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アイドレス/造船所

アイドレス/造船所

取得時期:アイドレス1

配置:藩国地図/第3層 3-B(人狼領地)

要点など

L:造船所 = {
 t:名称 = 造船所(施設)
 t:要点 =  造船所 造船中の船
 t:周辺環境 = 作業者・トーチ

詳細データ:IDWIKI:造船所
派生元:アイドレス/アイドレス工場

イラスト

造船所.jpg
造船所2.jpg
造船所3.jpg
イラスト1:なかだい
イラスト2・3:あんぐら2
要点:造船所 造船中の船
周辺環境:作業者・トーチ

設定文(作者:なかだい)

 造船所。字のごとく船を作る場所である。藩国時代の人狼領地はことのほかこの施設の充実化に腐心していた。

 現在では世界忍者国第3層に移設された人狼領地は温暖な第4層の本国とは異なる雪国で、周囲3方は険しいフェンリル山脈にぐるりと囲まれている。要するに冬場になると交易ルートの陸路が全て死ぬのである。せっせ、せっせと道路整備をして山間に道を拓いても豪雪の勢いは容赦が無かった。

 当然の流れであろう。この状況を苦慮した帝国時代の人狼政府は暖流が通る為に不凍港にならないその港を有効活用し始めた。まずは、自国の艦船を充実化させるのが第一の課題だった。

 造船所には広い面積がいる、巨大な設備がいる、BALLSを指揮する熟練工も大量に雇用しなければならない・・・課題は尽きなかった。しかし、当時の人狼政府はこの国家事業に精力的に予算を割いた。傭兵国家として知られていたこの国は陸戦では敵無しを自負していたが、海軍力は貧弱なものであった。これを立て直したい大神藩王(当時)の強い意志が厳しい予算繰りを支えた。

 その一方で、人狼政府とは別に民間で動きがあった。

 農業漁業が比較的弱いことで重工業と鉱産業、製鋼業に力を入れているのが人狼領地の特徴のひとつである。これらの産業界は造船所建設の報に、沸いた。ありていに言えば、支持率が上がったのである。専制とはいえ、支持率はどこのお国でも大事なのである。

 この動きを見て国民の意思を確信した大神藩王(当時)は予算と人材を大量投入し始めた。多くの領民がこれを歓迎した。北国にとって冬場でもできる仕事は貴重である。戦争でなければもっといい。

 こうして、当初の予定よりも早い工期で人狼領地に造船所が建設されたのだった。

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 生産研究施設群と呼ばれている工業区画を抜けると、そこは発電所が立ち並ぶ一大エネルギー産地となっている。火力発電所の長大すぎる煙突が濛々と煙を上げるその隣の敷地で原子力発電所が稼動し、少し先に進んで港湾区に出れば岬の先から沖の潮力発電施設、脇に目を向ければ、風力発電用の巨大な風車が見えた。

 造船所の建設用地は、この港湾区に設定された。そもそもこの発電所群からして、造船所という膨大な電力を消費する施設を誘致する為の先行投資であったと語るものもいた。実際、それぞれの配置は合理的だったので、その通りかもしれない。あるいは、官邸から造船された観戦を大神藩王(当時)が眺めたかっただけだと言うものもいた。どちらが真実なのかは、関係者は黙して語らない。

 人狼領民は北国人と呼ばれる人種になる。当人たちが(猫と同じは嫌だから)人狼知類だと主張しても専門家に言わせるとそうなるらしい。当然、北国人なので肌が白い。あ〜やん王妃(当時)のように美人も多い。外を出歩く時は山登りでもするのかと言う防寒着を着て歩く。

 造船所内ではどうかというと、一般作業員の場合は至って普通の作業着になる。厚い防寒着は作業の邪魔になるのであった。その代わり、寒さをしのげるように、といろいろな工夫がされている。もっとも、造船所の周りは発電所が立ち並んでいるので平均気温がほかよりも高いとも言われている。

 主任クラスになると少し変わって、防寒着の着用が認められる。これは、一般作業員と違いBALLSを監督するためであまり運動をしないからである。動かなければ、軽量な服装は入らないわけだ。とはいえ、現場上がりが多いせいかBALLS達を指揮しつつ先頭に立って作業する工員も多いようだ。

 現場上がりの工員・・・熟練工の確保は先に建設が完了し、稼動・運用が始まっていたアイドレス工場から一部を引き抜くことで一応の解決とした。とはいえ、工業立国人狼領地である。アイドレス工場以外にも当然工場はある。足りない分は、それらの民間工場から募集をかけた。

 結果として、今までに無い規模の巨大な工場設備が人狼領地に現れたのだ。これの建設によって、冬季の雇用問題は解消され領内の経済活動に大きな躍動を与えた。


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