匂いの籠もった厨房に集まっていた。

今年は、劇場出演者からチョコを渡すという企画が上がったため、どう渡すかということで悩んでいるようだ。

 「今年はフォンデュがはやってるらしいのでフォンデュにしませんか?」

と小さく提案の声が上がったのと、フォンデュなら、多少動員人数の見込みが違っても大丈夫だろうとのことで、チョコフォンデュを用意することになった。

 「ところで、具はどうするの?」
カヲリの一言に皆が固まった。
考えていなかったのだ。

チョコフォンデュの具として一般的なのは

クッキー
ばなな
いちご
めろん
りんご
パン
蒸したトウモロコシ
揚げた薄い芋
サツマイモ
りんご

などである。
と、そこでふと、通りかかった久堂摂政のひとことで、事態は思わぬ展開を迎えた。

 「え?ついでに人気投票にしちゃえば?」
と。
 「あ、あたりの果物の人が優勝するきがします…」
 「いや、愛があれば大丈夫っ」
ぐっ、と拳を握って言う摂政を誰も止めれなくなったとか…
そんな企画の傍ら、女性陣は各々が渡すチョコレートを生産していた。

カヲリさんと桂林団長は藩王さまと摂政方にいじられ、赤面しつつも器用につくり、ラッピングを施し、隠し
それを王城を訪れた人々がによによと眺める。

藩王さまと久堂摂政は抜かりなく、贈り済みということで余裕をみせていた。

くぅさんが厨房でチョコレートを煮込んでいるのを扉の陰から凍矢さんが怖いものを見るように覗いていた。

エドは小さな箱を机に置いて、じっと睨んでいた。

そして、
そんなことをしている間に、人気投票が終わり、一位は…

 「……神崎くんだね」
久堂摂政が読み上げた瞬間、神崎さんは赤くなった。
決して照れたわけではない。

 「なんで俺なんですかっ」
つめよる神崎さんと、その後ろの方で、お腹をさする大神領主と、くぅさん、横で濃紺摂政が頭を抱えていた。

ちなみに、ついでに、と採っていたアンケートには「やっぱりちゃいなだよ」と、同じ字で大量に書かれていたそうな。

SS3(作:結城由羅)

藩王は、女性陣がチョコと格闘しているのを微笑ましく見ていた。
余裕で見ている、ようにみられていたが、実のところ手が出せなかっただけである。

 (誰だ、料理が壊滅的という設定をつけた奴は)

手を出すと、炊事場が破壊されるという噂である。

 ≪いや、女王様らしくていいじゃない≫

中の人のつぶやきが聞こえてくる気がして、ひとしきり外には出せない罵声を心でつぶやく。

 ≪やはり女王様は財力にものを言わせなければね!≫

 (うちは貧乏なんですー清貧なんですー)

ちょっと団長風味に拗ねてみる。と面白がる気配があった。

 ≪じゃあ、清貧なりに心を込めればいいんじゃない?≫

ぽむ、と手を打つ。
猫士に声をかけて、紙とペンを用意させる。

 「メッセージを書こう」

ちょっと可愛いカードに、

『いつも、ありがとう。あなたがいてくれることが嬉しいです。

           感謝を込めて from 世界忍者国政府一同』

カリカリと書き始めると、尋軌摂政が目頭を押さえた。

 「いつもこれくらい働いてくれれば…」

藩王は聞こえないフリをした…。

/*/

この年の政府からのバレンタインギフトには、
ちょっときつめの字体のメッセージがついていたという。

金庫番申請用:10:世界忍者国:−食料1万t

内容:国民のみなさんにチョコを配ります。(できれば難民のみなさんにも配って元気になってほしいです)

お世話になった贈り先リスト

世界忍者国国民のみなさん
難民のみなさん
人狼傭兵のみなさん
護民官のみなさん
吏族のみなさん
大法院のみなさん
秘書官のみなさん
佐々木さん・須田さんアルファシステムのみなさん
エミリオ・スターチスならびにソーニャさん
黒にして真珠のくろじゃー
桂林ご夫妻
優羽ご夫妻
アンズ・ユーキさんならびにスキピオ
森精華さん
ふみこさん
猫士・犬士のみんな(チョコ並みの食べられる物で)

世界忍者国を必要としてくださる世界中のみなさんへ、この気持ちとチョコが届きますよう…

Last modified:2011/02/16 22:38:38
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