露意地蔵菩薩:世界忍者国に由来する民間信仰の一つで、道祖神としての性格を持つと共に、「友誼の守り神」として信じられている新しい神。露意地蔵とは、大地があらゆる生命を育む力を蔵するように、道に迷う人々を、無限の大慈悲心で包み込み、その意を露わにして救う所から名付けられたとされる。一般的に、親しみを込めて「お地蔵さん」、「お地蔵様」、「お露意さん」と呼ばれている。地獄・餓鬼・修羅など六道をめぐりながら、人々の苦難を身代わりとなり受け救う、代受苦の菩薩とされた。
六道能化:迷宮出現後、この世界に瘴気が湧き出す前に現れ、迷宮内の暗殺者やバジリスクからの攻撃を変わり身の術で避け、迷宮の主を封印した、という逸話を元に、六道すべての世界(地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人道・天道)に現れ、害なすものを封印し衆生を救う菩薩であるとされる。これを六道能化(ろくどうのうげ)と言う。露意地蔵菩薩は地獄・餓鬼・修羅など六道をめぐりながら、人々の友として苦難を身代わりとなり受け、害を封印し救う、代受苦の菩薩とされた。
像容:道祖神として抽象化されており、青く塗られた2つ重ねの石に赤い布(毛糸のマフラー)を巻いたものを一般的な像容としており、祠に安置されている。また、例外として世界忍者国では従来のロイ像建築と習合され、青いロイ像に赤い毛糸のマフラーを付けたものが信仰の対象になっている。同国内の一部には赤い紐で施縄(せにょう)された褌マフラー姿のロイ像をもって露意地蔵菩薩像の本性とする向きもあり、今後の研究が期待される。
功徳利益:六道能化とされる露意地蔵菩薩の功徳は善男善女ならびに悪鬼羅刹に至るまであまねく効果を持つとされる。その利益は離瘴気災(りしょうきさい。迷宮から発せられる瘴気による災害から離れること)とされている。
真言:オン・マラフィキ・ワツワ・カワイダ・ソワカ。邦訳すれば、「オーン、友達、稀有なる人、スヴァーハー」となる。