世界忍者国の民による基本戦術
○人海戦術と連携
友誼によってなる世界忍者国の民は総じて皆、お互いへの面倒見がよい関係から、広く薄く、チームワークが必要な行為には特に強かった。これには高度な瞑想通信能力も働いており、緊急事態のときなど、ここぞというときには有効に発揮された。これがストレスの高い軍務などで負荷を自在に分散させることにもつながり、民の望む穏やかな生活のありかをどのような苦境でも見つけることができた。
○迷宮・敵地への潜入工作
正直に行って、世界忍者国の民は弱い。それは個々人がなるべく何でも出来るように配慮した教育が行われているためだが、その分一点特化した強者というものが生まれにくかった。しかし一方でこれは他者からの支援が受けづらい敵地や迷宮での少人数潜入工作においては非常に心強い特徴でもあった。攻撃を受ければ空蝉の術で身代わりの衣服に受けさせ、罠の解除は施設破壊行為で実行。敵は遠ければ手裏剣(射程15m)、近ければ世界忍者国剣術で斬る。移動はシュタタタ走りと、なんでも出来ることが逆に生きるのであった。
○様々な人々との対話
移民を含む様々な出自のものが住まう世界忍者国では、それなりに摩擦が起きることもある。そんな時こそニコニコと笑い、お互い友誼ある者のために交渉の場を持ち続けようとする、粘り強い姿勢が世界忍者国の民にはある。これは武断的措置を取る際には着手の遅延につながりかねない危険な特徴だったが、世界忍者国の民は一方でそれを誇りにしていた。世界忍者国の民にとって銃(武力)は最後の武器なのであった。こうした考えは各地の臨時神殿や名刹にいる神官と話すことで身につけることができた。
○ハレの日を楽しむ
普段は貧乏暮らしを楽しむ世界忍者国の民だったが、ハレの日と決まれば盛大に散財するのが世界忍者国流であった。近所の料理店や臨時神殿などに繰り出し、べマーラジュースや日本酒を片手に、焼きとうもろこしやトルティーヤチップス、FEGから逆輸入された焼肉クレープなどを食べるのが通例であった。もちろん、バレンタインデーなどの贈り物シーズンはプレゼントの贈り合いに大忙しである。こうして互いに友誼を深め合うことで連帯が強化されるのだった。