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  [No.219] [固定URL] T13取得枠新アイドレス作業所 投稿者:結城由羅@はんおー  投稿日:2009/01/22(Thu) 18:43:51

T13取得枠での新アイドレスを作るための作業所です。


  [No.220] [固定URL] 【ほうれんそう】連絡スレッド 投稿者:結城由羅@はんおー  投稿日:2009/01/22(Thu) 18:44:32

質疑結果とか連絡事項はこちらに。


  [No.222] [固定URL] 復興支援アイドレス 投稿者:結城由羅@はんおー  投稿日:2009/01/22(Thu) 18:46:31

質疑結果より2枠ほど回そうと思います。

*食品加工工場
*保育園

http://syaku003.appspot.com/entry/show/4915

>> 【質疑】
>> Q1:上記のお返事はいつごろいただけそうでしょうか?
>
>2日後

事業ページの準備はそれまでに、と(めもめも)。

>> Q2:戦闘リザルトでいただいた6枠のうち少なくとも1枠で施設系を伸ばし産業振興支援をしたいと思っております。つきましては、以下のどれが一番効果的でしょうか?
>> (あ)想来丸から派生の銀行(施設)を取り、中小企業および起業融資の強化を盛り込む
>> (い)商業港から派生の経済特区(施設)を取り、産業優遇をおこなう
>> (う)食糧倉庫から派生の食品加工工場(施設),豊饒の大地(施設)のどちらかを取り、農業を強化する
>> (え)大観光地から派生のリゾートホテル(施設),海の家(施設)のどちらかを取り、観光業を強化する
>
>食料を強化していたがいい。
>リスクとリターンでもっともバランスがいい。

「食品加工工場」でシュー以下略缶の大量生産…かな?
ベマーラ加工でもいい気はするけど。
http://farem.s101.xrea.com/idresswiki/?%BF%A9%C9%CA%B2%C3%B9%A9%B9%A9%BE%EC

>> Q3:食糧生産地のHQ作業を進めておりますが、そこで雇用拡大などの設定を付加しますと産業復興に多少の効果が得られますでしょうか?
>
>ええ。

ということで、ごーごー

>> Q4:現状の政権支持率は低いとは思いますが、どの程度でしょうか?
>
>40%

まあそんなもん。

>> Q5:現在の世界忍者国には人気があるPC(PL)がいますでしょうか?
>
>いいえ。

ひろきしゃんの野望潰える。

>> Q7:寮から派生している保育園(施設)を取得することにより、今後帰還を呼びかける予定の戦死で未亡人化した女性の就労支援になりますでしょうか?
>
>ええ。

さっさと取得する方向で。


  [No.221] [固定URL] 新アイドレス作業所 投稿者:結城由羅@はんおー  投稿日:2009/01/22(Thu) 18:45:11

具体的に新アイドレス取得作業をおこなうための場所。


  [No.223] [固定URL] 食品加工工場 投稿者:結城由羅@はんおー  投稿日:2009/01/22(Thu) 18:50:50

食品加工工場の作業データはこちらへ。

http://farem.s101.xrea.com/idresswiki/?%BF%A9%C9%CA%B2%C3%B9%A9%B9%A9%BE%EC

L:食品加工工場 = {
 t:名称 = 食品加工工場(施設)
 t:要点 = 食糧加工工場
 t:周辺環境 = 輸送される食糧,働く人々
 t:評価 = なし
 t:特殊 = {
  *食品加工工場の施設カテゴリ = 藩国施設として扱う。
  *毎ターン食料+15万tされる。
 }
 t:→次のアイドレス = 造船所(施設),食糧供与(イベント),重農政策(技術)


  [No.225] [固定URL] SSその1 投稿者:結城由羅@はんおー  投稿日:2009/01/22(Thu) 18:53:42

設定文というよりは、ただのSS。
おまけ用。

/*/

「えー、調査の結果、人狼領区を中心とした産業復興支援には、食品加工工場の設立が有効だとわかった」

 王宮ロビーでの藩王からの説明に、ふんふんと頷く国民たち。中には、戦利品として新たに飾られたくらげの水槽をぼーっと見ている者もいる。それらを見回して、藩王はこほんと咳払いをした。

「ということで、シュー以下略缶などの大量生産を実施してはどうかと思う」

 一拍の間、の後に渦巻く怒号。

怜夜「ええー」
神崎「なんでよりによってそれなんですか!?」
カヲリ「や、やめてください〜」

NA
 説明しよう。「シュー以下略缶」、正式名称「シュールストレミング缶」とは、ニシンを塩漬けにして、缶の中で発酵させた漬物の一種である。一説では納豆の23倍とも言われるその強烈な臭いから、「世界一臭い缶詰」などと評されることもある。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0

「え、いや、人狼領区の加工食品っていったらこれじゃん?」

 藩王はサンプルとして取り寄せた、ぱんぱんに膨れ上がった「シュー以下略缶」を掲げて見せた。ぎゃああ、と国民たちが遠ざかる。

神崎「持ってこないでくださいよ!」
怜夜「こ、ここで開けないでくださいね!」

 北国では貴重なたんぱく質とビタミン供給源として好まれる「シュー以下略缶」も、森国では評判が悪い。初期の頃、貯蔵法が分からず、積んでおいたら破裂したせいであるとかいう、まことしやかな噂も流れているが、定かではない。

「まあ、さすがにここじゃ開けないけどね」

 にやにやしつつ缶をテーブルの上へ置く。そこへ、駄犬こと人狼領主大神がひょっこり顔を出した。

「えーおねぇちゃん、開けないの〜?」

 ひょいと缶を手に取る駄犬、に藩王はあわてた。

「ちょ、ま」
「ごかいちーん」 ぶしゅう

くぅ「ガスマスクどこー!?」 大 ・ 惨 ・ 事

 その後、掃除が済むまで、会議は頓挫したという。

/*/

「…まあ、冗談はこれくらいにして」

 苦虫を噛み潰したような顔で会議を再開する藩王。臭気を払うため、窓は大きく開け放たれ、初春の風が穏やかに吹き込んでいる。ひっかぶったシュー以下略缶の内容物を流し去るため、シャワーを浴びたりなんたりで、30分くらい過ぎていた。

怜夜「冗談だったんですか!?」
駄犬「えー、これおいしいのにー」

 缶に残った内容物をぱくつく大神領主。を他の国民はみな遠巻きにしていた。大神領主は白い目にも相変わらず動じる様子もなく、鼻歌を歌っている。

「しゅ、しゅ、しゅーる♪ しゅ、しゅ、しゅーる♪」

 シュールなのはお前の頭だと怒鳴りつけたいのをぐっと我慢して、会議を続ける藩王。

「まあ、半分くらい? 他にも産物はたくさんあるし、シュー以下略缶はそのうちのひとつくらいじゃね?」

怜夜「…作るのは作るんですね」
「うむ」

濃紺「…現在、人狼領地の産物で加工に適していると見られるのは、このようになります」

 人狼最後の砦、または駄犬防衛最終ラインとも言われる濃紺摂政が淡々と資料を配って説明をする。

駄犬「つまんなーい。要塞作ろうよ、ようさーい。おねーちゃーん」
濃紺(殺す、こいつは絶対殺す)

「…要塞の件はまた後でな」

 駄犬をなだめつつ、先を促す藩王。その瞳には濃紺摂政への同情が湛えられていた。

久堂「世界忍者領で加工に適しているのはこのあたりですね。あ、現在再開発として北国で栽培を進めているシュウサイも加えておいてください」

 摂政久堂がいつもののんびりした調子で世界忍者領側の資料を提示した。

濃紺「なるほど…では、国内の輸送は商業港を利用して…」
久堂「そうですね〜備蓄には食糧倉庫がありますから、原材料にも生産物にも利用できるかとー」
濃紺「ふむ、そうすると、輸出もそのあたりを連携させて…」

 熱心に話し合う摂政'sを眺めつつ、駄犬を踏みつける藩王であった。

駄犬「いたいよ、おねーちゃーん」
「はっ、つい癖で」
駄犬「えー」

怜夜「もっとやっちゃってください」
神崎「潰しといていいです」
くぅ「こう、思い切ってぶすっと」
カヲリ「(汗)」


  [No.248] [固定URL] 設定文のようなもの。 投稿者:桂林怜夜@世界忍者国  投稿日:2009/02/03(Tue) 02:12:22

 働く母親への手助けを。

人狼傭兵部隊の壊滅の影響を受けて国内に急増した寡婦・孤児対策としてまず掲げられたのが食糧の提供についてであった。
世界忍者国は温暖で、冬だけでも南方に避難すれば、住居や衣料の心配を急ぐ必要は無い。
けれども、いくら農業国とはいえ、食糧はあっても食事の用意をするのは難儀である。
食べ盛りの子供達に味気ない配給食をいつまでも配るのは、藩王始め旧世界忍者国側の心が痛んだ。

最初、国内の弁当業者に大量発注して、日に三食配るという案も出たのだが、寡婦であるなしに拘わらず、多くの女性から反対を受けた。
『市販の弁当は太る』
という至極最もな意見に頭を悩ませる者もいたが、国内の医療機関から栄養の偏りや食育の重要性を指摘され、食産業について正式に委員会が発足することとなった。

「やっぱり、お母さんの作る料理が一番」
委員会でのこの一言がきっかけとなり、家庭料理を中心とした献立を各家庭から募集し、それを栄養士の指導を経た上で一ヶ月間の献立表に纏め上げる。旬の物や季節の行事に関わりあるものは優先的に組み入れるようにする。
こうしてできた弁当を配給したのだが、味の評判は良いものの、冷めている為に満足感が足りないという意見も多かった。

そこで、国内の魔女達により、つい1時間ほど前に出来上がった温かい料理を配るシステムが出来上がった。
これは当初、給食としての保育園・就学児童用と弁当工場内の賄い用だったのだが、忙しい他の国民からも要請があり、国内に広まっていった。
大量数の注文がある地域は直接配送している。
農家はにゃんばいんシリーズで各畑に配っていたのだが、畑が広い為、コメットから落下傘を付けて弁当を降下するのが現在では一般的である(要予約)。

また、中食用に小分けにしたおかずの販売を望む声もあり、大小様々な工場で食品が作られている。
最近では珍味として、世界忍者子国内では評判の宜しくないシュー(以下略)缶が国外の金持ち(鍋の国など)に一部輸出されていることもあり、お菓子や土産物などの食品を加工する工場も増えてきている。


  [No.259] [固定URL] 提出してきました 投稿者:結城由羅@はんおー  投稿日:2009/02/06(Fri) 07:03:01

ちょい、急ぐかもしれないので取り急ぎ提出してきました。
http://blog.tendice.jp/200808/article_2.html

お世話になります。
新アイドレスを提出させていただきます。よろしくお願いします。
10:世界忍者国:食品加工工場(施設):T13:http://richmam.xtr.jp/neokingdom/?%A5%A2%A5%A4 %A5%C9%A5%EC%A5%B9%2F%BF%A9%C9%CA%B2%C3%B9%A9%B9%A9%BE%EC:なし

結城由羅@世界忍者国
2009/02/06 07:00


  [No.224] [固定URL] 保育園 投稿者:結城由羅@はんおー  投稿日:2009/01/22(Thu) 18:51:24

保育園の作業データはこちらへ。


  [No.243] [固定URL] 保育園イラスト1 投稿者:優羽カヲリ  投稿日:2009/02/02(Mon) 22:08:44
保育園イラスト1 (画像サイズ: 500×439 69kB)

外の様子ですー。
あとは、保育園の中の様子か、誰かの文章にあわせてあと1枚くらい描けたらなって思ってます。
何かありましたら連絡くださいです。


  [No.267] [固定URL] 保育園イラスト2 投稿者:優羽カヲリ  投稿日:2009/02/11(Wed) 16:09:58
保育園イラスト2 (画像サイズ: 500×390 50kB)

ごめんなさい、遅くなりましたー。2枚目、内の様子です。


  [No.249] [固定URL] ロビーでの検討ログ 投稿者:結城由羅@世界忍者国  投稿日:2009/02/03(Tue) 08:01:18

* 結城由羅 > 食品加工工場は加工の職人として女性が働きやすい環境を用意したいねぇ (1/25-01:03:23)
* 可銀 > 働きやすい環境・・・ (1/25-01:04:49)
* 結城由羅 > あ、イラストじゃなくて設定文の方で (1/25-01:05:13)
* 尋軌 > 保育所も保母さんにのなり手に人狼からみたいな感じですね (1/25-01:05:23)
* 結城由羅 > 職住近接とか、保育園を別途用意するとか (1/25-01:05:44)
* 結城由羅 > とりあえず、未亡人の就労支援を優先する方向で (1/25-01:06:06)
* 可銀 > うーん 工場と病院みたいに 保育園と工場を隣接するとか?? (1/25-01:06:23)
* 可銀 > 了解です。 (1/25-01:06:34)
* 尋軌 > 工場で働いている人たちの子供を保育所であずかるシステムですね (1/25-01:07:19)
* 結城由羅 > 200万人が死んで、400万くらい家族が流出してるから (1/25-01:07:51)
* 結城由羅 > そだね<工場で働いている人たちの子供を保育所であずかる (1/25-01:08:07)
* 尋軌 > これって保育所って一箇所なんですかね?各箇所においておきたいですが、設定上で (1/25-01:08:59)
* 結城由羅 > どうなんかね? (1/25-01:09:51)
* 結城由羅 > アイドレス的に設置できるのは1箇所だけど (1/25-01:10:12)
* 可銀 > 子供には真っ直ぐ育ってほしいので、社会科見学出来るようにして、働くお母さんを見せてあげられるようにしたり?? (1/25-01:10:13)
* 尋軌 > まぁ、同じような保育所が施設と傍に作られたでいくか… (1/25-01:10:27)
* 結城由羅 > その効果は10倍とかなんかあった気がする(民間でもまねするとか) (1/25-01:10:35)
* 結城由羅 > 見学会が定期的におこなわれてるとかあってもいいかもね<社会科見学 (1/25-01:11:08)
* 尋軌 > なるほど。効率的ではありますからねぁ (1/25-01:11:17)
* 可銀 > 設定国民も建設したりするのですね >10倍 (1/25-01:12:54)
* 結城由羅 > うい (1/25-01:13:16)
* 可銀 > 他に何か あると良さそうなのは・・・(思案中 (1/25-01:14:29)
* 尋軌 > まぁ、I=D工場の下請けに部品工場があれば女性でも働けるかも? (1/25-01:15:29)
* 可銀 > あぁ あれだ。 食堂を共有して 親子でごはん食べられるようにっ (1/25-01:16:09)
* 尋軌 > おぉーなあるほど (1/25-01:16:31)
* 結城由羅 > 親子どんぶり(何か違う (1/25-01:16:52)
* 可銀 > Σ ww >親子どんぶり (1/25-01:17:22)
* 尋軌 > ・・・・(聞かないふりをした) (1/25-01:17:59)
* 可銀 > あと、喜んで貰えそうなのは・・ (モグモグ(何 (1/25-01:18:40)
* 松永 > 保育所内に出張診療所みたいなのがあれば、親御さんも安心できますかね(モグモグ (1/25-01:19:11)
* 可銀 > あぁ 確かにっ (1/25-01:19:38)
* 可銀 > 母子家庭のメンタルのサポートっ >親御さんも安心 (1/25-01:20:38)
* 結城由羅 > 中央病院あたりから派遣でー (1/25-01:20:43)
* 可銀 > あーんど 病気も安心 (1/25-01:21:01)
* 尋軌 > これにBALLSを加えるのが超むずかしいですねw (1/25-01:21:42)
* 結城由羅 > BALLSは子守役じゃないの? (1/25-01:22:01)
* 可銀 > ですねぇ 思いついたのは (1/25-01:22:32)
* 可銀 > グランパが 幼稚園の先生してたので >子守約 (1/25-01:22:54)
* 松永 > 自分もそんな感じですね (1/25-01:23:06)
* 結城由羅 > 退役したグランパが子守してた アララの (1/25-01:23:29)
* 尋軌 > そうなんだーへー (1/25-01:23:42)
* 松永 > 食堂で飲み物運んでくれるとか (1/25-01:23:52)
* 可銀 > あぁ 足元転がっててくれるだけで私はっ(マテ (1/25-01:24:22)
* 結城由羅 > いつだったかな 白オケあたり (1/25-01:24:29)
* 結城由羅 > なぜか可銀研究所長が保育園に出没するわけですね (1/25-01:24:58)
* 可銀 > Σなんとっ >アララの子守 (1/25-01:25:02)
* 結城由羅 > 「BALLSの整備に来ましたよー(によによ)」 (1/25-01:25:20)
* 結城由羅 > あれ?違ったっけ (1/25-01:26:12)
* 可銀 > えぇ 正直私がリアルアイドレス住人なら毎日保育園で子供&BALLSと一緒にいる自信がww (1/25-01:26:28)
* 結城由羅 > 保育園のアララ:http://blog.tendice.jp/200602/article_46.html (1/25-01:26:36)
* 可銀 > 白オケ は詳しくないのです >なんとっ (1/25-01:26:58)
* 結城由羅 > グランパは出てこなかったかなぁ (1/25-01:28:24)
* 可銀 > ほんとだw >保育園のアララ (1/25-01:28:26)
* 可銀 > グランパー はどうなんでしょうね 物理域的に無理?? >保育園 (1/25-01:30:33)
* 尋軌 > えっと、とりあえず復興のためにアイドレス枠&HQ化作業ということで頑張っていきましょう。137に関しちゃ、方針きまってからで (1/25-01:32:40)
* 結城由羅 > 時系列的に無理だったかも (1/25-01:32:54)
* 結城由羅 > ういー (1/25-01:32:59)
* 可銀 > 了解です。 (1/25-01:33:06)
* 可銀 > あぁ そちらですか >時系列的に (1/25-01:33:25)
* 結城由羅 > 適当にできたら作業掲示板へ投げてー (1/25-01:33:37)
* 尋軌 > ということで鼓舞をして私は失礼します。おやすみなさーい (1/25-01:33:40)


  [No.250] [固定URL] 保育園SS 投稿者:ソーニャ  投稿日:2009/02/03(Tue) 15:03:56


・保育園設立の経緯
 世界忍者国には、ここ最近でかなりの数の【保育園】が設立されている。これは、ケルベロス作戦の折に戦災でよりどころをなくした子供達の保護、夫を亡くした妻子の国内雇用の推進、国外流出者の呼び戻しといった戦後、世界忍者国内に残された大きな爪痕を癒す為、国内政策の一環として早急に整備がすすめられたものである。

・保育園の現状
 【BALSS】がコロコロと広い庭を転がる。【子供たち】がきゃっきゃとはしゃぎながらそれを追いかけて遊んでいる。その様子を見守りながら【保母】さん達は、まだ歩く事もおぼつかない乳児達の世話に奔走していた。端から見ても保母さんは忙しそうだ。
 BALSSのおかげで幾分かは保母さんの作業負荷は軽減されているものの、現状は人手が足りていない状況にある。これは、人狼領の男達がいなくなったことで女性が働くほかない状況が発生し、保育園に預けられる子供の人数が極めて多くなったのである。保育園側も対応を行なっているがまだまだそれが行き届いているとは言いがたい。

・ある日の保育園
 園長先生は事務室で難しい顔で帳簿とにらめっこ、むー、国からの助成金も出ているけれどもう少し職員の数を増やせないかしらと考えている。どこかに削れる出費がないものかと探しているのだ。
「こんにちはー!」
「あら、ソーニャさんいらっしゃいませ」
「えへへ、また遊びに来ちゃいました」
「まぁ、園児達も喜びますわ」
 ここ最近ソーニャはこの保育園を見て回っている。元が子供好きなのだ。お話を読み聞かせたり、一緒に遊んだりと、実に楽しそうにやっている。今日も、絵本を片手に子供達読んでみせていた。お話が終わると子供達は次第にまどろみ、お昼寝の時間を過ごす。あどけない表情で眠る子供達を見ながら、再びソーニャは園長先生と会話する。
「いつも、助かりますわ」
「いえいえ〜、とっても楽しいです、それでここ最近はどんな感じですか?」
「もう少し職員の数を増やしたいですね」
「なるほど、確かに年長組にも保母さんがしっかりついて居た方が良いように感じました、設備はどうですか?」
「遊具や、教育関連道具は申し分ない数を揃えて頂いてますのでとても助かっています。………そうですね、出来れば保育園の外での教育を受けさせてあげたいと考えています。畑で芋掘りや、水族館、動物園の見学等ですね」
「分かりました、藩王様、エミリオに伝えておきます。それにHOKKE財団からの支援を得ています色々教えていただければ、提案、反映させていきます」
「心強いです。一昔前までは上が何をやっているのか正直気味悪く思っていましたが、こうして直に接してみると違うものですね」
「ええ、話してみなくちゃ分からない事、実際に見てみないと分からないもの私達もようやくそこに気がつくことができたんです。それでは園長先生、また来ます!」
(ソーニャ、ストーリーテラーのアイドレス着用で、行動を行なっています)


・保育園の今後
 設備投資が先行したためか、現状はこれを維持する人員不足が指摘されている。また、教育面では、園内での教育だけに留まらず一般社会の見学や農業体験学習等を通じた課外学習などを強化する要望が上げられている。コレに対し国内では保母さんの募集枠を広げるとともに保母資格試験の回数を年2回から年4回に拡大、国内の学校への就職の呼びかけ、HOKKE財団のから援助資金による復興予算の見直し等が行なわれる。
 関連して、国外に流出した国民の呼び戻しが軌道に乗ればさらに保育園の需要は高まる見込みであることから、可決される見通しである。


  [No.258] [固定URL] 修正版 投稿者:ソーニャ  投稿日:2009/02/05(Thu) 21:34:26

・保育園設立の経緯
 世界忍者国には、ここ最近でかなりの数の【保育園】が設立されている。これは、ケルベロス作戦の折に戦災でよりどころをなくした子供達の保護、夫を亡くした妻子の国内雇用の推進、国外流出者の呼び戻しといった戦後、世界忍者国内に残された大きな爪痕を癒す為、国内政策の一環として早急に整備がすすめられたものである。

・保育園の現状
 【BALSS】がコロコロと広い庭を転がる。【子供たち】がきゃっきゃとはしゃぎながらそれを追いかけて遊んでいる。その様子を見守りながら【保母】さん達は、まだ歩く事もおぼつかない乳児達の世話に奔走していた。端から見ても保母さんは忙しそうだ。
 BALSSのおかげで幾分かは保母さんの作業負荷は軽減されているものの、現状は人手が足りていない状況にある。これは、人狼領の男達がいなくなったことで女性が働くほかない状況が発生し、保育園に預けられる子供の人数が極めて多くなったのである。保育園側も対応を行なっているがまだまだそれが行き届いているとは言いがたい。

・ある日の保育園
 園長先生は事務室で難しい顔で帳簿とにらめっこ、むー、国からの助成金も出ているけれどもう少し職員の数を増やせないかしらと考えている。どこかに削れる出費がないものかと探しているのだ。
「こんにちはー!」
「あら、ソーニャさんいらっしゃいませ」
「えへへ、また遊びに来ちゃいました」
「まぁ、園児達も喜びますわ」
 ここ最近ソーニャはこの保育園を見て回っている。元が子供好きなのだ。お話を読み聞かせたり、一緒に遊んだりと、実に楽しそうにやっている。今日も、絵本を片手に子供達読んでみせていた。お話が終わると子供達は次第にまどろみ、お昼寝の時間を過ごす。あどけない表情で眠る子供達を見ながら、再びソーニャは園長先生と会話する。
「いつも、助かりますわ」
「いえいえ〜、とっても楽しいです、それでここ最近はどんな感じですか?」
「もう少し職員の数を増やしたいですね」
「なるほど、確かに年長組にも保母さんがしっかりついて居た方が良いように感じました、設備はどうですか?」
「遊具や、教育関連道具は申し分ない数を揃えて頂いてますのでとても助かっています。………そうですね、出来れば保育園の外での教育を受けさせてあげたいと考えています。畑で芋掘りや、水族館、動物園の見学等ですね」
「分かりました、藩王様、エミリオに伝えておきます。それにHOKE財団からの支援を得ています色々教えていただければ、提案、反映させていきます」
「心強いです。一昔前までは上が何をやっているのか正直気味悪く思っていましたが、こうして直に接してみると違うものですね」
「ええ、話してみなくちゃ分からない事、実際に見てみないと分からないもの私達もようやくそこに気がつくことができたんです。それでは園長先生、また来ます!」
 そういってソーニャは帰って行く。
 彼女はここ最近国内の様子をつぶさに観察しながら、国民の意見や、要望を聞き取り続けていた。この動きは、彼女だけにとどまらず世界忍者国の主要なメンバーにも広がりを見せていた。


・保育園の今後
 設備投資が先行したためか、現状はこれを維持する人員不足が指摘されている。また、教育面では、園内での教育だけに留まらず一般社会の見学や農業体験学習等を通じた課外学習などを強化する要望が上げられている。コレに対し国内では保母さんの募集枠を広げるとともに保母資格試験の回数を年2回から年4回に拡大、国内の学校への就職の呼びかけ、HOKE財団のから援助資金による復興予算の見直し等が行なわれる。
 関連して、国外に流出した国民の呼び戻しが軌道に乗ればさらに保育園の需要は高まる見込みであることから、可決される見通しである。


(文章担当:ソーニャ/ヴァラ/モウン艦氏族/スターチス)



※ソーニャ、以下のアイドレスを着用して保育園へ乗り込んでいます。
・高位森国人+ストーリーテラー+ハンターキラウイッチ+テストパイロット

体:筋:耐:外:敏:器:感:知:幸
5:3:4:13:8:9:9:11:8

ストーリーテラーの特殊
*ストーリーテラーは外交戦行為が出来、このとき+3の修正を得る。
*ストーリーテラーは物語を語る際に外見に評価+3される。
*ストーリーテラーは助言を与えることでき、与えられた存在は次回判定時に+1の修正を得る。


  [No.273] [固定URL] SS 投稿者:桂林怜夜@世界忍者国  投稿日:2009/02/19(Thu) 01:05:54

働く母親に必要な援助を。
これが世界忍者保育園設立のきっかけの一言だった。

「与えるものじゃなく、自立を促すものにしたいねう」
国内の働く女性の筆頭、どころか、数人分以上の仕事をこなす結城由羅藩王が重々しく口を開いた。
「国が守ることもできますが、それだと彼女達や子供達は一生誰かに頼って生きていかないといけない。何より国の補助や資金の援助には限界があります」
鐘音財務大臣が続ける。
「それなら職場と保育園からですね」
「トワイライトスクールも併設しましょう」
わいわいと皆から意見が出る。
「でも、保育園で過ごすのは子供なんだから、子供中心で考えましょう」
何気ないエド・戒の一言が、今後の流れを大きく変えることになった。

「どのようなこれからの世界忍者国の子供になって欲しいか」

黒板に大きく書かれた文字の前に、学級委員よろしくみはえる元摂政が立っている。黒縁眼鏡に学生時代のローブのような制服。横には真っ赤なミニのスーツと眼鏡着用の藩王。
「意見のある人ー」
はい、はい、と元気よく手が上がる。何故か皆、学生服姿だ。
「まずは元気に逞しく」
濃紺摂政の答が黒板に書き込まれる。
「全てを受け入れる大らかな心が我が国の美徳ですよ」
尋軌摂政。今回、子供の気持ちを考えるために学級会風にしたのは彼だが、どこから人数分の制服を集めてきたのかは何も言わない。サイズがぴったりで、皆の出身校に似ていることも謎だった。だが、世界忍者国では普通のことである。
「ちゃんと計画性のある子に。行き当たりばったりで傭兵してちゃめーですね」
可銀工場長の言葉に、一瞬沈黙が広がる。
「計画性・・・・まずは宿題をきちんとする子に?」
「宿題は夏休みの最後の日にやっていたネウ」
「奇遇ですね。私もです」
「私も」
「やらなかった(えっへん)」
以下略。
「夏休みの宿題は最初の数日で終わらせるものですよー」
「いえ・・・・・、毎日するものですー」
数人の女性の意見は南国の太陽に対する森の霞のようにはかなく消えていった。

ー黒板が真っ白に埋め尽くされた頃ー
「まず、理想的な国民を考えよう」
意見が出すぎて、保育園の方針が決まらないという事態になりつつあったので、話題が変えられた。
大事な部分はみはえる委員長がノートに書き込んでいる。
「理想的な国民・・・・・」
「わたしわたしー」
「美少年ハンターだらけの国って怖くない?」
「へーかとくろじゃー」
「いや、待て」
くぅの意見にビシと教鞭を突きつける結城由羅先生。ほんのり頬が赤い。
「私は・・・・うっかりだからダメです」
「ぼくー」
「駄犬は黙ってろ」
「となると・・・・・」
一堂、じっとただ一人を見つめる。
「カヲリさんしかいないねう」
「優羽・・・・・優しい気持ちを持った子に」
「それだ!!」
「犬と猫との融和の象徴にもなりますからね」
「玄乃丈さんは犬じゃないですー!!私も猫妖精じゃないですし・・・・」
優しいが故に、それ以上強く言えなかった優羽カヲリの目に、によによした一堂の視線が酷く鋭く突き刺さったのだった。


  [No.275] [固定URL] SS ぼーるず 投稿者:桂林怜夜@世界忍者国  投稿日:2009/02/19(Thu) 02:03:34

お母さんとは?

「こ・こ・は。独身者が決めるのがいいですねー」
「現実を知らない方が理想を語れますよねー」
摂政たちは頭を悩ませていた。
いきなり、『お母さんとは?』という壮大な命題を纏めるように言われたのだ。
保育園に設置する予定のBALLS。限りなくTLO部分を削除することが求められたBALLSなのだが、では必要な機能は何なのだろうか?

BALLS達がいてくれれば、保母さんの助けになるし
子供たちの友達にもなってくれる。

可銀工場長の要請を受け、上記の依頼を満たす条件を取捨選択することとなった。
一部から盛り上がった青いタヌキ型ロボットは、TLOの極みだった為に却下された。
結局、保母さんが一番近く、理想的な保母さんはお母さんみたいな人、だった。では、理想的なお母さんは?という疑問が出た時点で女性陣が逃げたのだ。照れたとも言う。
そして、残された男達は机を囲んで呪詛のようなうめき声を出し続けるのであった。

彼女もいないのに、何故・・・・・。
同じ誕生日の来須にはニーギという可愛い彼女がいるのに・・・・・
延々と6ニムトをしながら、呪いの言葉を吐き続ける摂政’s。
いいお母さんとは一体?
いいお父さんとは一体?
そもそも彼女って何だ?
きっと可愛くて
きっと優しくて
きっと手料理作ってくれて
きっと朝は優しく起こしてくれて
きっと冗談で場を和ませてくれて
きっと・・・・・・
「俺、尋軌さんって書いて提出すればいい気がしてきた」
「まて。現実に騙されるな!夢を!夢を手放すんじゃない!」
「だって、尋軌さん、さっきからお茶を淹れてくれて、優しいし」
「でも、オヤジと喧嘩している時は優しくなかったな」
「ああ、悪戯しててもすぐに追いかけてきて怖かったんだ」
「隠れててもすぐに見つかるしな」
「後ろにも目があるってああいうことを言うんだろうな」



「と、いうわけで試作品。名付けてBALSSです」
ころん、と転がってきたのは見た目は普通のBALLSだった。
「BALLS?」
「いえ、BALSSです」
自信を持って差し出す可銀工場長。
「Sは牧羊犬のSなんです」
「ふーん」
と短く呟く藩王の前で、可銀工場長が手にした普通のボールを遠くへ投げた。すると、BALSSが猛スピードで転がって、ボールを追い越し、跳ね返す。何度繰り返しても、ボールが一定の距離から離れないようにしてある。
「子供が怖いのは行方不明になることと飛び出すことですから。園内から飛び出すおもちゃは全て回収し、子供達も外に出さないように設定してあります」
「おー」
「数タイプに色分けして、それぞれに個別の機能を持たせることでTLO化を避けてあります」
ぱちぱち、と手を叩く藩王。
「人格を持ってしまうとTLOとなってしまうのですが、子供たちの優しいパートナーになれるように調整していきたいと思います」
ぺこり、と頭を下げた工場長の足元で、違う色のBALLS達が、疲れ切った男達をベッドへと運んでいくのだった。


  [No.294] [固定URL] 佐々木哲哉(ACE) 投稿者:優羽カヲリ  投稿日:2009/03/19(Thu) 23:58:52

佐々木哲哉(ACE)の作業データはこちらで

L:佐々木哲哉 = {
 t:名称 = 佐々木哲哉(ACE)
 t:要点 = ちょいワル,スマート親父,恐るべき幸運
 t:周辺環境 = 世界忍者国


  [No.295] [固定URL] 佐々木哲哉(ACE)イラスト 投稿者:優羽カヲリ  投稿日:2009/03/20(Fri) 00:00:28
佐々木哲哉(ACE)イラスト (画像サイズ: 450×360 39kB)

す、すみませ…orz


  [No.353] [固定URL] SS(9割) 投稿者:久堂尋軌  投稿日:2009/05/04(Mon) 01:14:13

/*/

 優羽玄乃丈と優羽カヲリの結婚式は世界忍者藩国をあげて大々的に行われた。藩国の食料庫から振る舞い酒までで花見も兼ねて国民総手での大騒ぎである。
 御祝い兼花見会場で盛り上がっている中を、警備責任者に任命されたくぅは彼方此方で屋台で買い食いをしていた。

「ん…美味しい…あ、おじさーん。この美味しそうなたこ焼きもおねがーい」

 警備をしに来たのか買い食いをしに来たのか判らないまでに、両手を屋台の食べ物でいっぱいにしながら人の波を抜けていく。

「はぁ〜しかし、どこに行ったんだ?あの狼…まったく、総責任者だろうに…」

 口の中が空になると、買ったばかりのたこ焼きをほおばりながら思い出すように何度もため息をついていく。もちろん、食べている時はため息などでないのだが。
 彼女はある人物を探していた。副王(仮)の大神重信その人である。藩王より今回の警備を受け持った総責任者。なのに、いつのまにか警備用のテントを抜け出して行方不明になっているのだ。さすがに”あの”副王を制御するとなると人選は限られてしまい、余裕ができていた彼女が捜索に選ばれたのである。

「とりあえずは買い食いできるからいいけど…さすがにとっちめないとわからないかな…もう。って…あの声は…」

 残りが更に途中で買ったクリーム薄皮鯛焼きのみになったところで、聞いたことがある声を耳にしてくぅは声の元へと近づいていく。

「いた〜〜!この狼!飲んだくれてないで、さっさと仕事にもどらんか〜〜!!」
「ん…あ、くぅか。くぅも飲む?これ、このおっちゃんにもらったー!」

そう言いながら真っ赤な顔をした大神は、くぅに一升瓶を差し出して更に空いている手で隣で座っていた男性の肩を親しげに叩いた。

「えーい、もらうのはいいが仕事終わってからにしろやーーー!って、狼の相手してるなんて…なんて不幸なっ…げげぇっ!」

 大神が親しげに酒を酌み交わしていた人物を見て、くぅは驚愕した。何せ、警備テントを出かける前に渡された写真の人そのままだったのだから。【スマートな親父スタイル】で傍目は【チョイ悪】風。久堂摂政あたりがみれば『モ●ッコの●』とかマニアックに言いかねないイカした中年男性。

「え、えええっ!も、もしかして…アルファシステムの佐々木哲哉様でしょうか…」

 酔っている大神を無理やりどかせながら、さすがに恐る恐ると聞いてみると男性は笑みをみせながら

「えぇ、そのとおりですが…よくわかりましたね。」
「藩王より連絡が来ておりましたので。この度はこの狼がご無礼を働いてしまい申し訳ありません!」
「いえいえ、彼とは気分よく飲めましたよ。気にしないでください。」
「は、はい!ありがとうございます。よろしければ、藩王に会っていただけませんでしょうか?私がご案内させていただきますので…」
「まぁ、今日は御祝いの席ですし固いことは言いっこなしで。そのうちに会う機会もあるでしょうから…」

そう微笑みながら社長は大神によって注がれた日本酒を飲みつつ答えると、笑ってみせて。

「とりあえずは、彼をもう少しおかりしますね。もう少しこの国のこととか教えても欲しいので」
「は、はい!好きに使っていただいて結構です!それでは、私は報告に行かなければいけないので失礼します!」
「おねえちゃんによろー」

 くぅが影で握りこぶしを握りしめつつもその場から離れると、二人は今度は花を楽しむように言葉少なく飲み始めた。

「…社長…、ミチコさんこっちに引き込めないっすかね?」
「ぶっ!い、いきなり凄いこというな…って…」

 花を見あげつつも大神の突然の発言に、佐々木は思わず飲みかけだった酒を噴いて大神の顔をみると、佐々木は「ほぅ」と小さな声で呟きながら大神の変化に気がついた。
 長年の知り合いな結城や濃紺がその顔つきを見れば、きっと驚愕するに違いない。顔は酒で赤く酔ってはいたが、真剣な眼差しで佐々木のことを見ているのだ。まさしくそこにいるのは、世界忍者国の副王であり、人の上に立つことを経験した漢の顔だった。

「わかった…なんとかチャレンジしてみよう。期待はしないでくれ?それに…君にその顔は似合わんよ」

苦笑しつつも、返事を返せば凛々しくしていた大神の目は再びトロンとなって嬉しそうに。

「んじゃ、社長!そういうことでよろー!」

そうして二人は花の下で再び酒を飲み始めていくのだった…。


  [No.358] [固定URL] 提出してきました 投稿者:結城由羅@世界忍者国  投稿日:2009/05/14(Thu) 00:26:53

http://blog.tendice.jp/200808/article_2.html
以下のように提出してきました。

お世話になっています、世界忍者国です。
新規アイドレスが完成しましたので提出させていただきます。

10:世界忍者国:佐々木哲哉(ACE):13:http://richmam.xtr.jp/neokingdom/?%A5%A2%A5%A4%A5 %C9%A5%EC%A5%B9%2F%BA%B4%A1%B9%CC%DA%C5%AF%BA%C8%A1%CA%A3%C1%A3%C3%A3%C5%A1%CB

以上よろしくお願いいたします。


結城由羅@世界忍者国
2009/05/14 00:25


  [No.376] [固定URL] HQ継承申請記事 投稿者:久堂尋軌  投稿日:2009/06/26(Fri) 00:01:04

お世話になっております、世界忍者国です。
新アイドレス公開にともないまして、HQの継承申請を申し込みたいと思います。

10:世界忍者国
佐々木哲也(ACE):HQ継承1代目
取得日:2009年6月20日
継承元アイドレス:須田直樹(ACE)
継承元アイドレスページ:ttp://richmam.xtr.jp/neokingdom/?%A5%A2%A5%A4%A5%C9%A5%EC%A5%B9%2F%BF%DC%C5%C4%C4%BE%BC%F9%A1%CA%A3%C1%A3%C3%A3%C5%A1%CB
継承元HQ根拠:ttp://blog.tendice.jp/200707/article_63.html
提出ページ:http://richmam.xtr.jp/neokingdom/?%A5%A2%A5%A4%A5%C9%A5%EC%A5%B9%2F%BA%B4%A1%B9%CC%DA%C5%AF%BA%C8%A1%CA%A3%C1%A3%C3%A3%C5%A1%CB
イグドラシルページ:http://richmam.xtr.jp/neokingdom/?%A5%A4%A5%B0%A5%C9%A5%E9%A5%B7%A5%EB
適用内容:全能力+1


よろしくお願いします。


  [No.374] [固定URL] 新世界忍者 投稿者:結城由羅@世界忍者国  投稿日:2009/06/15(Mon) 01:26:21

現在、要点開示申請中。
http://blog.tendice.jp/200901/article_27.html

お世話になっております、世界忍者国です。
残3枠のうち、1枠を申請させていただきます。

○新規アイドレス要点開示申請
10:世界忍者国:未開示
変化の術(技術)⇒新世界忍者(職業)
組み込み元着用アイドレス ⇒ 高位森国人+猫妖精+世界貴族+世界忍者
藩国の要点ページURL:http://richmam.xtr.jp/neokingdom/?%C8%CD%B9%F1%A4%CE%CD%D7%C5%C0
備考:
【高位森国人+猫妖精+世界貴族+世界忍者】
の「猫妖精」を入れ替えて、
【高位森国人+新世界忍者+世界貴族+世界忍者】
にさせていただきます。
また、着用アイドレス12枠は、
4番目の【高位森国人+忍者+猫妖精+世界忍者】
と入れ替える予定です。

残2枠については改めて申請させていただきます。
以上よろしくお願いいたします。


  [No.391] [固定URL] 要点開示 投稿者:久堂尋軌  投稿日:2009/07/25(Sat) 21:20:55

09/06/15:新世界忍者(職業):世界忍者国
L:新世界忍者 = {
 t:名称 = 新世界忍者(職業)
 t:要点 = 加速装置,シュリケン銃,より長いマフラー
 t:周辺環境 = 採掘場で背後爆発

こちらになっています


  [No.392] [固定URL] 質疑相談案 投稿者:久堂尋軌  投稿日:2009/07/25(Sat) 21:26:50

おせわになっております、世界忍者国です

新世界忍者の要点開示についてご相談があります。

Q1:要点の【加速装置】なのですが、解釈に戸惑っております。
そこで数案浮かびましたので、次のうちでTLOの危険があるものがあるかどうか教えていただけないでしょうか?

1:忍術技術+機械技術で加速装置をつくる(整備士枝)
2:忍術技術+魔法技術で加速装置をつくる(ハンターキラウィッチ枝)
3:忍術技術+世界忍法技術で加速装置をつくる(世界忍者ならびE137枝)
4:忍術技術+努力と根性理論で加速装置をつくる
5:忍術技術+機械技術+魔法技術で加速装置をつくる(全枝混合)

Q2:芝村さんのお勧めは上記の案でありますでしょうか?上記にないのならばアドバイスしていただけませんでしょうか?

よろしくお願いいたします。

1111


  [No.410] [固定URL] 新世界忍者イラスト 投稿者:優羽カヲリ  投稿日:2009/09/09(Wed) 22:39:11
新世界忍者イラスト (画像サイズ: 600×450 88kB)

描いてみましたー(ばたり)
だめそうなとこがあったら教えてくださいですー


  [No.414] [固定URL] シュリケン銃 投稿者:久堂尋軌  投稿日:2009/10/01(Thu) 00:38:47

【シュリケン銃】

世界忍者国が成立する前、その国は忍者国と言った。
その国は忍者による国であり、忍者らしい文化を誇っていた。
それゆえに発展しなかった文化がある、それは銃による文化であった。

忍者国を知ることができる数少ない資料のうちの一つが先日発見された。
世界忍者国の可銀・優羽カヲリ・エド戒の通称『世界忍者国の良心』チームである。

「可銀さーん、書庫にあったうちで参考になりそうなのもってきましたー ><」
「ありがとうございます〜。とりあえずそこに置いておいてください」
「んしょんしょ…しかし、凄い量ですねぇ…」

三人は王である結城由羅より新世界忍者で使う武器の開発を命ぜられて、温故知新の名のもとに忍者からヒントを得るべく調べはじめた。
そして、見つかった資料…『〜忍者の秘密〜月光の章』によると、古の秘密部隊の教えにこういうものがあったと書いてあった

「銃は最後の武器だ、手裏剣を使え」

三人が調べた結果、忍者が銃を使わない理由として最古のものと推測された。
忍者は隠密行動を主としており、音が立つ銃はあまり良い武器とは言えない。
しかも、当時は緑色の某微声拳銃は開発されていなかったのだから仕方ないと言えた。

そして、現在の世界忍者国…世界忍者は忍者とは微妙に違うと言えるだろう
とても派手なカラーで摩天楼のビルを飛び跳ねていき、友誼の為には世界を敵に回すことも恐れない。
もっとも効果的な攻撃を行うことにためらいはないのだ。

だからといって、新世界忍者も同じ派手にするのは容易ではあるが発展性を求めるものである。
そして開発されたものが、新世界忍者が手にもっている【シュリケン銃】であった。

シュリケン銃において特徴がいくつかあるが、まずはそのカードリッジシステムといえるだろう。
カートリッジを変えることで、普通の殺傷能力のある手裏剣と非殺傷能力の硬質円盤を発射しわけることができるのである。
(欠点としては、硬質円盤の方が厚い為に手裏剣の半分の数しかカードリッジに入らない)
しかも、射程に関しても付属のライフル用部品を付け替えることによってある程度は伸ばすことも可能としていった
付属の部品の付け替えで、狙撃仕様のライフルと連射仕様のマシンガンへと変えることもできる。

「それで、安全装置ってどうするの?さすがに子供まで使えちゃったら拙いし…」
「そこはお任せください、本体の開発で丁度いい条件がでてたのでそれを採用することにしました」

安全装置は絶対に必要なものであった、流石に手裏剣を打つのだから当たり前である。
そこで新世界忍者の本体で使われている【世界忍者ならあんなギャグみたいな展開で死ぬわけない】の能力の応用であった。
シュリケン銃の安全装置を新世界忍者が放つギャグにのみに反応するようにしたのだ。
つまり、殺傷許可がギャグをいうことなのだからある意味性質がわるかった

「「「え、ギャグ言うのが安全装置なんですか…」」」

さすがに、予想がすぎたのか誰もが呟いたという。
一般的には高根源力のみが使えるようにするのが普通では、考えることもできない安全装置の開発
さすが世界忍者国である。

「でもー戦闘中にギャグなんて言えるかなぁ…」
「そこは大丈夫です、陛下。どんな寒いギャグでも安全装置が解除されるようになるので」
「…それって、子供でも解除できるってことじゃね?」
「あ…でも、大丈夫ですよ!シュリケン銃は真に面白いことは反応しないので!」
「それは寒いギャグのみに反応するってことなのね…」

本当に面白いこと…それをコンスタントに言えるのならば、それは忍者ではなく芸人をめざすべきであった。


  [No.420] [固定URL] 提出済 投稿者:結城由羅@世界忍者国  投稿日:2009/10/10(Sat) 01:26:09

ひろきしゃんが出してくれました。

http://blog.tendice.jp/200808/article_2.html

ありがとうありがとう。


  [No.485] [固定URL] HQ継承申請記事 投稿者:久堂尋軌  投稿日:2010/01/05(Tue) 23:11:04

お世話になっております、世界忍者国です。今回は新世界忍者のHQ継承申請に参りました。

10:世界忍者国



新世界忍者:HQ継承第1世代
・取得日:2009年11月21日
・継承元アイドレス:変化の術(技術)
・継承元アイドレスページ:ttp://richmam.xtr.jp/neokingdom/idress/EV137/index.html
・継承元HQ根拠:http://blog.tendice.jp/200902/article_13.html
イグドラシルページ:http://richmam.xtr.jp/neokingdom/?%A5%A4%A5%B0%A5%C9%A5%E9%A5%B7%A5%EB
・適用内容:外見+1

よろしくお願いいたします。


  [No.226] [固定URL] 検討スレッド 投稿者:結城由羅@世界忍者国  投稿日:2009/01/26(Mon) 00:53:08

取得希望があればこちらへ。


  [No.375] [固定URL] 傭兵軍設立 投稿者:結城由羅@世界忍者国  投稿日:2009/06/15(Mon) 01:45:10

ちょっと検討中。
質疑用メモ。

仙台花見オフにて、人狼領兵が150万ほど生き残っており、勢力を増やしながらあちこちで雇われているとのお話があったと伺いました。

Q1.その後夢の剣での被害などがありましたが、現状どのくらい生き残っていますでしょうか?

Q2.生き残っているようであれば、今後敵に雇われて闘ったりすると心が痛みますので、できれば国の方で雇用を検討したいと思っております。世界貴族(職業)から派生する傭兵軍設立(イベント)を開示することにより、彼らを自国で雇用することは可能でしょうか?

Q3.傭兵軍設立(イベント)が使用できない場合、彼らを雇用するなんらかの方策はありますでしょうか?


  [No.351] [固定URL] 警察署HQ計画用枝 投稿者:久堂尋軌  投稿日:2009/05/02(Sat) 23:36:22

HQ化作業における枝です


  [No.352] [固定URL] HQ用SS 投稿者:久堂尋軌  投稿日:2009/05/02(Sat) 23:37:13

藩王結城由羅の一言から始まった警察署の改築は、一挙に国民の注目を浴びることになった。

「えっと…取材ですか?摂政みずから?」
 
 警察署長である黒にして真珠のロイ・バウマンに取材の申し込みがあったのは警察署の改築が9割ほど終わったころであった。数人のスタッフとともに申し込みに来た久堂尋軌が署長に名刺を差し出して。

「あ、今日の私の肩書は摂政じゃなくてプロデューサーなんですよ。久堂Pとでも呼んでください」
「はぁ…えっと、取材の媒体は雑誌か何かですか?」
「えぇ、雑誌とてーべーになります。あ、取材に関してはこの女の子が行いますので質問にお答えいただければと思います。これでも、アイドル候補生なので好きに弄ってもらっても構わないので」

そう笑っているプロデューサーの言葉に頬を膨らませながらも、リポーターの女の子は取材用の資料に目を通しながらスタンバイを始めていく。

/*/

 インタビューが始まって8割ほど消化したころ。
「それじゃ、この度の改築で更なる安全を国民のみなさんへということですね?」
「えぇ、藩王のご厚意ということで制服まで新しくしていただけましたし、更にパトカーと白バイも増やしていただきました。感謝しきれないくらいです」
「しかも、個人的にはその腰にさした鉄扇までプレゼントしていただいたとか」
「もうしわけありませんが、そこはプライベートということで勘弁してください。」

苦笑しながら署長は答えると、真新しい柱に取り付けられた時計を見るとプロデューサーである久堂にちら見して終了を促した。
久堂はリポーターに合図を送ると、リポーターは〆の質問のページを捲って。

「それでは最後になりますが、国民の皆さんへのコメントをお願いいたします。」
「国民の皆さん、困った時は相談に来てください。できるかぎりのことをさせていただきますので」
「本日はありがとうございました。今回は警察署長黒にして真珠のロイ・バウマンさんにお話を御伺いたしました。では、また次回」

/*/

カーットの声と共に緊張が解けると、スタッフは挨拶とともに撤収の準備を始めて。

「お疲れさまでした。突然の取材だったのに随分と落ち着いてらしたですね。さすがです」
「なに、流石に藩王さまが見ているのに格好悪いところみせられないですからね」
「そうですね。編集が終わり次第、藩王さまに見ていただきます」
「おや?もしかして気づいていなかったのですか?藩王さま、ずっと見てましたよ?カメラマンになって…」
「へ?藩王さまはこの時間は執務のはず…ただでさえ溜まってるのに…」

署長の言葉にキッと久堂はカメラマンをみると、視線の先で片づけをしていたカメラマンは立ちあがって二人を見て。

「はっはっは、摂政もまだまだ甘いねう。しかし、この変装がわかるとは、さすが署長!」

そう言いながらカメラマンが自分の顎に指をかけると、ペリペリという音とともに樹脂でできたマスクが剥がれて藩王の顔が現れる。

「それでは、失礼して仕事に戻るねう。ひろきしゃんは片づけよろしくー。ではでは(どろん)」

正体を現したかと思えば、署長に投げキッスをして摂政に後のことを頼むと煙玉を床に叩きつけ、もくもくと立ち上る煙の中姿を翻す。
その様子をくくっ…と笑いつつ、警察署長はこの国を守ることを改めて思うのだった。


  [No.379] [固定URL] 世界忍者大学HQ計画・寄稿はこちら 投稿者:結城由羅@世界忍者国  投稿日:2009/07/04(Sat) 23:17:39

Lei像108体を記念して。
SSとかイラストとかここに寄せるといいYO!

L:世界忍者大学 = {
 t:名称 = 世界忍者大学(施設)
 t:要点 = 108のLei像,運動場,星型手裏剣
 t:周辺環境 = 青空
 t:評価 = なし
 t:特殊 = {
  *世界忍者大学の施設カテゴリ = 個人施設として扱う。
  *世界忍者大学の位置づけ = 教育施設として扱う。
  *世界忍者大学は所属する忍者系職業(名前に忍者とつく)の全判定に+4の修正を与える。
 }
 t:→次のアイドレス = ガマ召喚術(絶技),世界忍者戦隊(組織),手裏剣術(技術),世界忍者大学教授(職業)


  [No.380] [固定URL] 駅ビル準備枝 投稿者:結城由羅@世界忍者国  投稿日:2009/07/04(Sat) 23:24:24

駅ビルを取得する方向で動いてますので、それのための作業場所です。


  [No.395] [固定URL] ページたたき台 投稿者:結城由羅@世界忍者国  投稿日:2009/08/02(Sun) 11:46:49

駅ビルページたたき台、作りました。

http://richmam.xtr.jp/neokingdom/idress/station/index.html

・配色
・デザイン(大学のを流用)
・内容

への突っ込み募集中。


  [No.396] [固定URL] 設定? 投稿者:久堂尋軌  投稿日:2009/08/02(Sun) 20:00:07

突然だが世界忍者国の特徴の一つといえば、乱立している像と言えるだろう。
前までロイ像一種だけだったのだが、つい最近になって大学を設立した桂林怜夜騎士団長の像(通称Lei像)も加わることになった。

世界忍者国駅において、像は道案内代わりもあって現在3種類存在している。
まずは歴史あるロイ像は駅メイン口に大きいものが設置されていて、その姿は凛々しい立ち姿をもって駅を降りた人たちを見守っている。
ちなみに、スタンプラリーの置いてある台もロイ像で構成されている。

そして世界忍者大学へと続く世界忍者大学口には、駅前口のロイ像を見つめるような格好でLei像が顔を覗かせている。
Lei像は大学関係に計108体作られているが、今後はロイ像とのカップリング像としての建立が計画中であることは発表されているがモデル本人は否定中。

新たに作られたのは駅のエレベーターを通じて向かう人狼領地口を守る狼像である。それは狼らしく大地を4つの脚でしっかりと支えて構えている格好で、こちらの像のモデルはいくつか噂が存在していて、いずれも確定的なものではない。

1.人狼領地領主である副王(仮)の大神重信氏をモデルに作られた
2.国の救国の英雄の一人である優羽玄乃丈氏をモデルに作られた
3.藩王がネタとして許可をした

いずれにしても、この像は人狼領地への入口としてふさわしいものであり日々その雄姿を見せつけている。


  [No.399] [固定URL] SS? 投稿者:久堂尋軌  投稿日:2009/08/22(Sat) 00:30:07

/*/

「で…、拙者への用事は一体なんでござるか?」

ロイ・ケイリンが藩王に誘われて、半地下式になっている防音の部屋にやって来てから数刻が経っていた。

「すいません。ちょっと機材の調子が悪いみたいで…あ、こちらどうぞ…」
「いえいえ…ありがとうでござる」

ユキによって出された冷たいお茶をすすりながらも、その機材があるという隣の部屋をちらっとみた。
ぱっと見は録音機材みたいであったが、何のために自分が呼ばれたのかは謎である。

「いやぁ、お待たせ。今日お呼びしたのは他でもないのです。できれば、ロイさんにこの仕事をお願いしたく…」

そう言いながら音響を直していた白金優士と共に結城由羅が改めてお願いにやってきた。

「はぁ…(ペラペラ)…拙者でよろしいのでござろうか?」
「えぇ、ロイさんにしか頼めないのでお願いに来ました。ぜひ、よろしくお願いいたします」

そう言いながら、白金と二人で頭を下げた由羅はロイの前のテーブルにそっと白い封筒を差し出した

「些細ではありますが、こちらはお礼と…」
「いや、さすがにこの程度のことでお礼だなんて…っ!ありがたく頂戴いたす。微力ではありますが全力を尽くさせてもらうでござるよ!」

封筒の中身をチラッと見たロイは目をキラキラとさせながら決意表明して依頼された仕事をこなしていくのであった。

/*/

世界忍者国に環状線がやっと通ることになった。合併の際に作ることができなかった為、共和国の中でも輸送の面で苦労していた。
そんな環状線が開通するという1週間前、藩国の主たるメンバーは世界忍者国駅のプレオープンの為に駅を色々視察をすることになっていた。

「いやぁ〜立派な駅ができたよね〜。これでうちも益々発展ねう、傍にコンベンションセンターもできてイベントできるし!」
「…ロイケットじゃなければ、もっと喜べるんですけど…はぁ〜」

藩王と桂林怜夜が戯れながら?駅のあちこちを視察して歩いていると、環状線の肝であるプラットホームへとやってきた。

「さすがに開通前だと綺麗ですねぇ…あ、ちゃんと掃除業者とも契約しないといけませんね。国の玄関なんですから常に綺麗にしておきたいですもの」
「そうねうねぇ〜、立派ねう…お?もしかしてテスト車両でも入ってくるねう?」

二人がホームで呑気に話し込んでいると、列車の入ってくる合図がホームに響いてテスト用の車両である黄色い列車がホームへと入ってきた。
列車はテスト用とはいえホームの位置通りに停車すれば、一斉にドアが開いてホームに案内が響き渡る

『世界忍者国駅〜世界忍者国駅でござる〜。わすれものにはご注意くだされ〜』

案内の声を聞いた瞬間に怜夜は一気に腰くだけになってしまい、由羅に寄りかかるようにしてすがりついた。

「あ、あれはなんですか!!あの声!ロイの声じゃないですか!!」
「そのとおり。私が頼んで声を当ててもらった!」

怜夜の反応にしてやったりと嬉しそうにしながら、由羅は大きく胸を張って偉そうに言い放った…まぁ、実際に偉いのだが。

「こんなの却下です!!案内だったら他にも声のアテがあるじゃないですか!」
「だって、世界忍者の駅なんだよ?だったら、世界忍者が出迎えの声をやるのにどこに問題があるの?」
「…くっ…け、けど…ロイにどうやって頼んだんですか!こんなの普通は受けないですよ!」

興奮しながら藩王に捲し立てる怜夜の後ろに、突然の人影が降りてきた。

「それは…こういうわけでござるよ。Lei…」

怜夜のすぐ後ろに現れたロイは怜夜の腰をいきなり片手で抱くと、藩王に軽く礼をしながら誘拐するかのように怜夜を抱いて運ぼうとしていく

「何するんですか!!ロイったら、離してください!」

暴れる怜夜に藩王はニヨニヨしながら手を振って送りだして

「いやぁ〜ロイにお礼としてリゾートホテルの宿泊券あげたんだけど超頑張ってくれてね。だから、楽しんでおいでー」
「……っ!おぼえてなさーーーーーーーーーーーいぃ!!」

ロイと一緒にリゾートホテルへと向かいながら暴れる怜夜を見送ると、由羅は再び駅の視察をおこなうのであった。

こんな経緯を経て、世界忍者ロイ・ケイリンが環状線を使ってやってくる人たちに一番最初の案内をしている。この国を楽しんでほしいと願いながら

/*/


1111


  [No.400] [固定URL] 提出用 投稿者:久堂尋軌  投稿日:2009/08/24(Mon) 00:24:04

お世話になっております、世界忍者国です。
遅くなりましたが、駅&駅ビルの取得願いと、それに伴うお支払い、および駅&駅ビルページの提出をさせていただきます。よろしくお願いいたします。

1.駅&駅ビルの取得願いと、それに伴うお支払い
共和国環状線駅および駅ビルを取得させていただきますのでよろしくお願いいたします。
それに伴い、藩国口座より資金100億をお支払いいたします。

10:世界忍者国:資金-100(文殊財務表:ttp://maki.wanwan-empire.net/owner_accounts/11/cash_records?turn=14)

支払い金額根拠:ttp://cwtg.jp/qabbs/bbs2.cgi?action=article&id=4130

2.駅&駅ビルページ提出
共和国環状線駅および駅ビルのページを以下のように作成いたしましたので、提出させていただきます。よろしくお願いいたします。

ttp://richmam.xtr.jp/neokingdom/idress/station/index.html


  [No.454] [固定URL] 倉庫 投稿者:くぅ  投稿日:2009/11/28(Sat) 22:46:35
倉庫 (画像サイズ: 714×651 96kB)

大変遅くなりまして申し訳ありませんでしたー

簡易になってしまいましたが、倉庫を献上いたしまーす


  [No.464] [固定URL] 食料生産地用SS? 投稿者:くぅ  投稿日:2009/11/29(Sun) 21:56:10

亡国某日、世界忍者国内人狼領地、領主宅


「本日の予定は、学園地区の見回り、軍港にて新造船の進水式への出席。その後軍部パーティーでの挨拶」
片手にファイルを抱え、もう片方の手でファイルをめくる女が一人。

「だりー」
机の上に突っ伏してゴロゴロと上半身を転がす男が一人。

「午後の予定ですが、軍駐屯地にて演習の視察。その後農場にて・・・」

「うだー」

「農場にて・・・」

「だーりー」

「人の話を聞けぇぇー!!」

スパーン!と、気持ちのいい音が鳴り響く。
ファイルをめくっていた女がどこからか取り出したのかいつの間にか空いていた手にハリセンを握っていた。ついでに付け加えるなら、振り下ろした後であった。
「くぅちゃん痛いー。暴力反対ー」
ハリセンで叩かれた頭をなでながらぶーぶーと文句を垂れる男。

この男、ハリセンで頭を叩かれてはいるが旧人狼領地の藩王、大神重信である。


  [No.498] [固定URL] 食料生産地用SS<中間報告> 投稿者:くぅ  投稿日:2010/02/11(Thu) 19:05:55

亡国某日、世界忍者国内人狼領地、領主宅


「本日の予定は、学園地区の見回り、軍港にて新造船の進水式への出席。その後軍部パーティーでの挨拶」
片手にファイルを抱え、もう片方の手でファイルをめくるメイド服を着た女が一人。

「だりー」
机の上に突っ伏してゴロゴロと上半身を転がす男が一人。

「午後の予定ですが、軍駐屯地にて演習の視察。その後農場にて・・・」

「うだー」

「農場にて・・・」

「だーりー」

「人の話を聞けぇぇー!!」

スパーン!と、気持ちのいい音が鳴り響く。
ファイルをめくっていた女がどこからか取り出したのかいつの間にか空いていた手にハリセンを握っていた。ついでに付け加えるなら、振り下ろした後であった。
「くぅちゃん痛いー。暴力反対ー」
ハリセンで叩かれた頭をなでながらぶーぶーと文句を垂れる男。

この男、ハリセンで頭を叩かれてはいるが旧人狼領地の藩王、大神重信である。
大神はのそりと上半身を起こすと座っている椅子の背もたれに思い切り体重を預ける。椅子がギシィと軽く耳障りな音を立てる。

「それで農場の視察についてですが・・・」
くぅと呼ばれた女は勢いよく振り下ろしたハリセンを脇に抱え、息を整えて再びファイルを読み上げる。

「あ、くうちゃん今日の予定全部パスねー。マイハニーとデートだからー」
背もたれに身体を預けながらクルクルと座ったまま回る大神。
ピクピクとくぅの額に青筋が一本浮き出る。深呼吸をして湧き出た怒りを抑える。
「そういう事は早めにおっしゃってくれると嬉しいのですが・・・」
「だって今決めたもーん」
椅子に座りくるくると軽快に回る大神。

「っく、この・・っ」
くぅと呼ばれた女は怒りを抑えて落ち着けー、落ち着けーと小声で呟きながら再び深呼吸を繰り返して湧き上がる怒りを押し留める。
肩を震わせていたくぅだが、次第に震えが収まり深く息を吐くと大神に向き直る。
「で、では農産物生産区域より、新たな作物の栽培に成功したと報告がありました。それに伴い、現地でそれを使った料理の味見をしていただきたいとのことですがいかがなさいましょう?」
「毒見ー?」
くるくると回りながら聞く大神。
「えぇ、毒見ですね」
さらりと言ってのけるくぅ。
ちなみに、人狼領地の国民は相手が藩王であろうと遠慮はしない。


数分の間沈黙が場を支配する。キィキィと椅子が不快な音を鳴らしながら大神を乗せてくるくると回る。




「ハニーの作ったものしか食べなーい」

「言うと思ったよこのやろうめ!」
椅子の背もたれに手を掛け、回る椅子を更に高速回転をさせる。

「いぇーい。くぅちゃんもっとー」

上機嫌である。有体に言えば、遊園地に来てコーヒーカップに乗ってはしゃぐ子供のように。


しばらくの間大神のはしゃぐ声と耳障りな椅子の音が鳴り響く。


「あ、そういえばその衣装似合ってるねー。いえーい」
背もたれに身体を預けながらクルクルと座ったまま勢い良く回る大神は腕を前に突き出してグッと親指を立てる。
その言葉を聴き、くぅの動きがぴたりと止まる。

「やってられんわぁぁぁぁぁああああああ!!」
頭につけていたヘッドドレスを掴んで床に殴り捨てるくぅ。


  [No.499] [固定URL] Re: 食料生産地用SS<暫定報告> 投稿者:くぅ  投稿日:2010/02/13(Sat) 03:50:35

亡国某日、世界忍者国内人狼領地、領主宅


「本日の予定は、学園地区の見回り、軍港にて新造船の進水式への出席。その後軍部パーティーでの挨拶」
片手にファイルを抱え、もう片方の手でファイルをめくるメイド服を着た女が一人。

「だりー」
机の上に突っ伏してゴロゴロと上半身を転がす男が一人。

「午後の予定ですが、軍駐屯地にて演習の視察。その後農場にて・・・」

「うだー」

「農場にて・・・」

「だーりー」

「人の話を聞けぇぇー!!」

スパーン!と、気持ちのいい音が鳴り響く。
ファイルをめくっていた女がどこからか取り出したのかいつの間にか空いていた手にハリセンを握っていた。ついでに付け加えるなら、振り下ろした後であった。
「くぅちゃん痛いー。暴力反対ー」
ハリセンで叩かれた頭をなでながらぶーぶーと文句を垂れる男。

この男、ハリセンで頭を叩かれてはいるが旧人狼領地の藩王、大神重信である。
大神はのそりと上半身を起こすと座っている椅子の背もたれに思い切り体重を預ける。椅子がギシィと軽く耳障りな音を立てる。

「それで農場の視察についてですが・・・」
くぅと呼ばれた女は勢いよく振り下ろしたハリセンを脇に抱え、息を整えて再びファイルを読み上げる。

「あ、くうちゃん今日の予定全部パスねー。マイハニーとデートだからー」
背もたれに身体を預けながらクルクルと座ったまま回る大神。
ピクピクとくぅの額に青筋が一本浮き出る。深呼吸をして湧き出た怒りを抑える。
「そういう事は早めにおっしゃってくれると嬉しいのですが・・・」
「だって今決めたもーん」
椅子に座りくるくると軽快に回る大神。

「っく、この・・っ」
くぅと呼ばれた女は怒りを抑えて落ち着けー、落ち着けーと小声で呟きながら再び深呼吸を繰り返して湧き上がる怒りを押し留める。
肩を震わせていたくぅだが、次第に震えが収まり深く息を吐くと大神に向き直る。
「で、では農産物生産区域より、新たな作物の栽培に成功したと報告がありました。それに伴い、現地でそれを使った料

理の味見をしていただきたいとのことですがいかがなさいましょう?」
「毒見ー?」
くるくると回りながら聞く大神。
「えぇ、毒見ですね」
さらりと言ってのけるくぅ。
ちなみに、人狼領地の国民は相手が藩王であろうと遠慮はしない。


数分の間沈黙が場を支配する。キィキィと椅子が不快な音を鳴らしながら大神を乗せてくるくると回る。




「ハニーの作ったものしか食べなーい」




「言うと思ったよこのやろうめ!」
椅子の背もたれに手を掛け、回る椅子を更に高速回転をさせる。

「いぇーい。くぅちゃんもっとー」

上機嫌である。有体に言えば、遊園地に来てコーヒーカップに乗ってはしゃぐ子供のように。


しばらくの間、部屋には大神のはしゃぐ声と耳障りな椅子の音が鳴り響く。


「あー、そういえばその衣装似合ってるねー。いえーい」
背もたれに身体を預けながらクルクルと座ったまま勢い良く回る大神は腕を前に突き出してグッと親指を立てる。
その言葉を聴き、くぅの動きがぴたりと止まる。

「やってられんわぁぁぁぁぁああああああ!!」
一瞬の沈黙の後、くぅは頭につけていたヘッドドレスを掴んで床に殴り捨てドアを蹴り破って部屋を走り去っていく。
ちなみにメイド服の着用を命じたのは大神であり、なおかつくぅは元からそのような職種には就いておらず無理やり、半ば強引に藩王権限により側室兼藩王第一秘書という立場にさせられていた。


<※>

領主宅を飛び出たくぅはしばらくは当ても無く怒りに任せて辺りをうろつき、メインストリートを通り過ぎ怒りも下火に

なった頃には農村の近くまでたどり着いていた。


道端の石を蹴りながら農道を歩くメイドが一人。蹴った石ころが道を逸れて畑に転がり込む。
畑では幾人の農民が作業をしており、転がり込んできた石に気がつくと顔を上げる。

<※>














数日の後、くぅは再び領主宅に呼び寄せられることになった。前回と違う点はメイド服を着ていない。ということである。


大神の部屋の前へとやってきたくぅ。前に蹴破ったドアはすっかり新調され新品の輝きを放っているようにも見えた。
ドアをノックする。
返事は返ってこない。

もう一度ノックをする。
やはり返事は返ってこない。


首を捻りながらもノックすることを諦め、ドアノブを回して扉を開く。
そしてくぅの目に入ってきたものは―――――――――…………



空き缶の壁に囲まれた大神であった。空き缶の壁に驚き僅かに身を強張らせるくぅ。
しかし、次に感じた異変でくぅは身体を震わせることとなった。

くぅの鼻を異臭が襲った。
だがその異臭、匂いには不快感は無く、むしろ鼻腔をくすぐる様に甘い匂いが部屋を満たしていた。
部屋を埋め尽くすほどの空き缶を良く見れば、それは農業博覧会で公開されると瞬く間に特産品としての地位を確かなものとした人狼ビール(WOLF BEER)であった。
製造方法は種類によって様々であるが、大神の周りにある人狼ビールはどうやらとうもろこしを使ったものらしい。


くぅは身体を震わせる。
むろん、怒りによってである


「あ、くぅちゃんいらっしゃーい。ほら、くぅちゃんも飲んで飲んでー。今日は宴会だー」
既に何本目かも分からない人狼ビールを口にする大神。口ぶりからすると酔っているのかどうかすら定かではない。


くぅの身体は震えている。
怒りが満ち足りたことによって震えている。


「うーん このビールに合う新しいつまみか料理を国民に考えさせるように指示を出さなくてはー」
飲み終わった空き缶を適当に放り投げる大神。狙ったのか偶然なのか、はたまた奇跡か大神の持ち技なのか投げた空き缶は壁となっている空き缶の上に華麗に着地し新たな壁の一部となった。


「真昼間から飲んでんじゃねぇぇぇええええ!!」
くぅの怒号が響き渡り、空き缶の壁がぐらぐらと揺れる。が、倒れることも無く崩れることも無く憮然とその場に存在感を放ち続ける。


「にゃー」





今日も今日とて旧人狼領は平和である。





<※>
カットになる場合あり


  [No.503] [固定URL] Re: 食料生産地用SS<完成?> 投稿者:くぅ  投稿日:2010/02/19(Fri) 04:12:19

亡国某日、世界忍者国内人狼領地、領主宅


「本日の予定は、学園地区の見回り、軍港にて新造船の進水式への出席。その後軍部パーティーでの挨拶」
片手にファイルを抱え、もう片方の手でファイルをめくるメイド服を着た女が一人。

「だりー」
机の上に突っ伏してゴロゴロと上半身を転がす男が一人。

「午後の予定ですが、軍駐屯地にて演習の視察。その後農場にて・・・」

「うだー」

「農場にて・・・」

「だーりー」

「人の話を聞けぇぇー!!」

スパーン!と、気持ちのいい音が鳴り響く。
ファイルをめくっていた女がどこからか取り出したのかいつの間にか空いていた手にハリセンを握っていた。ついでに付け加えるなら、振り下ろした後であった。
「くぅちゃん痛いー。暴力反対ー」
ハリセンで叩かれた頭をなでながらぶーぶーと文句を垂れる男。

この男、ハリセンで頭を叩かれてはいるが旧人狼領地の領主(現、副王(仮))、大神重信である。
大神はのそりと上半身を起こすと座っている椅子の背もたれに思い切り体重を預ける。椅子がギシィと軽く耳障りな音を立てる。

「それで農場の視察についてですが・・・」
くぅと呼ばれた女は勢いよく振り下ろしたハリセンを脇に抱え、息を整えて再びファイルを読み上げる。

「あ、くうちゃん今日の予定全部パスねー。マイハニーとデートだからー」
背もたれに身体を預けながらクルクルと座ったまま回る大神。
ピクピクとくぅの額に青筋が一本浮き出る。深呼吸をして湧き出た怒りを抑える。
「そういう事は早めにおっしゃってくれると嬉しいのですが・・・」
「だって今決めたもーん」
椅子に座りくるくると軽快に回る大神。

「っく、この・・っ」
くぅと呼ばれた女は怒りを抑えて落ち着けー、落ち着けーと小声で呟きながら再び深呼吸を繰り返して湧き上がる怒りを押し留める。
肩を震わせていたくぅだが、次第に震えが収まり深く息を吐くと大神に向き直る。
「で、では農産物生産区域より、新たな作物の栽培に成功したと報告がありました。それに伴い、現地でそれを使った料理の味見をし

ていただきたいとのことですがいかがなさいましょう?」
「毒見ー?」
くるくると回りながら聞く大神。
「えぇ、毒見ですね」
さらりと言ってのけるくぅ。
ちなみに、人狼領地の国民は相手が領主であろうと遠慮はしない。


数分の間沈黙が場を支配する。キィキィと椅子が不快な音を鳴らしながら大神を乗せてくるくると回る。




「ハニーの作ったものしか食べなーい」




「言うと思ったよこのやろうめ!」
椅子の背もたれに手を掛け、回る椅子を更に高速回転をさせる。

「いぇーい。くぅちゃんもっとー」

上機嫌である。有体に言えば、遊園地に来てコーヒーカップに乗ってはしゃぐ子供のように。


しばらくの間、部屋には大神のはしゃぐ声と耳障りな椅子の音が鳴り響く。


「あー、そういえばその衣装似合ってるねー。いえーい」
背もたれに身体を預けながらクルクルと座ったまま勢い良く回る大神は腕を前に突き出してグッと親指を立てる。
その言葉を聴き、くぅの動きがぴたりと止まる。

「やってられんわぁぁぁぁぁああああああ!!」
一瞬の沈黙の後、くぅは頭に装備していたヘッドドレスを掴んで床に殴り捨てドアを蹴り破って部屋を走り去っていく。
ちなみにメイド服の着用を命じたのは大神であり、なおかつくぅは元からそのような職種には就いておらず無理やり、半ば強引に領主権限により側室兼藩王第一秘書という立場にさせられていた。





領主宅を飛び出たくぅはしばらくは当ても無く怒りに任せて辺りをうろつき、メインストリートを通り過ぎ怒りも下火になった頃には農村の近くまでたどり着いていた。



道端の石を蹴りながら農道を歩くメイドが一人。蹴った石ころが道を逸れて畑に転がり込む。なんとも絵にならない光景であろうか。
畑では幾人の農民が作業をしており、転がり込んできた石に気がつくと顔を上げる。転がった石を眺めていたメイドと視線が合う。先に口を開いたのはメイドの方だった。

「あれ、皆さんおそろいで何をしてるんですか・・・って、聞くまでも無いですね」
見れば畑の隅に数人が集まりビールを飲んでいた。実に美味しそうに飲んでいた。ついでに付け加えるならば、塩湯でしたとうもろこしをおつまみにしながら飲んでいた。
「おー、くぅちゃんいいときに来たね。一緒に飲んでいくかい?」
「別にサボってるんじゃないんだよ? 実は新作のビールを作っていてね、試飲中さ」
「一人で飲むよりも大勢で飲んだほうが意見が多くていいからね」
「という事で、一緒に共はn・・・じゃなくって、一緒に試飲会に参加しよう」
そういって開封前の缶を差し出す農民A。そして「そういう事なら仕方ない」と嬉々としてその集まりに混ざるくぅ。先ほどまでの怒りはもう完全に忘れ去ったようである。
缶ビールを受け取り心地よい音を立てプルタブを開き一口飲む。「ぷはぁ」と、どこぞの親父のように満足そうにビールを飲む。
その後はビールを注いだりとうもろこしを食べたりしながら談笑に花を咲かせ、服装以外はすっかり場に溶け込んでいた。

ちなみに、農業博覧会に出品してからというもの国内では、とうもろこしやベラーマの実など国を代表する特産品からマイナーな作物まで様々な物でビールを製造しようという試みがなされていた。
いくつもの試作品が作られ、改良を重ね闇に葬られたり何度も試飲会が行われたりしていた。



談笑が猥談や自慢話、ほら話や英雄譚など話があっちに行ったりこっちに行ったりと飛び飛びになり統一性がまったく無くなっていた。
酔いが回り饒舌になりある事無い事をしゃべりだす。そんな光景を目にしながらくぅは自分のペースで飲み進める。そこへ一人の青年がやってきた。
「あ、そうだ。あの領主に毒見を頼んだアレはどうなりました?」
「ぁー、あれねぇ。食べてくれなかったや。ごめんね、ソーヤ君」
農民A改め、ソーヤ君。冒頭のシーンで領主に毒見役をさせようとしたのは実は彼であった。
「まぁ、さすがにスイカヨーグルトキムチチャーハンメロンカレーを素直に食べてくれるとはおもっても見ませんでしたが・・・」
とうもろこしにかぶりつき、ビールを一口呷るソーヤ。どこか残念そうな表情を浮かべる。
ソーヤは知る由も無いが、名前からして危機感漂うその料理は大神の口に入ること無く廃棄処分されていた。

「あー あの時ハニーの料理が頭をよぎったから断った」とは大神の弁である。

そんな事は言えるはずもなく乾いた笑いを浮かべるくぅであった。
「アーハハハハ・・・次は食べやすい物がいいんじゃないかなー」
さりげなくを装い忠告を促すが、やや上ずった声が一抹の不安を隠しきれていなかった。


足元には空き缶が無数に転がり、昼間から腹芸をはじめる者も出始め酒盛りもピークに達した頃いつまでたっても作業が再開されないことに業を煮やした女衆が怪獣映画よろしくドスドスと足音を響かせながらやってきた。
だが酒が完全に回り自分の世界に入っている者やハイテンションになっている者など、泥酔状態にありまったく気がつく者はいなかった。
自分たちの効きに気づく様子も無く酒を飲み、笑い、食べ、この上なく楽しそうに過ごしていた。だがそれもつかの間であった。



「あーら、楽しそうねぇ。仕事をサボって酒盛りなんてよっぽど働きたくないのかしらぁ?」


とても楽しそうに、しかし明らかに怒気を含んだ声が聞こえた。
そのたった一言に場の雰囲気は一瞬にして凍り付き誰もが動きを止めた。

その後はとても筆舌に尽くしがたい光景が繰り広げられ、その話を聞けば子供はあまりのショックに気絶し、大人でさえも泣き出す始末であったという。
この出来事の後、仕事中の飲酒は全面的に禁止されたという。
だがこの事が切っ掛けなんかどうかは不明だが、後に「銘酒・鬼鳴き」が作られたという。





さらに数日の後、くぅは再び領主宅に呼び寄せられることになった。前回と違う点はメイド服を着ていない。ということである。
大神の部屋の前へとやってきたくぅ。前に蹴破ったドアはすっかり新調され新品の輝きを放っているようにも見えた。
ドアをノックする。
返事は返ってこない。

もう一度ノックをする。
やはり返事は返ってこない。


首を捻りながらもノックすることを諦め、ドアノブを回して扉を開く。
そしてくぅの目に入ってきたものは―――――――――…………



空き缶の壁に囲まれた大神であった。空き缶の壁に驚き僅かに身を強張らせるくぅ。
しかし、次に感じた異変でくぅは身体を震わせることとなった。

くぅの鼻を異臭が襲った。
だがその異臭、匂いには不快感は無く、むしろ鼻腔をくすぐる様に甘い匂いが部屋を満たしていた。
部屋を埋め尽くすほどの空き缶を良く見れば、それは農業博覧会で公開されると瞬く間に特産品としての地位を確かなものとした人狼ビール(WOLF BEER)であった。
製造方法は種類によって様々であるが、大神の周りにある人狼ビールはどうやらとうもろこしを使ったものらしい。


くぅは身体を震わせる。
むろん、怒りによってである


「あ、くぅちゃんいらっしゃーい。ほら、くぅちゃんも飲んで飲んでー。今日は宴会だー」
既に何本目かも分からない人狼ビールを口にする大神。口ぶりからすると酔っているのかどうかすら定かではない。


くぅの身体は震えている。
怒りが満ち足りたことによって震えている。


「うーん このビールに合う新しいつまみか料理を国民に考えさせるように指示を出さなくてはー」
飲み終わった空き缶を適当に放り投げる大神。狙ったのか偶然なのか、はたまた奇跡か大神の持ち技なのか投げた空き缶は壁となっている空き缶の上に華麗に着地し新たな壁の一部となった。


「真昼間から飲んでんじゃねぇぇぇええええ!!」
くぅの怒号が響き渡り、空き缶の壁がぐらぐらと揺れる。が、倒れることも無く崩れることも無く憮然とその場に存在感を放ち続ける。


「にゃー」





今日も今日とて旧人狼領は平和である。


  [No.508] [固定URL] HQ用SS【まだ途中】 投稿者:久堂尋軌  投稿日:2010/03/04(Thu) 22:18:34

一方その頃…

 『ベマーラ入りチョコ新発売!!カリッと青春してみんなで食べてね!』

ここは某スタジオ、カメラの前で一人のアイドルがチョコをかじりながらポーズを決めると一瞬沈黙が支配して

 「はい!OKでーす!おつかれさまでしたーー!!」

ADの叫ぶ声と共に、緊張していた空気が一気に緩くなると「おつかれさまでしたー」の声があちこちで上がっていく

 「ふぅ…あ、プロデューサー!見に来てくれてたんですか!」

撮影を終えたアイドルが、現場の傍に立っていたサングラスとスーツの男性に嬉しそうに近寄って声をかけていく。

 「当たり前だろう、俺が頼んだ仕事なのに全部律任せにするわけにもいかないじゃないか。よくできてたと思うぞ?」
 「へへぇ〜でしょ?プロデューサーが変わってから私も頑張っているんですからねー!だw」

アイドルの名前は卯月律。最近になって、アイドルデビューした世界忍者国出身のアイドルである。大ブレイクとまではいかないが、さすがに世界忍者国特有というか一定のファン層には人気がある。今、プロデューサーと呼ばれていたひろきPの元で努力してきた結果が今の地位を築きあげたものだった。

 「しかし、悪かったな。いきなり連絡したかと思えば、新作チョコのCM頼んじゃって」
 「いいんですよ。仕事ならば…私を捨てて、別の娘に移ったプロデューサーですもの。私事じゃ動きませんって」

冗談を言うように、顔を覗きこんでいる律の顔を見ながらひろきPはバツの悪そうな顔をしてみて

 「捨てたなんて人聞きの悪いこと言わないでくれよ、律。お前の飛躍に俺は枷でしかならないんだから、判ってくれ」
 「べーだ。そんな事なんて百も承知ですよー。プロデューサーは摂政でもあるんですものねー。わかってますって」

あっかんべーをしてみながら、ひろきPこと久堂尋軌に笑って見せると茶化しながらCMの時に食べていたチョコの残りを口の中へと頬張って

 「ん…しかし、このチョコレート本当に美味しいですね。食べ過ぎて太っちゃいそう…って、ギャラ…現物支給とか言ったら絶交ですよ?」
 「美味しいだろ?去年のバレンタインに藩国で作ったやつの新バージョンだからな、美味しいからこそ製品化に踏み切ったわけなのさ…って流石に現物支給はないよ。安心してくれ」

某経理のプロの言葉である「契約は契約 文書は神!」はしっかりとこの芸能プロダクションに反映されているらしく、現物支給で済ませようとしていたひろきPではなく藩国の摂政としての契約をする羽目になったのは後々語られる物語であろう。

 「とりあえず、撮影用に用意していたチョコの残りはスタッフのみんなでわけることにしました♪で、これから打ち上げしようと思うんですけど…プロデューサーはこのあとお暇ですか?」
 「ん?あぁ、この撮影の為に仕事は休みにしてきたから大丈夫…だと思う。」

 「じゃぁ、決まりですね。今夜は寝かせませんよ〜」

まさに獲物を狙う猫の目をさせながら律が笑うと、自然と両手の指がクイっと動いて暗号のようにある事柄を示す。

 「…お前、この間の世界忍者闘牌で優勝してたろ…そんな猛者が俺とやって何の得があるって言うんだよ…」

まったく…とぼやくようにしながら、自分の頭を軽く掻いてみせて

 「へへぇ〜だって、プロデューサーとやるとピリピリした雰囲気でできて凄い感覚がシャープになるんですもの。だから、今夜はみんなで麻雀大会で決まり!」

麻雀…世界忍者国で広がっているの今はマイナーなゲームである。知的要素が盛り込まれている所為か、徐々に人気が高まっててーべーにまで番組を持つようになった。

 「わかったわかった。ただし、にゃんにゃんは賭けないぞ?その位の分別はわきまえてるだろうな?」
 「はーい、わかってまーす」

そして、打ち上げと称して行われた麻雀大会の死闘を語るのは別の物語となる。


  [No.471] [固定URL] お歳暮らしいよ? 投稿者:くぅ  投稿日:2009/12/16(Wed) 22:18:03

ということで「箱」を描いて見ましたー

ttp://image49.bannch.com/bs/M302/bbs/238205/img/0154427085.png
ttp://image33.bannch.com/bs/M302/bbs/238205/img/0154427278.png
ttp://image43.bannch.com/bs/M302/bbs/238205/img/0154427359.png
ttp://image48.bannch.com/bs/M302/bbs/238205/img/0154427475.png
ttp://image49.bannch.com/bs/M302/bbs/238205/img/0154427531.png


  [No.478] [固定URL] 御歳暮用SS 投稿者:久堂尋軌  投稿日:2009/12/23(Wed) 21:51:50

どんな状況になったとしても時間というものは流れていく。
波乱の1年が終わりに近づき、FEGの世界忍者国亡命政府では御歳暮の準備に追われていた。

「とりあえず、発送リストはいつもと同じでいいですか?」
「あ、今年は大統領とか宰相にも贈るのでリストに加えといてー。多分、去年の倍くらいにはなるんじゃないかなー」

年末の忙しい中を書類を纏めながら、藩王結城由羅と摂政久堂尋軌はそんな会話を繰り返している。

今年は春からの展開に目を@@させつつも、なんとか国を存続させることができた。
苦労をかけどおしの国民のみんなにもお礼をしたかったし、藩に逗留しているACEの人たちにお礼を、それからの道筋を作ってくれた他のACEの人々にも。

「とりあえず、大統領に宰相…ISSも…ふみゅ、ヤガミ連合宛だとするとヤガミ全員にまわるのかしら?」

贈り先のリストは瞬く間に増えていく。贈るものに関しては、亡命政府ということもありFEGで手に入るものに決めた。

「あ…あと、摂政sも贈りたい人いるんでしょ?もちろん、OKだから贈っちゃえば?」

そんな笑みを向ける藩王の言葉に、二人の摂政は顔を上げるとお互いを見合って

「「い、いやだなぁ…まるで公私混同じゃないですか。さすがにそういうことは…」」

ハモるように言いながらも、贈り先のリストに飛びついてそれぞれ意中の相手の名前を書いていく。
しかし、そこからが世忍国らしいといえばらしいのだが…

「とりあえず、あと森さんにも贈っておきましょう。徒理流さんがお世話になったし…」
「同感ですね」

本人の認可なしという暴走ぷりは、あっというまにリストに色んな名前が加えられていってしまった。


  [No.483] [固定URL] お歳暮SS(エドちゃん作) 投稿者:久堂尋軌  投稿日:2010/01/04(Mon) 22:59:01

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とある山奥にて

5つの人影が見え隠れしていた

しんしんとつもる雪

偶に枝から落ちる雪の音と、雪を踏みしめる音だけが響いていた


「さてと、大分集まりましたね」
と手に持った籠をみる桂林団長

「そうですね、これだけあればたくさんできそうですね」
とほほえむはカヲリ、そのうしろの木陰ではもふっとした尻尾がゆらりとうごいたとか

「ところで、姉さん、自分で籠もってくださいよ」
「…え〜?」
と凍矢とくぅ。
凍矢の背には大きな籠が背負われている
「…(くきゅるるる)」
と、腹が鳴り、肩から下げた籠にたくさんはいった楓のように赤くなったエド


一瞬の沈黙のあと、静だった山に笑い声が響いた

山から降りた5人を待っていたのは
「あ、みんなおかえり〜」
ぱすぱすといい音を立てる油の前で割烹着を着て待ち構えていた摂政・尋軌であった
「ん〜、いい匂いがしてきたねぅ」
と、砂糖を火にかけ水飴をつくる藩王・十五夜

その横にカヲリが置いた楓の近くにあった薄力粉の匂いをかいで、粉が鼻に入ったのかちいさくくしゃみをした白狼…と、人狼領主

カヲリはちいさく笑い白狼から優しく薄力粉を払い、そのまま粉をふるいにかける

楓の葉は、くぅと凍矢によって塩をまぶされ、しんなりしてきた


しんなりしてきた楓をとり、水飴をかけ、薄力粉と氷水を混ぜた衣に浸し、油にいれていく

一度沈んでぷかりとういてくる楓を踏み台に立ったエドが網ですくい、紙に積み上げる

そして、ビニルの袋に桂林団長がくるみ、偶につまみ食いをしながら、さらにみなでビニルをちりめん紙でくるむ

「てんぷら日持ち大丈夫かな〜?」
「大丈夫ですよ〜」

みんなで御歳暮をつくる、そんな年の瀬


  [No.493] [固定URL] 消費申請文 投稿者:久堂尋軌  投稿日:2010/01/30(Sat) 00:15:51

リソース消費申請

お世話になっております、世界忍者国です。今回は国内イベントのリソース消費確定並びに内政の相談に参りました。よろしくお願いします。

Q1.お歳暮兼新年のあいさつの贈りものページが完成しました。質疑(http://cwtg.jp/qabbs/bbs2.cgi?action=article&id=6718)では3万tのことでしたが、3万tのままでよろしいでしょうか?よろしければ食料3万tの消費申請を行いたいと思いますのでお願いいたします。もし、変更がある場合は、消費量を教えてください。

Q2.アルファシステム(施設)は世界クラスの強制イベントがたくさんつくと前に回答をいただきましたが、それだけ強力な施設であるのかとも思います。アルファシステム(施設)をいつでも開示できるように枠は確保しておいたほうがよろしいでしょうか?

Q3.イベント154においてFEGさんと同じように避難誘導の政策をだしましたが、被害は出ましたでしょうか?被害が出ておりましたら詳細をお願いいたします。

Q4.設定国民の間で新世界忍者のアイドレスは着られていないと回答をいただきましたが、何か理由はあるのでしょうか?ありましたら、教えていただけると幸いです。

Q5.現在新産業として解体業がスタートしました。暴発を防ぐための政策も発表(http://richmam.xtr.jp/neokingdom/?%B8%F8%BC%A8%CA%B8%2F%A3%B2%A3%B0%A3%B1%A3%B0%A3%B0%A3%B1%A3%B2%A3%B8%A1%DD%A3%B0%A3%B1)させていただきましたが、国民のみなさんはこの新産業をどう受け止めてますでしょうか?